「色々な側面はあるが、ふつうの子どもの恋の大冒険映画なのだ」ふつうの子ども ケージさんの映画レビュー(感想・評価)
色々な側面はあるが、ふつうの子どもの恋の大冒険映画なのだ
勉強が特に出来るわけでもなく、スポーツが万能なわけでもない、ごくごく平凡なふつうの子どもが主人公。
この手の男子は、自分が考えた事もない難しい事を言っている美人をガラにもなく好きになるのだ。
一緒に駄菓子を食べ、自然と話しが出来る女の子とのほうが幸せになれるのに、気づかないバカなのである。
恋のライバルも含めた3人による環境問題活動は、かつての学生運動を見てるかのように、過激化の一途を辿り、女性リーダーは暴走し、内ゲバ、裏切り、密告、そして巨大な敵である大人の前に完膚なきまでに打ちのめされる。
しかも、その敵は風間俊介ぐらいなら良かったものの、無敵の瀧内公美では立ち打ち不可能だ。
しかし、この映画の良い所は環境問題映画でもなく、大人と子ども関係性を問う映画でもなく、単にふつうのバカな男の子の恋の冒険映画であることだ。
しかも冒険の果ての大失敗も、肝心要の恋の顛末も本人はどうやら良くわかっていないようで、なんとも愛おしい。
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