ラスト・ブレスのレビュー・感想・評価
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実話なので…
未知の世界への好奇心と手に汗握るスリルの融合
これは絶対、劇場案件
ポスターに惹かれて、劇場へ。何の話かも、ほぼ知らずに。
一言「掘り出し物」
冒頭から、「これは実話です」で始まる。
「実話を元にした・・・」じゃない。
93分しかないので、余計なエピソードがない。
潜ったのはいいけど、上がって来れない、酸素残りわずかのカウントダウン。
ドキドキを通り越して、息が辛くなるほど。
荒れた海の激しさと、海中の静けさ。この音の強弱に、縮み上がる。
これは絶対劇場で感じてほしいレベル。
取り残されたダイバーを何とかして救おうと。
チーム残り2人と、船員たちのタッグ。乗り切れるのか?!。
マジ、無理無理ですよこれ。
「アポロ13」が好きだった方は、きっと気に入りそう(私)。
⭐️今日のマーカーワード
「Do it!」(やるんだ)
観ているコチラも息するの忘れた
実話ベースの物語で、予告編からも絶望的な危機からの、さあ、どうなる?
な作品なのはうかがい知れたので覚悟していましたが、いやぁ~半端ない緊張感で、終わった時にはもうぐったり……
生命の行方は?のストーリー以外に着目すると、あんな悪天候でも出船した作業ができるんだ!って驚きと、まるで子供の頃に熱狂した宇宙戦艦ヤマトのコックピットじゃん!しかも座っている船長は「MEG」に登場していた彼じゃないの。なんて色々なメカの凄さにテクノロジーの進化を見せつけられ、船の揺れも相まって軽い船酔い状態になりました。
そして船上から潜水士に空気を送り作業する姿はわが国でも漁業や運河での仕事で目にすることもあり、浅場でも命と背中合わせの危険なものですが、それが光も届かない深い海の底だなんて、もうそれだけで足が震えるのですが、そんな方たちの奮闘で便利な世の中は支えられているのですね、感謝感謝です。
それにしても人体ってホント不思議です!エンドロールにも書かれていましたが、様々な条件が重なって今回の結末があるのでしょうが、まだまだ解明されていない「何か」がワタシの中にもあるのかもしれないなんて考えるとワクワクします。
登場している人たち(潜水士もクルーもみんな)の心の強さがひしひしと伝わってくる良い作品でした。
常闇の海の底から
深海での作業中に事故に遭った潜水士・クリスと彼の救出に挑む仲間達の、時間との戦いを描く作品。
この事故のドキュメンタリー映画を撮った監督が人物描写に脚色を加えて作った作品だそうで、『実話に基づいた…』ではなく『実話』と言い切っているのは、当事者との関係や取材に自信があるのだろう。救助活動の場面はライブ感のある映像でテンポよくまとめられていて、再現ドラマのような作品だった。
飽和潜水については、春に公開された『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』で高圧神経症や減圧症の危険が描かれたのが記憶に新しい。本作中の潜水士達には、イーサン・ハントのように極秘の最先端ギアやヒーローパワーによる加護はないものの、時間をかけて仲間と共に準備をすることで、同じ危険と日常的に戦っている。
光も音もなく生身では生きられない場所へ、生命維持に必要なものやコミュニケーション手段を一纏まりのケーブルだけに頼って何度も赴くのは、肉体的・精神的な適正が不可欠だろう。クリス側の描写は短時間だが、ぞっとする瞬間が何度もあった。
事故が起きて、潜水支援船の操船チームや潜水チームがそれぞれの判断で動いていることに驚いた。自分の身近な場所であれば、まずトップの判断と指示を待つ時間が発生するだろうし、今回のように二次災害のおそれが払拭できないシチュエーションでは動かないことを選択するかも知れない。危機対処用のフローは準備してあるのだろうが、相手も準備していることを信じて動けるのは、沖に出れば自分達だけで生き抜くしかない船乗りの習慣なのかも知れない。
最短の手段が他にない、100%上手くいくかどうかわからない方法に賭け続けるのは属人的かも知れないが、このメンバーでなければ達成できなかったことだとも言え、熱かった。
実録ドキュメント作品にありがちな、誰かを悪者にしたり責任を追及するような描写を入れず、不運が重なれば起こり得る事故・プロとしての誠意で救助に全力を尽くすという描き方が良かった。
今回は美談になったが、奇跡に頼らない方法が整備されることを願ってやまない。
奇跡な実話。
いやお前がウディ・ハレルソンやないかい
2025年劇場鑑賞263本目。
エンドロール後映像無し。
最初に実話と書かれちゃうと何が起きてもほなしゃあないかになっちゃいますよね。
完全にアンビリーバボーの再現ドラマになっちゃってましたが、海底のパイプラインの作業をするのに加圧を10日もしなければならないとは知りませんでした。数時間でいいと思ってましたよ。こういうマイナーなお仕事紹介ムービーは大好きです。今回が最後の潜水だというベテラン潜水士にウディ・ハレルソンで、てっきりこの人が潜るのかと思ったら指示出すだけなんかい!
ストーリーはそんなことある?という感じでしたが実話だっていうんだから仕方ないですよね。
あと、最後に若き潜水士の実際の人の映像が出るのですが、どっちかというとこっちがウディ・ハレルソンの髪型なんだよな・・・(笑)
奇跡を引き寄せた男たちの物語
■ 作品情報
監督アレックス・パーキンソン。脚本はミッチェル・ラフォーチュン、アレックス・パーキンソン、デビッド・ブルックス。主要キャストはウディ・ハレルソン(ダンカン)、シム・リウ(デイヴ)、フィン・コール(クリス)、クリフ・カーティス(アンドレ)。製作国はアメリカとイギリス。
■ ストーリー
北海の海底に敷設されたガスパイプラインの補修作業を担う潜水支援船タロス号。ベテラン潜水士ダンカン、プロ意識の高いデイヴ、若手のクリスら飽和潜水士たちは、水深91メートルもの深海で命懸けの作業にあたっていた。しかし、作業中にタロス号のコンピュータシステムが異常をきたし、制御不能に陥る。荒波に流されたタロス号の影響で、クリスの命綱が切れてしまい、彼は暗闇の深海へと投げ出された。潜水服に装備された緊急ボンベの酸素は、わずか10分しかもたない絶望的な状況だ。海底の潜水ベルに残されたダンカンとデイヴ、そしてタロス号の乗組員たちは、クリスを救うべくあらゆる手段を尽くし、時間との壮絶な闘いを繰り広げる。
■ 感想
朝一番に本作を鑑賞したのですが、息苦しいまでの緊迫感に心臓が締め付けられるようでした。海底にガスパイプラインが敷かれていることは知っていましたが、そのメンテナンスのために、これほどまでに命懸けの仕事が存在するとは知りませんでした。私たちの便利で豊かな生活の裏側には、それを支える名もなき英雄たちの尽力があるのだと改めて気づかされます。
本作は、そんな陰で奮闘する飽和潜水士たちにスポットを当て、彼らの過酷な現実と強い絆を描き出しています。水深100メートル近い深海での作業が、いかに緻密な準備と多くのスタッフ、そして最新の機材によって支えられているのかが詳細に描かれており、それだけでも大変勉強になります。海中での事故は想像を絶する緊張感をもたらし、クリスの緊急ボンベの酸素が底をつき、もはや絶望的と思える状況でも、船内の誰もが最後まで諦めなかった姿には胸を打たれます。
結果的に30分もの無酸素状態からの生還、しかも後遺症が一切ないという奇跡は、仲間たちの強い思いと不屈の精神が引き寄せたものに他なりません。事故後、わずかな期間で再び仕事へと戻っていく男たちの仕事に対する意地と誇り、そして海への深い憧憬が感じられます。きっと今この瞬間も、世界のどこかの海で彼らが潜っているのでしょう。これからも彼らの安全が守られることを心から願ってやみません。ラストで映し出される本人たちの穏やかな映像は、その奇跡的な生還の重みと、その後の幸せな人生を物語っているようで、思わず涙がこみ上げてきます。本当に助かってよかった、と心底思います。
カウントダウン・カウントアップ
奇跡の実話
臨場感たっぷりの導入であなたも乗船させられてしまいます。
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