ラスト・ブレスのレビュー・感想・評価
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極めてリアルに、ストイックに描かれゆく救出劇
映画はいつも我々に見知らぬ世界を垣間見させてくれる。その意味でも本作は海底作業員という特殊な仕事、そして彼らが命がけで職務を遂行する姿に光を当てた興味の尽きない一作だ。過度な演出は抑制され、独特のリアリティを大切にしているのも当然といえば当然。本作は実際に起こった潜水事故を題材にしたドキュメンタリーを原作としており、同監督が引き続き手掛けているからこそ、驚くほど無駄のない劇映画に仕上がっている。事実の延長線上にあるかのようなディテール描写にも驚きがいっぱい。まず海に浸かる前には圧力を調整するカプセル内での生活が待っていて、チーム一丸となった閉所暮らしを経て、いざ海底へ。そこから展開する闇の世界、思いがけないトラブル、必死の救助活動・・・。主演三人が織りなす手堅いチームワークと人間模様が胸に迫る。決して派手さはないものの、そのストイックさこそが緊迫感、臨場感みなぎる映像体験をもたらしている。
スクリーンで味わう深海の恐怖😱
神ではなく、ヒトが起こした奇跡の物語を、ぜひ劇場でどうぞ
楽しめます
息が出来なくなる息が出来ない映画。
宇宙や深海の無の世界でひとりぼっちになる恐怖……。
の映画が私は大好きでして
物凄い孤独と寂しさが快楽(映画だからね)
最も危険な仕事のひとつ飽和潜水士。
そこで起きた深海の事故。
取り残された、たったひとりの人は助かるのか。
実話なので余計な要素がほぼ無く
ほぼ無添加な作品。
もっとパニックサスペンスにも出来るし
もっとモキュメンタリーにも出来る。
今作はちょいモキュ寄りにする事により
この仕事の過酷さで
観る者の肺を締め付け
息が出来なくなる息が出来ない映画に仕上げた。
良作だ。
あまりにも、のめり込み過ぎて
観終わってから
「シム・リウ……? “シャン・チー”やないかーい」
ってチーム・マーベルだって事に
後から気付いたよ(^_^;)
なかなかの良作です。上映中に是非
よけいなものはまったくない良作
飽和潜水という仕事、その設備、チーム、
メンバー一人一人の人となり、バックグランドもさり気なく解る演出が、気持ち良い。
潜水作業が始まってからは、一気に、緊張する場面続きで、息もつかせない。
事故と背中合わせのたいへん危険な仕事であることが伝わる中、この映画のテーマである実際の事故、その救出をチーム一丸となって、
一人一人が必死に、
けっして諦めない行動の一部始終を、よけいなものを一切排除して作り上げている。実話と知っていましたが、素晴らしい映画として仕上がっています。正直、感動して、涙してしまいました。
まさに奇跡
実話らしい。
生命の奇跡
北海のガス・パイプラインを補修するためを、スコットランド・アバディーンから潜水支援船タロス号が出航した。現場に着き、チームAのダンカン、デイヴ、クリスの飽和潜水士が水深91メートルの海底で潜水ベルから出て作業を開始した。海上は暴風雨で、タロス号がコンピュータシステムの故障で船が自動制御不能に陥り、船が流され、クリスの命綱が切れた。深海に投げ出されたクリスは緊急用の酸素を使って救助を待ったが、酸素残量はわずか10分。海底の潜水ベルにとどまったダンカンとデイヴ、海上のタロス号の乗組員たちは、あらゆる手を尽くしてクリスの救助を試み・・・さてどうなる、という事実に基づく話。
まず、海上が大しけなのに潜水作業を指示した判断ミスでしょ、と思った。
デイブはクリスを放ってベルに戻った時点で共感できず。
酸欠で29分間酸素が脳に回らなかったのに肉体的にも精神的にも後遺症が残らなかったという事実が最大の見所。
陸上だと5分も酸素がない状態だと脳に大きな障害が残るらしいが、海底90メートルという低音高圧が良かったのだろうか?
いずれにせよ生命の奇跡を見せてもらった。
シンプルだが最適解な良作
重大事故防止教材であり硬派な社会見学ムービー
映画冒頭の「This is true story(実話)」の説明書きが、作品に圧倒的な強度を与えていて心が浮き立つも、実は閉所恐怖症のきらいがありまして、鑑賞中にしんどくなったらどうしようかなーと、些かビビりながら観ておりました。
取り急ぎ、閉所が苦手で避けていた方は、鑑賞しても大丈夫そうです。深海や潜水ポッドだけでなく、海上の潜水支援船のシーンを行き来して、閉塞感はそこまで感じないのでご安心を。
海底パイプラインを補修する飽和潜水士が事故に遭い、酸素供給を賄い、身体を繋ぎ止める命綱が切れてしまう。場所は水深91mの深海。周りは宇宙空間如くの真っ暗闇。そして緊急用に身につけている酸素ボンベの容量はたったの10分間……。果たして仲間たちは彼の命を救うことができるのか?
という流れですが、え? 10分間しかないの? というかこの深海に放り出された状態からタイマーカウントが走り出すの? 嘘でしょ? いや、そりゃ無理だって! と思ってしまうことウケアイ。
いやーまさかこんな状態から生還するなんて、そりゃ映画の題材にもなるわけだと、ひたすら感心した次第。
さて。作品自体は、重大事故防止教材として非常に意義はあるものの、エンターテイメントとしては若干物足りない印象でした。
実話であるから作品としての強度は高いものの、物語として面白さを入れちゃうとフィクション(演出)が悪目立ちしてしまうし、この辺りのトレードオフは致し方ないところですね。
とはいえ、海底ケーブルやパイプラインを施設・補修する人たちの存在と、いかに過酷な環境で従事されているかを知ることができる、良い社会見学ムービーでありました。
ブロークバック・マウンテン
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