ラスト・ブレスのレビュー・感想・評価
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観ているコチラも息するの忘れた
実話ベースの物語で、予告編からも絶望的な危機からの、さあ、どうなる?
な作品なのはうかがい知れたので覚悟していましたが、いやぁ~半端ない緊張感で、終わった時にはもうぐったり……
生命の行方は?のストーリー以外に着目すると、あんな悪天候でも出船した作業ができるんだ!って驚きと、まるで子供の頃に熱狂した宇宙戦艦ヤマトのコックピットじゃん!しかも座っている船長は「MEG」に登場していた彼じゃないの。なんて色々なメカの凄さにテクノロジーの進化を見せつけられ、船の揺れも相まって軽い船酔い状態になりました。
そして船上から潜水士に空気を送り作業する姿はわが国でも漁業や運河での仕事で目にすることもあり、浅場でも命と背中合わせの危険なものですが、それが光も届かない深い海の底だなんて、もうそれだけで足が震えるのですが、そんな方たちの奮闘で便利な世の中は支えられているのですね、感謝感謝です。
それにしても人体ってホント不思議です!エンドロールにも書かれていましたが、様々な条件が重なって今回の結末があるのでしょうが、まだまだ解明されていない「何か」がワタシの中にもあるのかもしれないなんて考えるとワクワクします。
登場している人たち(潜水士もクルーもみんな)の心の強さがひしひしと伝わってくる良い作品でした。
常闇の海の底から
深海での作業中に事故に遭った潜水士・クリスと彼の救出に挑む仲間達の、時間との戦いを描く作品。
この事故のドキュメンタリー映画を撮った監督が人物描写に脚色を加えて作った作品だそうで、『実話に基づいた…』ではなく『実話』と言い切っているのは、当事者との関係や取材に自信があるのだろう。救助活動の場面はライブ感のある映像でテンポよくまとめられていて、再現ドラマのような作品だった。
飽和潜水については、春に公開された『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』で高圧神経症や減圧症の危険が描かれたのが記憶に新しい。本作中の潜水士達には、イーサン・ハントのように極秘の最先端ギアやヒーローパワーによる加護はないものの、時間をかけて仲間と共に準備をすることで、同じ危険と日常的に戦っている。
光も音もなく生身では生きられない場所へ、生命維持に必要なものやコミュニケーション手段を一纏まりのケーブルだけに頼って何度も赴くのは、肉体的・精神的な適正が不可欠だろう。クリス側の描写は短時間だが、ぞっとする瞬間が何度もあった。
事故が起きて、潜水支援船の操船チームや潜水チームがそれぞれの判断で動いていることに驚いた。自分の身近な場所であれば、まずトップの判断と指示を待つ時間が発生するだろうし、今回のように二次災害のおそれが払拭できないシチュエーションでは動かないことを選択するかも知れない。危機対処用のフローは準備してあるのだろうが、相手も準備していることを信じて動けるのは、沖に出れば自分達だけで生き抜くしかない船乗りの習慣なのかも知れない。
最短の手段が他にない、100%上手くいくかどうかわからない方法に賭け続けるのは属人的かも知れないが、このメンバーでなければ達成できなかったことだとも言え、熱かった。
実録ドキュメント作品にありがちな、誰かを悪者にしたり責任を追及するような描写を入れず、不運が重なれば起こり得る事故・プロとしての誠意で救助に全力を尽くすという描き方が良かった。
今回は美談になったが、奇跡に頼らない方法が整備されることを願ってやまない。
“大タコは出て来ないよ…”な映画
巨大サメやタコでも出て来て「えらいこっちゃ!」な海底大パニック作品かと思ったら、全然違いました笑
でも、深海でこんなことしてる職人さんを知る良い機会となりました。
たぶん、これが今までのハリウッド大作なら、ウッディ・ハレルソン演じる潜水士が命顧みず深海へ潜って行き、取り残された仲間を助けに行くというストーリーになるんでしょうけど、ただポッドの中でひたすら待つというのが、普通にリアルでした。
ロッテントマトの評価も高いので、気になる方はどうぞ!
*デイヴがとても人間臭くて良かったですね。無事帰還してそっと子供たちの写真を見る場面では、ウルっと来てしまいました。
奇跡な実話。
いやお前がウディ・ハレルソンやないかい
2025年劇場鑑賞263本目。
エンドロール後映像無し。
最初に実話と書かれちゃうと何が起きてもほなしゃあないかになっちゃいますよね。
完全にアンビリーバボーの再現ドラマになっちゃってましたが、海底のパイプラインの作業をするのに加圧を10日もしなければならないとは知りませんでした。数時間でいいと思ってましたよ。こういうマイナーなお仕事紹介ムービーは大好きです。今回が最後の潜水だというベテラン潜水士にウディ・ハレルソンで、てっきりこの人が潜るのかと思ったら指示出すだけなんかい!
ストーリーはそんなことある?という感じでしたが実話だっていうんだから仕方ないですよね。
あと、最後に若き潜水士の実際の人の映像が出るのですが、どっちかというとこっちがウディ・ハレルソンの髪型なんだよな・・・(笑)
奇跡を引き寄せた男たちの物語
■ 作品情報
監督アレックス・パーキンソン。脚本はミッチェル・ラフォーチュン、アレックス・パーキンソン、デビッド・ブルックス。主要キャストはウディ・ハレルソン(ダンカン)、シム・リウ(デイヴ)、フィン・コール(クリス)、クリフ・カーティス(アンドレ)。製作国はアメリカとイギリス。
■ ストーリー
北海の海底に敷設されたガスパイプラインの補修作業を担う潜水支援船タロス号。ベテラン潜水士ダンカン、プロ意識の高いデイヴ、若手のクリスら飽和潜水士たちは、水深91メートルもの深海で命懸けの作業にあたっていた。しかし、作業中にタロス号のコンピュータシステムが異常をきたし、制御不能に陥る。荒波に流されたタロス号の影響で、クリスの命綱が切れてしまい、彼は暗闇の深海へと投げ出された。潜水服に装備された緊急ボンベの酸素は、わずか10分しかもたない絶望的な状況だ。海底の潜水ベルに残されたダンカンとデイヴ、そしてタロス号の乗組員たちは、クリスを救うべくあらゆる手段を尽くし、時間との壮絶な闘いを繰り広げる。
■ 感想
朝一番に本作を鑑賞したのですが、息苦しいまでの緊迫感に心臓が締め付けられるようでした。海底にガスパイプラインが敷かれていることは知っていましたが、そのメンテナンスのために、これほどまでに命懸けの仕事が存在するとは知りませんでした。私たちの便利で豊かな生活の裏側には、それを支える名もなき英雄たちの尽力があるのだと改めて気づかされます。
本作は、そんな陰で奮闘する飽和潜水士たちにスポットを当て、彼らの過酷な現実と強い絆を描き出しています。水深100メートル近い深海での作業が、いかに緻密な準備と多くのスタッフ、そして最新の機材によって支えられているのかが詳細に描かれており、それだけでも大変勉強になります。海中での事故は想像を絶する緊張感をもたらし、クリスの緊急ボンベの酸素が底をつき、もはや絶望的と思える状況でも、船内の誰もが最後まで諦めなかった姿には胸を打たれます。
結果的に30分もの無酸素状態からの生還、しかも後遺症が一切ないという奇跡は、仲間たちの強い思いと不屈の精神が引き寄せたものに他なりません。事故後、わずかな期間で再び仕事へと戻っていく男たちの仕事に対する意地と誇り、そして海への深い憧憬が感じられます。きっと今この瞬間も、世界のどこかの海で彼らが潜っているのでしょう。これからも彼らの安全が守られることを心から願ってやみません。ラストで映し出される本人たちの穏やかな映像は、その奇跡的な生還の重みと、その後の幸せな人生を物語っているようで、思わず涙がこみ上げてきます。本当に助かってよかった、と心底思います。
メイクミラクル
ミラクルの連続で主人公クリスが危機的な状況から生還。
無酸素状態で29分間経ちながら、後遺症もないというのは
本当にありえないくらいのミラクルなわけだが、
単にミラクルだったというよりも、
チームメンバー全員がクリスの生還を信じて
己がやれることを全力で取り組んだからに他ならない。
まさに長嶋茂雄さんの名言「メイクミラクル」だと思う。
これが実話というのは凄い。
人間なにごとも諦めてはダメだなと思ったし、
信じて動くことが大事だとあらためて気づかされた。
本作は非常に胸熱だ。
登場人物がだいたいみんな熱い。泣けた。
飽和潜水士の仕事の大変さもよくわかった。
クレイグ役のマーク・ポナーが私にとってのMVP。
カウントダウン・カウントアップ
奇跡の実話
【”懸命の仲間の努力ありて、奇跡は起きる。”今作は、実話の飽和潜水士海底事故を詳細に描いた、ハラハラムービーである。地味かもしれないけれど、プロフェッショナルを描いた映画だと思います。】
ー 冒頭から、描かれるシーンは、パイプライン修理をする飽和潜水士達を現地まで運ぶ船と、飽和潜水士達が乗る小さな深海に浮かぶ滞在艦のみである。
だが、これが面白くないかというとそんなことはなく、ベテランで最後の潜水になるダンカン(ウディ・ハレルソン)、仕事には厳しいが家族思いのデイブ(シム・リウ)、恋人が待つクリス(フィン・コール)と性格の違う三人のキャラが立っていて,バランスも良いんだよね。
激しい嵐で、母船が流される中、海中に居たクリスは命綱が切れ、自力でマニホールドまで戻るも、酸素が無くなるシーンは”死亡事故だったのか・・。”と思った程である。
けれども、デイブが決死の思いで海中に入り、クリスを引き上げ、ダンカンが人口呼吸をすると、クリスは息を吹き返すのである。流石に29分も、無酸素状態だったら、脳が損傷を受けただろうと思ったら、脳も正常なのである。
エンドロールでも流れたが、何故に後遺症が無かったかは、今でも確証はないらしい。
■結構沁みたのは、沈着冷静なデイブがクリスを引き上げた後に、幼い娘二人の写真をバックから出して見るシーンと、ダンカンが業務を続けることを決めた姿かな。
<ラストに、実際のクリスの結婚式のシーンが流れるのだが、彼が茶目っ気タップリに”名前は言えませんが、私は唇を奪われました。”と言って周囲を笑わせるシーンも、チョイ、沁みたな。
今作は、正に”懸命の仲間の努力ありて、奇跡は起きる。”事を描いた作品であり、実話の飽和潜水士海底事故を描いた、ハラハラムービーなのである。>
肩透かし感が…
海底にいたるまでの工程を丁寧にじっくり描き、いざ海底に着いてからは文字通り息詰まる緊張感。
…はいいのですが、本作の二大難題である「酸素がない」「見つけるのが困難」の解決が、どちらも「え、あ、そんな感じなの…?」という印象…作中人物がめちゃくちゃ頑張ってたわりには、奇跡でなんとかなりました的な…
いやまぁ実話なんで、実際そうだった以上仕方ないのですが、しかしなんかもうちょっとこう、演出とかでなんとかならなかったのかなぁと…
実話
地球上で最も危険な仕事の一つと言われている飽和潜水士の救出劇をスリリングに描くスリラー作品。実話に基づいているだけあって画面に映る迫真性が全く違う。潜水支援船タロス号が嵐のなか北海に向かい、難波状態になり作業中の潜水士の命綱が切れてしまってそこから極限の救出作業が始まる。30分間も無酸素状態ながら奇跡的に救出されたクリスの生への渇望が生んだミラクル劇だった。音楽もシーンごとに盛り上がっていてまさにスリリングな演出の作品だった。
臨場感たっぷりの導入であなたも乗船させられてしまいます。
海水には生きている粒子があるとされる。淡水とは
20,000 miles of pipeline sprawl across
the bottom of the world's oceans.
They are maintained by saturation divers
working at depths of up to 1,000 feet.
It is one of the most dangerous jobs on Earth.
映画の冒頭には上記のテロップが流れていた。これを見ただけでも過酷さの分かる映画となっている。
働く人たちで成り立っている
ANAの国際便で鑑賞。
海底油田の事故発生からリカバリーを淡々と描かれていて奇跡もスーパーヒーローもない描き方。
職務に忠実な人だけがそこにいる状態。
30分近く無酸素状態でも後遺症ないのが奇跡だったと思う。
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