「【”懸命の仲間の努力ありて、奇跡は起きる。”今作は、実話の飽和潜水士海底事故を詳細に描いた、ハラハラムービーである。地味かもしれないけれど、プロフェッショナルを描いた映画だと思います。】」ラスト・ブレス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”懸命の仲間の努力ありて、奇跡は起きる。”今作は、実話の飽和潜水士海底事故を詳細に描いた、ハラハラムービーである。地味かもしれないけれど、プロフェッショナルを描いた映画だと思います。】
ー 冒頭から、描かれるシーンは、パイプライン修理をする飽和潜水士達を現地まで運ぶ船と、飽和潜水士達が乗る小さな深海に浮かぶ滞在艦のみである。
だが、これが面白くないかというとそんなことはなく、ベテランで最後の潜水になるダンカン(ウディ・ハレルソン)、仕事には厳しいが家族思いのデイブ(シム・リウ)、恋人が待つクリス(フィン・コール)と性格の違う三人のキャラが立っていて,バランスも良いんだよね。
激しい嵐で、母船が流される中、海中に居たクリスは命綱が切れ、自力でマニホールドまで戻るも、酸素が無くなるシーンは”死亡事故だったのか・・。”と思った程である。
けれども、デイブが決死の思いで海中に入り、クリスを引き上げ、ダンカンが人口呼吸をすると、クリスは息を吹き返すのである。流石に29分も、無酸素状態だったら、脳が損傷を受けただろうと思ったら、脳も正常なのである。
エンドロールでも流れたが、何故に後遺症が無かったかは、今でも確証はないらしい。
■結構沁みたのは、沈着冷静なデイブがクリスを引き上げた後に、幼い娘二人の写真をバックから出して見るシーンと、ダンカンが業務を続けることを決めた姿かな。
<ラストに、実際のクリスの結婚式のシーンが流れるのだが、彼が茶目っ気タップリに”名前は言えませんが、私は唇を奪われました。”と言って周囲を笑わせるシーンも、チョイ、沁みたな。
今作は、正に”懸命の仲間の努力ありて、奇跡は起きる。”事を描いた作品であり、実話の飽和潜水士海底事故を描いた、ハラハラムービーなのである。>
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