無名の人生のレビュー・感想・評価
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新しい感性の世紀末感
『火の鳥・未来編』のような結末にだけ意味を感じた
アニメーションの割に、絵が不鮮明で動きが乏しかった。序盤はナレーションで説明が続き、途中から登場人物の台詞で進められるが、時間設定に飛躍があり、訳がわからない感じで進められていく。カリスマ的父親が薬物中毒で死に、残された息子を祖父母が引き取りに来る。父親と縁のある芸能プロデューサーがその息子を親友たちとともにオーディションに招き、できはさんざんなのに採用する。デビューに際しては、支配権を主張し、息子だけ反抗してそのプロデューサーを叩きのめして自分だけ拒否し、袋詰めにされて廃屋に放置される。いつの間にか這い出して、野生の猪等の獣を狩って食いつなぎ、冒険に来た少年たちに発見され、脚光を浴びて単独で芸能界にデビューし、偽の父親に感動の対面を設定される。戦争が起こり、息子だけ匿おうともちかけてきた男性がいて、また別の男性が一緒に逃亡しようとして殺される。息子は、インタビューした女性と一緒に逃亡する。逃亡した先で新しい家庭生活が始まるが、幸せは長くは続かない。女性も死んでしまう。周囲の人々は、顔のない丸い形で表され、息子だけ歳を取って、漫画『火の鳥・未来編』の水槽にはいり、顔のない一人が這入りこんで命を吹き込み、息子は水槽を飛び出して走り出す。そこだけ意味を感じた。全般的に訳がわからない。
ぐいぐいと魅せられてしまう
長編アニメを1人で全部やる新しい感覚、新しい時代の監督だな!と思いました。よくあるアート系すぎて退屈みたいなことは全くなく、むしろキャッチーだしポップだし、音楽のセンスも凄くて全く飽きずに走り抜ける感じでした。
パンフに、どのシーンがどの映画のオマージュかまで書いてあるところからしても、誰にでもわかる言語レベルに落として伝えよう(というか記録しよう?)という気持ちが強い感じがしました。おお、バレても構わないのか、、と思ったのですが、古い考えすぎますかね?
内面の厚み、、とは逆な感じがします。
少しクールすぎるというか、北野武的な訳の分からない主人公の映画ですが、もっと主人公が薄いので、人間を遠くから定点観測、人間の観察日記、みたいな感じです。
後半わかりづらかったのが勿体ない
iPadを使って1人で作り上げたと聞いて驚く。それはどんな作業だったのだろう。ワクワクしながらなのか、魂を削るような作業だったのか、もしくは目的に向かって淡々と進めたのか。いずれにせよとても孤独だったことは間違いない。
滑らかに動くアニメではないので、ある程度動きが制限されていることは序盤から感じ取ることができた。なるほどと。だから、踊りのシーンはなかなかにひどい。仕方ないことだけど。
でも、せいちゃんから死神と呼ばれる男の人生はなかなかに興味深い。あまり喋らなくても人を惹きつける奴はいて、それがカリスマってことなんだろうなと思いながら観ていた。いじめられていたのも見た目がいいのに、周りに寄り添うことができないが故の嫉妬みたいな感情が含まれている気がした。中学を卒業してアイドル事務所に所属する流れも普通ではない。でも、どの場面を見ても主人公の彼からは孤独しか感じない。監督が伝えようとしたことが「人生は孤独だ」ってメッセージなんじゃないかと思うくらい。
なかなか興味深く鑑賞していたが、年代が未来に進むに従ってついていけなくなった。戦争?宗教?この映画でそんなものが絡むとは思わなかった。最後は、なかなかに難解な終わり方。これは観る人を選ぶな。あのあたりの描写がもう少しわかりやすければ評価はかなり変わるのに。ここらへんは1人で作っているマイナスポイントだったかもしれない(作っていない側が言える発言ではないが)。でも、印象に残る映画であったことは確か。いつかプロデューサーとか脚本の人が入って、いろいろやりとりする中で作り上げた映画を観てみたい。
なんにせよ作ったものが強い
映画サービスデー2本目は有楽町のヒューマントラストシネマから丸ノ内線で30分の新宿武蔵野館。ガンダしてなんとか会場5分遅れで開始には間に合うなど。真っ暗の中席に着くまで前通ってすいませんでした。バッグは始まるまで膝の上が良いと思うよ。
作品はいろいろ言われてますけど作ってないやつが何言っても雑音なんでモブに権利などないです(俺もです)。
なにせ音に対するこだわりがめちゃくちゃあるので絵が稚拙だろうがなんだろうがスッと見れちゃう感じでしたね。音本当に大事です。
内容的には人類史上最悪と言われているジャニーズ系性被害のトレンドを織り込んだ感じで進んで行くですけど、何しろ主人公の出自の部分が情報多過ぎて分かりにくくて物語に入り込む間もなくあっという間にパイプ椅子投げてましたね。ストーリーテリングで導入とキャラクターのバックボーンの説明は本当に大事と痛感した次第。監督さんめちゃくちゃ好きだったんだろうなSMAPと嵐。だべ?
それではハバナイスムービー!
分かりにくかった
ずいぶんとモテモテな『無名の人生』なことで
『無名の人生』というタイトルから、人知れずひっそりとした人生を描く作品だと想像したが、全く違った。
誰からも本名で呼ばれないことがタイトルに繋がっているのだろうが、それがそこまで悲観すべきことなのかと個人的には疑問に感じる。
映像表現は非常に独特。
アニメーションは動きが少なく、『ファミコン探偵倶楽部』のようなアドベンチャーゲームの画面が延々と続くような印象を受けた。
しかし、画面構成はかなり緻密に計算されており、監督のアートセンスが際立っていることは強く伝わってきた。
一方で、ストーリーはかなりシュール。
驚きの展開が連続し、衝撃は受けるものの、ただそれだけ。
あらすじには「高齢ドライバーや芸能界の闇、若年層の不詳の死、戦争といった社会問題を背景に」とあるが、これらのテーマは表面的な描写に留まり、深く掘り下げられることはない。
奇をてらうことだけを目的とした脚本のように感じられ、心に響くことはなかった。
エンドロールの作り込みは今年観た映画の中で群を抜いていた。
鑑賞後もあの曲が頭から離れなかった。
良い映画の時間を歩めたかなって
お勧めです!名もなき者の一大人生!【ネタバレ注意】 低体温の語り口と、ほとんど動かない?アニメが癖になる。
監督の作家性が爆発。個人制作のアニメがいきなり劇場公開の快挙!
淡々とした低体温の語り口と予想外の展開、ほとんど動かないけど突然動くアニメが癖になる。
特にカクカクしたダンスの動きには笑ってしまう。
独特の雰囲気が不思議。
登場人物たちもまた魅了的。
突然キック!いきなりパイブ椅子投げる!
考えてんだか考えてないんだか、主人公。
じんわり来るおじさん。
一番想定外だったラストの超未来!シュールな絵も面白いんだけど、その部分はちょっと長かった。
終わりでダレた(睡魔)のが超残念。
監督渾身のパンフレット、劇場ロビーのディスプレイも必見!
レビューに騙された
待ってました💜
これは…美術作品といったところか
様々な名前で呼ばれる男の人生物語であり社会風刺でもあるけど、観ていくうちに「あぁ、これは美術作品だな」と感じた。
それもダリなどのシュールレアリスムのような、作者の主義主張や内面にある衝動を抽象的に描くタイプの…と、その分野には明るくないのでこれ以上言うとボロが出るからこの辺にしておこう(笑)
内容については、正直観る人を選ぶと思う。
自分のように何にでも理由や必然性を考えてしまう人間には向かないかも…
そんな自分でも一つだけ、主人公のように虚無的かつ自傷的な人生のほうが神は現世での修行を続けさせるのかもしれないな、とだけ解読しました(考えすぎかなw)
ちなみに星を一つとしたのはあくまで自分が理解できなかったためです。
ふだんアニメもほとんど観ないので比較はできないけど、こういうタイプの作品はハマる人には深く刺さるかもしれません。
アニメの未来は…
家族という単語
映画通向けなのかな💦アートな世界観について行けず😔
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