「【”部屋にいるならフードデリバリー配達員に直接、感謝の気持ちを示そうよ!”今作はフードデリバリーのキツイ仕事の実情から浮き彫りになる現代の世相を、見事に短編で描いた作品である。】」ドア前に置いて。ベル押すな NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”部屋にいるならフードデリバリー配達員に直接、感謝の気持ちを示そうよ!”今作はフードデリバリーのキツイ仕事の実情から浮き彫りになる現代の世相を、見事に短編で描いた作品である。】
■フリーランサーのジホ(ジウ)は二日でフードデリバリーの仕事を辞めた女性から37万ウォンで自転車を買い、空いた時間にフードデリバリーの配達員のバイトを始める。
だが、注文客から「ドア前に置いて ベル押すな」の指示があり、オートロックつきマンションに入るのに大苦戦するも誤配でサービスセンターから電話で叱られたり、正しい所に持って行けば、あんちゃん(リュ・ギョンス)から”冷めちゃって、彼女が食べられないよ!”と言われて、再配達を依頼され自腹でタクシーを使って届けたら、残りはたった11ウォン・・。
途中で一休みした時に入っていた”お仕事ご苦労様。”のメモ。ようやく業務を終え、ジホは妹にチキンを買って帰るが、妹もデリバリーサービスを頼んでいて、妹のメッセージが”ドア前に置いて。ベル押すな。”ウーム。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、コロナ禍をきっかけに一気に需要が増したフードデリバリーのキツイ仕事を、見事に短編で描いた作品である。
今作の中では、人と人との繋がりが希薄になりつつある現代の世情を、フードデリバリーで頑張る女性の姿を通して描いているのである。
・お店のおばちゃん(ヨム・ヘラン:韓国名脇役)が、ジホが自転車で配達している事を知った時のチョイ乱暴だが励ます言葉が響くのだなあ。
<資料によると、今作の監督は「野球少女」(面白いよ!)で主役を務めた若き女優、イ・ジュヨンの初監督作だそうである。才能あるなあ。次作に期待である!>
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