「忘れられないニールの視線」ミステリアス・スキン sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
忘れられないニールの視線
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グレッグ・アラキ監督作は、パンクでぶっ飛んだ作品しか知らなかったので、本作を観てビックリしたと同時に、こんな作品も撮るんだと、自分の認識の浅さを悔い改めました。
ともすると深刻になりがちな内容を、ファンタスティックな雰囲気でやわらげ、ミステリアスなエピソードで盛り上げます。特にニールの叙情的でほろ苦い描写は心に刺さりますね。
ニールとブライアンは言うまでもないのですが、登場人物のキャラがしっかり描かれていて素晴らしかったです。友達のウェンディとエリック→彼らは心からの仲間ですね。ニールのママ、ブライアンのママ、宇宙少女アヴァリン。
少年野球のコーチは,イケメンのスポーツマンでナイスガイにしか映りませんでしたが、実は自身の快楽の追求者でしかなかった。敢えてこういう設定にした演出が心憎いです。
世の中には小児性愛者が一定数いて、先天的だとする説があるようです。その場合気持ちを持つこと自体はとめることはできないのですが、実際に行動に移してしまうのは別次元の話で、論外な犯罪行為として厳しく否定されなければいけません。ニールやブライアンのように、子供たちに一生ものの影響を与え、最悪はその連鎖を生んでしまうのですから。
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