英雄傳のレビュー・感想・評価
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君へ
アクション全開な映画と聞いてワックワクで鑑賞。
アクション極振りな一本で清々しかったです。
坂本監督には仮面ライダー然り戦隊ヒーロー然りお世話になりっぱなしです。
初っ端からフルスロットルでアクションをぶちかましてくれました。
最初が忍道というチョイスが絶妙で、地上げ屋を通してこの街の現状や過去なんかをサラッとやってくれるので、全部は分からないけれどざっくりと分かった!となったのでそのまま進んでいきました。
そこから様々な武道の使い手たちが紹介されていくんですがこれがまためーっちゃカッコよかったです。
システマはみなみかわさんが痛みに耐えてる映像のイメージしかありませんでしたが、こうやって攻守に活かすものなんだなと思いましたし、素のパワーが強いのでチンピラならサクッとボコしてしまう爽快感がありました。
合気道に物理学者を組み合わせるというビルドもびっくりな組み合わせがベストマッチしていて、めっちゃ頭脳派だから受け流しとかがスムーズですし、綺麗に吹っ飛ばしていくのでめっちゃ見応えがありました。
躰道は竜巻旋風拳を観ているかのような鮮やかな足捌きで興奮しっぱなしでした。人間ってあんなに身軽に動けるんや…!という衝撃が凄まじかったです。
そこからヒーローショーを生業としている親子が出てきて、そのヒーローショーを見れずに泣き喚いてしまう女性が出てきてと怒涛の展開ですが、ここまでがめっちゃスムーズでジェットコースターのようでした。
地上げ屋がめっちゃ乗り込んでくるわ、奇襲仕掛けてくるわでドッタンバッタンの中、地上げ屋ぶっ潰そうぜで結束する面々がこれまたカッコいいですし、皆々様アクションしまくってくれていて、武器の使い方も上手だし、受け身も綺麗だし、一撃一撃がとにかく迫力があったりとで抜群に面白かったです。
ノンストップで突き進むオカン、カッコ良すぎるよ…。
大団円って感じも素敵ですし、80分でやれる事全部やった!と言わんばかりの密度にやられっぱなしでした。
惜しいところは詰め詰めになっているのもあってか展開がポンポン進んでしまうので、もっと掘り下げてほしい展開もサクッとやっちゃって消化不良なところがいくつかありました。
敵との1on1もやったやられたや降参とかではなく見逃してくれた的なやつが連発したので、キャラクター的な良さはあっても展開的にはご都合的なものが勝ってしまったかなとは思いました。
対決が良かっただけに尚更。
あと力士の出番がめっちゃ少なかったのが残念でした。ドリームチームの中でどう戦うのかというところを期待していたんですが、そんなにサクッとやられてしまうのか…と唖然としてしまいました。
ストーリーはあってないようなものですが、アクションを際立たせるために一役買ってくれていたのでモーマンタイです。
日本アクションもエゲツないレベルまで来てしまいました。
やはりアクションは心たぎらせてくれるのでありがたい限りです。
鑑賞日 6/3
鑑賞時間 11:30〜12:55
武術×アクション×特撮
皆大好き異種格闘技戦映画!
武術系YouTuberの動画を常日頃から見てる身として待ちに待った作品。
本来武術や格闘技って相手を制圧したり、負傷させたり、殺す事が目的なわけだけど、アクションは相手に怪我をさせてはいけないものってことで、格闘家とかにアクションをやらせると上手くいかないってパターンをたまに見かけます。
でもこの作品は監督の手腕か、武術と特撮の相性の良さか、本物の武術を魅せるアクションに昇華していて凄く良かった!
ストーリーや演技は正直臭い部分もあるんだけど、それらを補って余りあるアクションシーンが大半を占めてて最後まで楽しめました!
主演の浅井星光先生はYouTubeではよく見てたけど、実はちゃんとアクションしてる映画って暴力無双くらいしか見たことなくて、彼女の鞭拳空手を使ったアクションを凄く楽しみしてました。
鞭拳空手めっちゃ綺麗で迫力もあって見応えあったし、ラスト白鶴拳を使うの超良い。娘役のファンマユミとの鞭拳空手同士の対決も良かったな。
また、合気道や躰道、カポエイラは動きが大きくて映えるからいいとして、システマ、影武流合気体術みたいな動きの小さい武術をどうアクションに落とし込むかが気になっていたんだけど
北川先生のシステマは攻めて迫力のある仕上がりに、雨宮先生は静かな猛者感がかっこ良かったし、合気の投げやお馴染みの打撃もしっかりアクションに組み込まれていて良かったな。打撃の際に外野が技名言ってくれるの超親切w
あと習志野先生の忍者っぷりも超良かったw
そして一番の推し
ハヤテ真青先生!
壁や障害物を使った立体的な動きが印象的なのと、構え、動き、呼吸がマジで獣!
カポエイラ、合気道、影武流と対戦回数が多いのもファンとしてめっちゃ嬉しい!
また、YouTubeで菊野先生や俳優の虎牙光揮と手合わせした時とは戦闘スタイルが違うのも興味深い。剛柔流って色々な派閥があるみたいだし面白いね。他の剛柔流派閥のスタイルも見てみたいな。
武術界隈でハヤテアンチが多いけど、俺はハヤテ真青先生の剛柔流が超かっこ良くて好きよ。
第三のSAKAMOTO
本物の武術家が出演する、というところに惹かれた反面、不安もあった。
実際にぶちのめすわけにはいかないため、殺陣として成立しているのか、という不安だ。
結果として、部分的に甘いところはあったものの全体で見れば迫力もあり素晴らしかった。
合気道同士の闘いは特にダンス的な段取りを感じたのだが、話の流れからわざとそうしてたならむしろ見事。
カメラワークも良かったし、やられ役もしっかりしてて、アクションの見応えとしては十分満足。
しかし話のつくりはかなり雑。
智也がやられて敵側が「邪魔が入った」と撤退する意味が分からん。
「娘がどうなってもいいのか」と言われて平気で殴りかかる母に、あっさり娘を解放する敵。
(ってか娘は返り討ちにできたのでは…)
時間制限もないのに分散して「先に行け!」。
システマさんが一度負けた相手に勝つ根拠がなかったり、キャラが多くて掘り下げはほぼナシ。
テアトルーダーは同じ回の同じ場面しか流れない。
冒頭のヒーローショーに子供がゼロというのもサスガにどうなんだ。
80分だからアクションまみれでも見てられるが、演技が特撮レベルなのは結構ギリギリ。
失礼ながら、切り札の“白鶴拳”の構えが“すしざんまい”に見えてしまった。笑
ただ、本名をもじったような役名も多い中で敵側として出てくれた達人たちの熱意は買いたい。
達人以外のアクションがちゃんとしてたのも好印象。
坂元裕二、阪元裕吾に続く第三のSAKAMOTOとして期待したい。
躰道の方は絶対に八嶋智人さんとどっかで血が繋がってると思う。
知ってる人しかわからないよー。
謎の武術家集団が、
どうして集団になったのか?
わからないよ。
どうして運送業だったり、学者だったり、するの?
あと、合気道、躰道、カポエイラ、忍術?、ストライク
少し紹介的なものないと、なんだかわからない。
知ってる人は知ってるで良いけど、
すごく勿体無い感じ。
親子が、テアトルーガーでつながってる描写あったけど、
武道でつながってる描写も無いと、
なんで強いのか、わからない。
例えば、甲野善紀さんの、古武術の私塾に、
それぞれの専門の武道家が、
興味持って、訪問して、
知り合いになるとか?
まあ、時間無いし、アクション見せたいし、
無理かな?
テロップのひとつもあって、
この人は、この達人なんですよ。
なんて説明も、最後にあれば、よかったのにとは思う。
誰が誰だか、何の達人なのか?
パンフとか見て、調べないとわからない。
続く。
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