「豪華なヒーローショーだった」英雄傳 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
豪華なヒーローショーだった
本物の武術家が演じるアクション映画で、しかも様々な武術が出てくるって、範馬刃牙のシリーズを想起させる設定。この手の異種格闘技のバトルロワイヤル的なアクションはやっぱり面白い。さすが本物!って感じのスピードと迫力。合気道なんて地味な闘いになりそうなもんだけど、なかなかカッコよかった。刃牙シリーズの渋川剛気もそうだが、実戦的な合気は美しい。武術って型が決まってると美しいんだよな。様々な武術の活躍を観るだけで満足できる。
正直ストーリー的にはかなりつらい内容。敵があんな暴力的なやり方で地上げをする意味もよくわからないが、そもそも地上げして何がしたいんだ?と思ったり。敵の集団も一枚岩でないところもどうかと思う。でも最後まで観て気づいた。そうか!これは豪華なヒーローショーなんだと。だから困っている人がいて、それを助けようとするヒーローの活躍を描ければいい。ストーリーの細かいところはどうでもいいと言える。
ただ、少し短めの上映時間だったから、味方の関係性がもう少し丁寧に描いてくれたらわかりやすかった気がする。それぞれの武術についての説明もほしいところ。刃牙シリーズのように、傍らで説明する役割の人を置いてもよかった。そしてアクションでもスローがあまり効果的でなかったことも若干気になる。もったいなかった。いや、そこまでの贅沢を言うのは酷かもしれない。だってヒーローショーなんだもの。これは続編作ってもいいんじゃないか!?少し期待して待つことにする。
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