「喪失と喪失と喪失の話」夏の砂の上 月子さんの映画レビュー(感想・評価)
喪失と喪失と喪失の話
髙石あかりさんの出演最新作にして上海国際映画祭審査員特別賞の受賞もあり期待を込めて鑑賞。
長崎の夏の暑さで渇ききった町。それに反射するよう息子を亡くし喪失の中で生活する治と恵子は、台風のように舞い込んできた優子に同情はするが適当な距離を置き関心もない。
喪失と再生の両方がバランスよく描かれると思いきや小さな町中で動けなくなった彼はまるで体に苔が生えたサンショウウオのようだった。なかなかに暗くて重い一夏の思い出を描いた作品。
オダギリさんスタイルが良すぎ、でも猫背姿も良い。髙石さんの目の演技が特に好きです。直太朗さんは朝ドラの時から注視していて今回も怒りや贖罪の表現が良かったです。そして彼の「夏の終わり」が聴きたくなる。
ドキュメンタリーのような演出だったのでレビューが正直難しく上記のことが作中頭を過ってしまった。
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