劇場公開日 2025年7月4日

夏の砂の上のレビュー・感想・評価

全165件中、1~20件目を表示

3.5事実を知ると、見方が変わる

2025年7月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

なんの前知識もなく、タイトルと出演者が気になって鑑賞。

観終わって最初に思ったのは、

「これ、雰囲気映画なの? 結局何が言いたいん…🤫」

満島ひかりさん、松たか子さんという、主役を張れる実力派のお二人を脇に配し、主演は雰囲気俳優の代表格・オダギリジョーさん。

年齢を感じさせない若々しさと整ったお顔立ちは、無精髭や不造作なロングヘアで隠しても、まったく隠しきれない。

オダギリジョーさん扮する主人公・小浦治には
・子どもを不慮の事故で亡くす
・誇りを持っていた仕事を失う
・妻に不倫される
・大切な仲間の死
・そして、自らの指を3本失う事故…

という、人生の5連不幸パンチが容赦なく襲いかかる。

──なのに、舞台となる長崎の映像は、どこまでも静かで美しい。

そして私の中に生まれた違和感。

「こんな不幸が一度に襲ってきた人が、あんなにも静かで美しい“佇まい”でいられるのか?」

どうしてもリアリティに欠けて感じた。
そう思った時点では、正直これは“雰囲気映画”だと思ったのです。

しかし家に帰ってから、映画について調べてみて、オダギリジョーさんが、かつてご自身のお子さんを亡くされたことを知り、思わず言葉を失いました。

「この役に、彼がどんな思いで向き合ったのか──」
それを知ったとき、私の中でこの映画の意味が静かに反転しました。

これはきっと、映画というより“祈り”だったのだと。

愛する人を失っても、生き続けるということ。
再び、誰かと向き合おうとすること。
そしてその姿を、スクリーン越しに見せてくれたオダギリさんの覚悟。

その存在こそが、
この映画の答えだったのだと思います。

コメントする (0件)
共感した! 24件)
ななやお

4.0坂の街、長崎の日常に人生の縮図が見える

2025年7月20日
PCから投稿

夏の長崎にある坂道を、買い物袋を持った男がゆるゆると家路を急いでいる。その男、治は長く務めていた造船所が倒産後も、定職のないまま日々、そんな風にゆるゆると過ごしている。しかし、彼の周辺は慌ただしい。突然訪ねてきた妹の佐和子は17歳の娘、優子を治に預けたまま、男が待つ博多に行ってしまうし、優子はなかなか扱い辛い娘だし、別れた元妻、恵子の事情もなかなか複雑だし。。。

以上、大まかな物語の間には、日本の造船事業の行き詰まりや、目的をなくした老後の殺伐や、そして、原爆の記憶が垣間見えてくる。閉塞的な日常を描いているようでいて、実は構造はけっこう複雑で、じっくりと向き合う価値がある味わい深い作品なのである。

そこから、坂の多い長崎を人生に例えて考えるというアイディアが湧いてくる人もいるだろう。筆者は、留まる者(治)と出ていく者(その他)の対比から、人生という旅の縮図を見た気がした。恐らくこの日本にも多数いるはずの出ていく者たちに届けたい、留まる者の声にならない叫びが聞こえてきそうだ。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
清藤秀人

5.0一見の価値ある、是枝裕和作品かと思わせる完成度。才能を感じる「演出 × 脚本 × 役者」により誕生した長崎が舞台の名作!

2025年7月5日
スマートフォンから投稿

本作は、タイトルだけを見ると正直パッとしない印象を受け、内容も分かりにくそうに感じるかもしれません。
しかし、予備知識が一切なくても問題なく楽しめるほど、非常にクオリティーの高い作品に仕上がっています。
物語が進むにつれて人間関係や登場人物の背景などが自然と浮かび上がってくるような、巧みな脚本と演出。そして、きめ細かい描写の数々は、まさに「映画ならでは」と言えるものです。
一言で表せば、「是枝裕和監督の作品を彷彿とさせる才能が詰まった一本」と言えるでしょう。
強いて気になる点を挙げるなら、音楽の使い方にはやや途上な印象がありました。
作品全体として音楽の使用は控えめですが、冒頭のシーンは印象的だった一方で、中盤のデートシーンでは若干の違和感が残りました。
とはいえ、それもほんのわずかな懸念に過ぎません。全体を通して、本作は間違いなく「名作」と呼べる作品です!
個人的には、台風のようにやってきて台風のように去っていく満島ひかりの存在が興味深かったです。
映画好きなら一度は観ておきたい、そんな一本です。

コメントする (0件)
共感した! 29件)
細野真宏

3.5良い意味で観客に考えさせる作品かと。

2025年8月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「また男やろ!男が出来たとやろ!」なかなかに子どもには見せたくない出だしではある。
ケガしそうだなぁと思って見てたらやっぱりケガした。親指と小指だけが残った、というのは父親と亡くなった我が子の比喩なのか?とか。また別れた妻があれほど固執していた筈の位牌を置いて行くと言い出すところとか。

カラカラに乾いた夏の空、降り注ぐ雨。

重き荷を負いて坂道を登るが如く、それが人生なのですね。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ケンドー鹿児島

4.5「夏の砂の上」←このタイトル天才すぎる

2025年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
nnr

3.5地味だけど

2025年8月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

癒される

すごく良かった
高石あかりさん
旬な感じしますね

コメントする (0件)
共感した! 2件)
むーらん

3.5ぼやーっと

Nさん
2025年8月14日
iPhoneアプリから投稿

した映画。やや濃い目のやや暗めな日常。オダギリジョーの雰囲気には合ってる。松たか子がこんなにも嫌な感じの普通のおばさんで終わる映画も珍しい。高石あかりの顔は別に好きではないんだけど、なんか惹かれてしまう不思議な魅力。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
N

4.0「もうよかよ」オダギリジョーが言うとセクシー

2025年8月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

世界一セクシーな「もうよかよ」でした。
これがこの映画の主題だと思う。
過酷な出来事に流されながら、抵抗せず、優しさを忘れずに生きていく。この姿に魅入ってしまう。
長崎の生活がわかる感じ。坂道が多くて大変そうだけど、皆そこで生きている。
静かなたくましさを感じます。
オダギリジョーの優しさが心に染みます。

追伸
森山直太朗、良かったです。
坂道のカーブのタバコ屋さんの前でタバコ吸いたくなりました。

コメントする 1件)
共感した! 3件)
morihide

4.5全ては失われる、だから美しいーー駆け込みで観れた傑作!

2025年8月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
ノンタ

3.0よかさ

2025年8月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

しゃんないさ そう言い聞かせて 生きてきた でも つらかった 苦しかった まずは自覚しないと 埋められないのかもしれない なかったことになど できないから でも そう 私たちは生きている 生きていく ピカは悲惨 黒い雨も忘れない

コメントする (0件)
共感した! 8件)
story

4.5夏っていいなと思った

2025年8月13日
iPhoneアプリから投稿

夏のいいところがたくさん登場した気がする
その中で髙石あかりさんが弾けていて
みていて心地よかった。

のびのびいきいきしている心地の良い女優さんを久しぶりに見た気がする

オダギリジョーさんは安定に良い

お互いに信頼しているようで
そこも良い。

満島ひかりさんと髙石あかりさん親子は抜群に粋な組み合わせだなと

高橋文哉さんも絶妙

恋愛はどうなるか分からないものだ
それが人間の気持ち、だ。

途中からあれ、この作品
坂元裕二さんが書いてるっけとか
監督オダギリジョーさんだっけとかよぎたりしながら。
いやいや玉田真也さんだわ、といろんな考えが巡っていた。カメラワークにも動きがあったように思うし
最近のいきなりドアップだとか定点が多かったりとかがなくて
それも観心地良かった。

良きーーーー

コメントする (0件)
共感した! 4件)
✌︎

2.5市井の人々のありのままを描いた、といえば聞こえが良いか。 淡々とよ...

2025年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

市井の人々のありのままを描いた、といえば聞こえが良いか。
淡々とよくいる人々の生活と心の在りどころを描き、変な感動ものに走っていないところは良いと思うが、
それにしても後味が悪すぎる。誰にも感情移入できないし、結局誰も救われていなくて、辛い。

それからこれは苦言だが、
あの店で働き始めたところから嫌な予感がし、案の定自分が一番苦手とするシーンが。
こういうシーンがあるなら、せめてPG12にして、その理由を公表しておいてほしい。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
かものはし

4.0オダギリジョーさんと髙石あかりさん

2025年8月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
エロくそチキン2

3.0期待外れ

2025年8月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

こんなに俳優が揃って期待した映画でしたが、
脚本もいまいち、カメラアングルで見せるでも無くハズレでした映画。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
こえん

2.5波長が合わない

2025年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
Dick

3.5オダギリジョーの喪失感

2025年7月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

ベイビーわるきゅーれファンとして高石あかりを観たくて鑑賞しました。本作もサイコーでした。オダギリジョーの奥深い演技も素晴らしく長崎佐世保の街並みが美しく懐かしく観てました。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
tomクルー

3.5あぁ〜長崎はぁ今日も…

2025年7月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

癒される

ドキドキ

カワイイ

…雨だったとは限らない。

草臥れた感じのオダジョー。

狡いよ、これだけで画になるんだから。

髙石あかりさんの自由気ままで気難しいっぽい猫っぽさが絶妙なベストマッチ!

ほんの些細なキッカケとも云えないキッカケで、人生が動き出すこともある…一歩だけでも。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
デブータ

3.0テーマからすると、俳優陣はもう少し抑制された演技とセリフの方が個人...

2025年7月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

テーマからすると、俳優陣はもう少し抑制された演技とセリフの方が個人的には好みだが、いろいろ考えさせられる作品で見てよかったと思う

コメントする (0件)
共感した! 1件)
comcom

日本映画て感じ?

2025年7月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
みみみ

3.5なんと良き人選よ。 面白いし分かるのは、このマトモの周りのラインに...

2025年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

ドキドキ

なんと良き人選よ。
面白いし分かるのは、このマトモの周りのラインに有る揺らぎ。
合わせて生きようとしないのか。
生きられないのか。そう思わなくてもいいんだ含め
この映画、ターゲットいるのかなとも思ったけど
多くの人の中に刺さる自分がいるんだろうなと思った。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
とり
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。