「石田えりさんここにあり」私の見た世界 しげちよさんの映画レビュー(感想・評価)
石田えりさんここにあり
ネットのニュースを見てあの石田えりさんが監督脚本編集!と興味がぐっと湧き映画館へ。
彼女はなぜ逃亡を続けたのか、カメラと伴に彼女の視点から見た世界、
逃亡を続けても地獄の様な連鎖の果てに…。
なんだか悪夢の様なのにリアルな人生
こんな人生キツいよーと思いながら石田えりさんのクリエイティブな内面が覗き見れた様な
気がしました。所々の描写で女性の生きづらさ、人間の狡猾さ、歪んだ悪、そういった渦に
飲みこまれながらなんとか泳ぎ切ろうとする儚い人生、
彼女の立場に自動的に立たされたバーチャル空間みたいで、何とも言えない心情になってしまい、
他人事の様に見れないところが自分にとって新鮮な体験でした。
事件の事は当時のニュースで知っていましたが、殺人犯のリアルな逃亡生活に
息が詰まりそうになりながら、捕まった時はドキドキもなくホッとする気持ちも湧かず、
変な虚無感だけが残り、もし自分が将来悪い事したら迷わず自首したいと思いました。
結構好きな映画です。
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