劇場公開日 2025年6月20日

ルノワールのレビュー・感想・評価

全64件中、61~64件目を表示

2.0私にはよく分からない映画でした。

2025年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

現実と空想(?)が混ざり合って独特の雰囲気を醸し出しているようだが、これはある意味では観客を置いてけぼりにしているのではないか。

1から10まで説明しろというほどヤボではないが、あまりに放りっぱなし、投げっぱなしが過ぎるかと。

それが監督の意図だというなら、それまでかな。

少なくとも私にはよく分からずに、ずーっと頭の上に❓が浮かんでいました。

本来は⭐️1個だけど、主役の鈴木唯ちゃんに⭐️1個を献上して⭐️2個に。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
プリズナーN0.6

4.0人が死ぬと泣く

2025年6月13日
Androidアプリから投稿

言葉にできないから映画を作る早川千絵監督と「死」、そして主演・鈴木唯の輝き。"みなし子になってみたい"…?勝手に親を殺すな。夢っぽくなくあくまで地続きな形で、観客が何が起こっているか分からないシーン頭の編集。近未来の次は私的要素のある過去、前作『PLAN 75』よりも余白のある作り。世の中に溢れた「死」を扱った作品には辟易とさせられることもあるが、監督の作品にはしっかりと引き込まれるし立ち消えていく生命の儚さと力強さその両面を捉えるような説得力がある。
ふっと消え入りそうな、ブラックホールみたいな穴に落ちてしまいそうな夢か妄想か分からない曖昧さで、感覚に何かを訴えかけてくる。自分が子どもの頃に想像力たくましい子どもで、住宅街の中に「こんなすごい公園がある!!」と遊園地みたいな公園がある(その公園のイメージは今でも自分の中にふんわりと残っている)と友だちに嘘をついて親に怒られたような記憶もあるが、それって本人=当時の自分にとっては嘘でなくあくまでリアルなもの。あの頃、ぼくらが見てた景色とその多感な頃の感覚を思い出してしまうよ。ひさしぶり!
泣くのは悲しいから?当てるゲーム。ショッキングな冒頭からの父の入院以降、超自然的なものに惹かれ興味津々。母の不機嫌ムーブに突然の河合優実、死に群がる胡散臭い詐欺商売など一見脈絡のない全てのキャラクター描写に、引いて見たとき何が見えるか印象派。川、馬、テレビ、そして伝言ダイヤル…。途中息苦しくなりそうなほど観るのがつらくて、最後は鳥肌。完璧なラストと余韻が、自分好みだからとかそういうの抜きにしても、胸に残る。"人生は素晴らしい"のだと、こんな世の中では戯言に響く言葉も少しでもそう思わせてくれるような映画の魔法がそこには確かにあった。

勝手に関連作品『アマンダと僕』『悲しみに、こんにちは』『ポネット』『お引越し』『幻の光』

P.S. 多国籍な映画製作で旅する映画作り。フランスで編集、シンガポールでサウンドデザイン、フィリピンで船。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
とぽとぽ

5.0青山真治の『Helpless』思い出した

2025年6月6日
iPhoneアプリから投稿

なんでこんなに奇跡のような芝居ばかりできるんだ!
芝居じゃないから奇跡だって思ってしまうのか
あのハグの手の置き方とか返事の仕方とか
演出なのか脚本なのか奇跡なのか、なんだっていいんだけどなんでこんなことできるんだろうってただただ驚き、ただただ感動

「ああ、久しぶりに映画を見たな」
と思ったのは、
説明のカットを飛ばしていたり、人物が画面外を見つめていたり、テーマは暗いところにひっそりとあって目立たず、変なカット、変なシーンと思っても、後でそれらが積み重なって訳もわからず涙が出てくる構成のように
他の芸術が持っていない編集と、映画の持つフレーム外
この二つでで遊んでて?利用して?
いるのが嬉しくて
「ああ映画を見たな」と思ったのかな?(何も気持ちがまとまってなくて草)

すごく嬉しかったんです。
そのカットを見せないとか、そのフレーム外を映さないとか、その、なんだろう、観客の私たちを信じてくれている感じといいますか、「みなまでいわすな」みたいな姿勢とか、「こんなんでいいのよっ」みたいな軽やかさとか、
ほんとにあの手を繋いであなたの頭の中のカード番号を当てるゲームと同じで、私たちが映画を眼差しているだけなのに、「ああ!つたわるよ!伝わってるよ!」って、面白いくらい伝わるし、そういう会話の方がなんか楽しい、、、

好きな人と目配せして(あれ)(ね、)みたいな、2人だけの眉毛だけの会話してる感覚みたいな!

コメントする (0件)
共感した! 10件)
23歳®︎

4.0フキの子どもらしい感性と好奇心に満たされる

2025年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

真っ直ぐで、無垢で、豊かで、ちょっぴり残酷で、何よりも個性的なフキの感性と好奇心。
誰かと出会う度、何色にも染まり、何層にも色を重ね、元の色を変化しながら新しい色を作っていく。
なんて豊かで美しい色彩なんだろう!
厳しく複雑な大人の世界をも包み込む彼女の色と光に圧倒された2時間だった。

彼女を取り囲む大人はみんなちょっとずつ欠けていて、あまり幸せそうじゃないけど、彼女はそれに対して胸を痛めて一緒に悩んだりはしない。
わからないものをそのまま丸ごと解らないものとして理解できてしまう、子どもの素直さとか純粋さが生き生きと描かれている。
なんかそれがすごくリアルで、必ず一度はみんな通る子ども時代をみんな思い出すと思う。
主演の鈴木唯ちゃんのナチュラルな演技がすごかった。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
icco
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。