「豪雨後の焦燥感」囁きの河 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
豪雨後の焦燥感
2020年7月の熊本豪雨から数カ月後、母の訃報の連絡を受け22年ぶりに人吉市に帰ってきた今西孝之は、鉄道は不通になり、山は削られ、多くの家屋が流され、変わり果てた故郷の姿を目の当たりにした。孝之は22年間会うことのなかった息子・文則と再会したが、幼い自分を見捨てた父に心を開こうとしなかった。文則は球磨川下りの船頭を目指し修行に励んでいたのだが、水害後、再開の目処がたたずにいた。一方、老舗旅館の女将・山科雪子は半壊した旅館を再生しようとしていたが、夫の宏一は水害で父を亡くし、旅館は畳んでしまいたいと考えていた。孝之の隣人・横谷直彦は、妻・さとみの希望で仮設住宅を出ることにした。
撮影は2024年の2月と6月に行われたらしいが、水害直後の風景は別でとっていたのだろう。いくらなんでも3年半以上経過してあの状況じゃ無いだろうとは思ったが。ロケのために作ったのかな?
孝之が22年前に子供を捨てて家を出た理由が気になったが、結局明確にはしなかったのはなぜだろう。
借金はわかるが、22年間、我が子に会おうともしなかった事の説明が欲しかった。
孝之の元恋人・雪子を捨てたとか、隣の夫婦が余命3年のガンだとか、旅館再興、孝之の息子文則の片想い?、船頭としての腕は?
話は色々有ったが、どれも伏線回収とは言えず、モヤモヤが残った。
人吉の今はどうなってるのだろう。
豪雨後の焦燥感を描きたかっただけなのかなぁ。
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