「先見の明あり」キャンドルスティック Masked Heartsさんの映画レビュー(感想・評価)
先見の明あり
この作品、おそらく一年以上前からの撮影で、脚本はそれよりさらに前。相場の荒れや、イランロケを入れるなど、今に通じる点が織り込まれ、製作陣の先見の明に関心した。少しだけFXや株をやったことがあるが、美しい曲線とは、上から短期線、中期線、長期線のもとで上昇トレンドを描くチャートのことだと記憶している。映画は説明の代物では無いので、想像するしかないが、美しい曲線の有り様を少し説明してくれると(野暮かもしれないですが)フックが出来てさらに面白く見られたと思う。ただ、目を皿のように見開いて物語を辿って行くとなかなか面白い。私が好きだったのは最後、阿部寛と菜々緒のシーン。セリフの音量を敢えて大きくしなかったところが洒落ていて心憎い演出だった。若い映画人に声援を送りたい。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。