劇場公開日 2025年4月18日

「死に至る道程」絶望の日 sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0死に至る道程

2025年5月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

上質紙に万年筆がサラサラ走る音、回転し続ける馬車の車輪の長回し(微妙に速度が変化)、風の咆哮が穏やかな眠りを誘います。でも二度目は大丈夫でした。

視力を失った作家が「14本の蝋燭でも光が足りない」と呟きます。それぞれ微妙に長さが違うので、視力低下に合わせて本数を増やしていったのでしょうか。
まさに「死」に向かっていく重厚さ。最期は親友の両親の墓に入るというのもなかなかすごいです。

2人の俳優がナビゲーターをしながらそのまま演技もし、別にコスチュームに着替えて作家と妻を演じる変化球。うち1人(マリオ・パローゾ)は撮影監督もやってますから、働き方改革が少し心配になりました。

sugar bread