リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界のレビュー・感想・評価
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奔放だけどズシリと来ます
リー・ミラー知りませんでした。
美貌の写真家で強制収容所の解放の際やヒトラー自殺後の自宅など、貴重なタイミングに立ち会っているのですね。
予想外の重たい映画でズシっと来ました。
外国人の奔放な性生活にはいつも驚かされますが。
期待はずれ
シビル・ウォーを観てリー・ミラーにあこがれた。
だが、何だ、コレ。戦場では逃げまくり、撮った写真は事後の写真ばかり。
今そこにある現実に向き合って撮った写真ではない。
シビル・ウォーではまさに弾丸の飛び交う真っ只中に突撃取材していたではないか。
先にこのリー・ミラーの映画が公開されるべきだった。
ユダヤ人が列車で運ばれて消えていると聞く場面がある。ジャーナリストである
リー・ミラーが初めて知ったフリをして驚愕しているが、ジャーナリストである彼女が
そんなこと、初耳であるはずがない。ここが嘘っぽい。
ユダヤ人の骸の写真も収容所が解放されたあとの写真。
「戦場」写真家でありながら、ナチスの冷酷非道な行為の今が写されていない。
解放された収容所で、子供たちがボール遊びをしたり、死臭漂うなかで、平然と
パンを食う姿に、『関心領域』の一部分を垣間見た。
ヒットラーの自宅でバスに入り、自撮りするなど悪乗りがすぎる。
蛇足だが、たばこと酒をいつも手にしている。煙たかった。
世の中に戦争は今も続いている
65点ぐらい。リー・ミラー
ナチスに肉追した実在の女性カメラマン、リー・ミラー。
従軍しヒトラーの浴室まで撮影したっていうから凄いですよね。
終わってから調べたら『シビル・ウォー アメリカ最後の⽇』のモデルになった人みたいで、納得。
ケイト・ウィンスレットが惚れ込んで製作総指揮まで務めたらしいけど、
観ていて既視感を感じて『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』みたいだな…と。
ノエミ・メルランがチョイ役で出てます。
よく似た人だなと思ったらエンドロールで発覚、本人だった(笑)
ジョシュ・オコナーも出てます。
物語的に最後ちょっとサプライズがあります。
それなりに楽しめたけど、あまり響かなかった。
でも、リー・ミラーの写真集や写真展を観てみたくなった。
史実なだけにリアルな人間ドラマ
圧巻!ケイト・ウインスレット!
ケイト・ウインスレットは以前、タイタニックで観た記憶がある。
久々に観たが、演技は圧巻だった。これぞハリウッド女優。
そんな彼女が、リー・ミラー役で出演した本作品は色々考えさせられた。
1939年フランスでリー・ミラーら女友達と男友達と休暇を過ごしていた矢先に
第二次世界大戦が近づく。一夜にして日常生活が一変した。今のウクライナ、ガザも
そうだが、昔も今も変わらない。写真家としてアメリカLife誌で活躍するが、戦中の様々な悲しい光景等を目にするとリー・ミラーは長く苦しむ。リー・ミラーの喜怒哀楽をケイト・ウインスレットは見事に演技で表現した。この表現の仕方が素晴らしかった。作品としては
色々考えさせられる内容だった。この作品を観れば、今のウクライナ・ガザの動きも冷静に観る事ができるだろう。改めて戦争の残酷さ、悲しさを痛感した作品だった。見事。
デイヴィッドはヘビの生殺し
マン・レイのモデルから戦場カメラマンに転身した女性の第二次世界大戦前後の行動をメインにした作品。
ケイト・ウィンスレットが主役のリー・ミラー役で製作総指揮も。セルフプロデュースですな。宛て書きとも言っていいような強〜い女性を演じています。
女優陣はトゥ·レスリーでの主役が記憶に新しいアンドレア・ライズボロー、フランスのエロおネェさんのノエミ·メルラン、そして、マリオン·コンティヤールと豪華でとても嬉しい共演作品。男性陣はケイトより若い俳優ばかり。なかでもジョシュ・オコナーはケイトがシアーシャ·ローナンと共演したアンモナイトの目覚めと同じフランシス·リー監督作品のLEGBT映画、ゴッズオウンカントリーの主役でした。とてもカワイイ。始まってすぐに、フランスの自由主義的な芸術家サークルでノエミ·メルランがおっぱい出しちゃって、ケイトも豊満なおっぱいをチラリズム。もうちょっとみたいと思うタイミングでカットを変える💢
ケイト·ウィスレット、ノエミ·メルランに喧嘩ふっかけてる?って思っちゃいました。
VOGUEってファッション雑誌のイメージしかないから、時事とか、ましてや戦争モノは無理でしょって思ってしまいました。
それにしても、ライフの記者のデイヴィッド(アンディ・サムバーグ)はお気の毒様。こちらのフラストレーションを体現したような役柄。モヤモヤ&ムラムラしました。
古いカメラを見ると、ライカ?とバカのひとつ覚えでしたが、あれはローライフレックスというカメラ。
ポスターにもあるヒトラーのマンションのバスルーム。
リー・ミラーの行動は初めてはいった泥棒が度胸試しにトイレでウンチするみたいな衝動に駆られたんだと思いました。面白い。
アウトローで反骨的なリー・ミラーの行動とケイト・ウィンスレットの強〜い女優魂がシンクロするいいシーンでした。デイヴィッドは所詮、助手オコナーでしたね😎
もう少し若いうちにこの作品を作ってくれたならなぁ〜 老けてきて分別盛りを超えてるのになぁと思ってしまいました。監督も女性で、撮影監督のキャリアは豊富のようですが、映画全体としては見せ方がまだまだでちょっと残念でした。しかし、女性視点のストーリー展開は評価したいと思います。
ケイト·ウィスレットは愛を読むひとの牢獄での老けメイクに追いついてきたとか、タイタニックのおばあちゃんに近づいてきたとか言っちゃ絶対だめですよ😎彼女は唯一無二なんですから。
ケイトウィンスレットが素晴らしい
"悪いことはすべて女の身に起こる"
身体を絞れなかったのか? Kateよ!?
ケイト・ウィンスレットは、私の好きな女優の1人である。他に媚びす、良い作品に出演してきた彼女の姿勢に好感を持っていた。
モデルでマン·ルイのミューズであったLeeが、ドイツ軍の戦火を浴びる現場に飛びこみ、戦場記者としてカメラシャッターをきり続けた記録。ヒトラーのバスタブに身を置きカメラに“事実よ!” と訴えるかのような視線を投げかける。
公開に期待を膨らまた。だが、彼女のfirst shotから『えっ!? 太くない??』Stylishな装いからも、ぽってりした肉付きが気になって仕方がない。戦争が始まり、生活は困窮、彼女が口にするのは、お酒とタバコだけ。仕事は肉体的に過酷極まりない。なのにずっーとポッテリ。
役作りの為に10kgや20kg、数カ月で増減する役者が幾らもいる中で、なんで減量出来なかったの?と言いたくなる。せめて7~8kg絞っていたら、この映画は何倍もLeeの功績に胸打たれるものになっていたでしょうに…
それが残念だ。
小さな痛みに向き合う
リー・ミラーが残した戦争の実相の記録が、
ケイト・ウィンスレットと、
監督エレン・クルス(『エターナル・サンシャイン』等ミッシェル・ゴンドリー作品のD.O.P.時代はなぜかクラスではなくクルス、馴染み深いので以降クルスで)
の卓越した手腕によって、
単なる伝記映画の枠を超え、
本作は多くの戦争映画とは一線を画す、
独自の視点と表現で観客の心に迫る。
なぜ、
本作が〈一線を画す〉作品となっているのか。
具体的に触れていこう。
それは、
歴史の表舞台を飾るスクープや大事件を安易に追いかけることをせず、
むしろ「小文字」の現実に目を向ける徹底した姿勢にある。
パリ解放、
青酸カリで自決した家族の顛末、
あるいは収容所の惨状といった、
歴史的にも有名な出来事をなぞるように描きながらも、
それらをセンセーショナルに消費することなく、
そこに隠されている個々の、
名もなき人々の「見えない傷」や「深い痛み」を、
リー・ミラーのまなざしを通して写真に残していく過程を丁寧に描写する。
ナチス、A.H.、チャーチル、スターリンといった「大文字」で語られる権力者(他の例、トランプ、プーチン、ゼレンスキー)の影に隠れた、
市井の人々の心の動きこそが、
この映画の主題であり、リー・ミラーが追い続けた【伝えるべき事】なのだ。
エレン・クルスの演出(撮影は別のスタッフとはいえ影響は大だろう)、
そのリアリズムと暗部の描写において、
本作の主題と見事に同期する。
ストロボを焚く光の閃光、
あるいは、
丹念に光量を計測する仕草、
といった写真撮影の現場における細やかな演出は、
単なる描写を超え、
リー・ミラーが実際に残した【歴史的な写真群と、
今我々が目にしている映画の映像の絶対温度をシームレスに繋ぐ】役割を果たす。
それは、クルス特有の技術が織りなすリアリズムであり、
観客はあたかもミラーのレンズ越しに、
あの時代の生々しい光景と感情を追体験するかのようだ。
(ゴンドリーのシームレス手腕も凄かった)
それぞれの「小さな痛み」にしっかりと軸足を置くことで、
個人の悲劇がやがて普遍的な歴史の「大文字」へと繋がっていく様を鮮やかに描き出す。
これは、ドキュメンタリー、フィクション、
そして伝記作品のいずれの分野においても「教科書的手法」と言えるだろう。
類似作品が数多く存在する中で、
本作がひときわ「出色の作品」として輝くのは、
その手法が表層的な模倣に終わらず、
人間の尊厳と痛みに向き合っているからに他ならない。
そして何よりも、
リー・ミラーという写真家、
ケイト・ウィンスレットというプロデューサー兼俳優、
エレン・クルスという監督、
の三位一体となった「ひとの痛みに向き合う」それを観客に自分事として、
目撃者として、
知らなかったとは言わせないように、
突きつける、
という揺るぎないスタンスこそが、
本作に深いメッセージを与えている、
それは、単にひとの傷みを伝えるという行為に留まらない。
映画やドラマといったフィクションの枠を超え、
ニュース、報道、雑誌といった、
あらゆるメディアの「存在意義」そのものも問われる、
極めて今日的で普遍的な問いを観客に投げかける。
果たしてメディアは、
表面的な出来事や大きな物語の裏に隠された真の人間性を掬い取れているのか?
この問いかけは、
我々がさまざまな情報と向き合う現代社会において、
看過できない重みを持つ。
本作は、単なる戦争の記録ではない。
それは、
時代と人間を見つめ続けた一人の人間の魂の軌跡であり、
観る者に痛みを伴う深い情動を促し、
メディアの根源的な存在意義をも再考させる、
極めて意義深い作品である。
その「小文字」の描写にこそ、
戦争の真の顔と、
人間の強さ、
そして脆さが凝縮されている、
と言われているような気がした。
【蛇足】
まんが、「ゴルゴ13」で、
デューク東郷の出生の秘密やルーツを追う作品はいくつかある。
ルーツを追うものは必ずゴルゴ13によって消される。
その中でも「日本人 東研作」「芹沢家殺人事件」
「ミステリーの女王」はなかなかスリリングな内容だ。
「ミステリーの女王」の中で、
ゴルゴを小説化しようと試みるマッジ・ペンローズ、
作家ペンローズは、
夫の名前繋がりと、
真実を追う姿勢で、
リー・ミラー説があったが、
讃美歌13番が鳴り始める前にやめておこう・・・
ケイトウィンスレットに興味あり観に行った
カメラマンを通して描く戦争映画です。
考えるな・感じろ!なのか?自分の目で確かめろ!なのか?行動あるのみ
舞台の中心は1944年~終戦に向かうフランス。ギュッと集約された濃密な期間を、主人公が撮影した写真と共に観る者も同じ時間を過ごすかのような作品でした。
戦争を終えてから、史実と共に振り返るのではなく、自身が戦地に赴き肌で感じ、被写体を選んでいるだけに、戦争の悲惨さやナチスの非道さが際立ったような感じがします。
その一方で、息子との間で繰り広げられるインタビュー(?)シーンは、時を行ったり来たりであるとか、何のためのやり取りだろうとかに気を取られがちで、ワタシ的には要らなかったかなと感じました。
後は、あれだけ広い地域で戦闘があったのに、それでも「彼の地」で起こっているかのような感覚のズレというのは国は違ってもあるのだなと、驚きでした。
いずれにしても戦争は良くない。そんな過去の教訓を何故人は活かせないのでしょうね。
驚きのポスター
リー・ミラー(映画の記憶2025/5/11)
人間リー
終生VOUGEにリーの戦場写真を載せられなく
後悔したというオードリー。
君のことが心配だ。と言う言葉でしか
リーを乞うことができなくなったローランド。
など人間リーに豪快に振り回された人物の葛藤が
興味深かった作品だった。
が、それを良しとするか良しとしないかで
自己のコーカソイド濃度が測れるんじゃないか?
と思うほど、争い多き彼らの特性をリーに見て取れた
ような気がしてならない。
歴史上では、史上最悪最狂の人物として描かれるAHも
後世のテクノロジー検証と残置物から
高度の薬中だったことが見て取れるが
全ては隠蔽された歴史が拓けば分かる事実なんだと思う。
戦争とメディアはセットで悪巧みを行う。
と言うことに気付かせてもくれた静かな告発映画◎
その点で僕は本作を評価したい。
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