リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界のレビュー・感想・評価
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ファッション誌の記者を戦場に?
丁寧につくられた上品な伝記映画でした。
期待していたドラマチック展開はなく、淡々としてたので、個人的には史実の一場面の空気を学ぶ感じにならざるを。
1番の違和感はヴォーグの記者が戦場にいることかも。
さすが欧米はファッション誌であろうとジャーナリズムなのか⁉️ と
…日本も戦争になったら文春記者が戦場に赴くのだろうか
ともあれ、映画としては息子だったりも分かりにくく過去のトラウマがジャーナリズムに傾倒したロジックも???
ただ女優魂は眩しく素晴らしかったです
彼女の瞳に映っていたもの
作品自体はやや平板だが、制作・主演のケイト•ウィンスレットの熱意を強く実感
ヴォーグ誌に戦争被害者や収容所の写真が載らなかった時、リーは激しく怒ります。「これは現実に起こっていることなのよ」
80年前の遠い出来事だけの話ではありません。今も戦争は起こり、多くの人々が犠牲になっています。不安になるから、可哀想だからと目を逸らしがちですが、ガザやウクライナの惨状は「現実に起こっていること」なのです。リーの言葉で目が覚めた思いです。
ケイト・ウィンスレットが自ら制作し並々ならぬ熱意で作り上げた、その心意気がとてもよく伝わってきます。
彼女は子供時代肥満体型でいじめにあい、「タ
イタニック」のヒット以降も度々体型批判を受けてきました。今回リー・ミラーを演じるにあたり「リーはありのままの自分で生きていました。私も自分自身の見た目を隠すのはもうやめたんです」とコメントしています。反ルッキズムを意図して実践し、彼女ぐらいのスターになれば、多少のリアリティを犠牲にしてもそれがやれてしまうのです。
まさに、アル中気味で後にいい母親にはなれなかったけれど、従軍を強行し弱き者たちに目を向け続けたリーに通じる部分ではないでしょうか。
そんな彼女たちに敬意を表したいと私は思います。
蛇足ですが、ヴォーグ誌のアシスタント役のカミラ・アイコが少し気になります。今回はごく小さな役でしたが、次回広瀬すず主演の「遠い山なみの光」(カズオ・イシグロ原作)に出演するようで、個人的には注目していきたいです。
彼女らの行動があって、今、我々は事実を認識できている。
ドキュメンタリー作品として観るほうがしっくり行くかもしれない。報道写真家・リーミラーの半生を描いているが、点描的な流れで構成されているため、時系列に沿って淡々と綴られていく。
女性でありながら従軍記者になってまで戦線に赴き、その悲惨な実態を写真に収めていく彼女。その動機の根底にあるのが、幼少時代の不幸な出来事であることが終盤示唆されるものの、ホロコーストに纏わるの凄惨すぎる写真や、ヒトラーの浴室での半裸の自撮りなど、今ひとつその行動原理は読み取れずでした。
ただ恣意的な脚色を行わず、リーミラーが撮影した写真を元に純粋に構成されており、非常に真摯で良心的な作品と感じられました。どういう動機が彼女にあったにせよ、報道写真の存在があることで、我々は何が起きたのかを知ることができていることを至く実感した次第。
しかしなんだ。冒頭の上半身裸で屋外ランチしている文化はマジでわからんわ。
女性初の戦場カメラマン
制圧者との闘いと女性としての闘いと。ズシリと重い良作。 リーの生き...
ついに映画化
リー・ミラーについての映画化はいつか現実になってほしいと、随分と前から思っていた。
映画化が決まって喜んだが、日本での公開は2025年と少し遅れたが鑑賞して良かった。
リー・ミラーを参考にした現代版の戦場カメラマンが出た『シビル・ウォー』も日本での公開が遅れた。
今作『LEE』は素晴らしい完成度ではないだろうか。でも正直もう少し長く見たかった。
もう一度映画館で観たいくらいだ。
しかし、今日観た後は暗い気持ちでの帰路となった。ダッハウ強制収容所の残虐行為が生々しく描かれていたせいもある。彼女の人生を考えながら帰った。
「傷にはいろいろある。見える傷だけじゃない。」ケイト・ウィンスレットが主演・製作を務め、モデルから20世紀を代表する報道写真家へと転身した実在の女性の数奇な人生の一部を映画化した作品。そう、一部だけ。
リー・ミラー(Elizabeth Miller:1907年4月23日アメリカ生まれ 〜 1977年7月21日)
今回映画で描かれるリーとパートナーのデイヴィッド・シャーマンは、ダッハウ強制収容所の残虐行為を目撃した最初の従軍記者で、彼らは1945年4月30日に到着し、ミラーは飢えた囚人たちの恐怖とSS警備員の死体を記録。
ローランドとの息子アントニーが、リー・ミラーが1977年に亡くなってからずっと後に、イースト・サセックスの自宅の屋根裏で6万枚のネガとプリントを偶然見つけたて発表し、再び世界が彼女の作品に注目する事となる。
ケイト・ウィンスレットが熱演
奔放だけどズシリと来ます
期待はずれ
シビル・ウォーを観てリー・ミラーにあこがれた。
だが、何だ、コレ。戦場では逃げまくり、撮った写真は事後の写真ばかり。
今そこにある現実に向き合って撮った写真ではない。
シビル・ウォーではまさに弾丸の飛び交う真っ只中に突撃取材していたではないか。
先にこのリー・ミラーの映画が公開されるべきだった。
ユダヤ人が列車で運ばれて消えていると聞く場面がある。ジャーナリストである
リー・ミラーが初めて知ったフリをして驚愕しているが、ジャーナリストである彼女が
そんなこと、初耳であるはずがない。ここが嘘っぽい。
ユダヤ人の骸の写真も収容所が解放されたあとの写真。
「戦場」写真家でありながら、ナチスの冷酷非道な行為の今が写されていない。
解放された収容所で、子供たちがボール遊びをしたり、死臭漂うなかで、平然と
パンを食う姿に、『関心領域』の一部分を垣間見た。
ヒットラーの自宅でバスに入り、自撮りするなど悪乗りがすぎる。
蛇足だが、たばこと酒をいつも手にしている。煙たかった。
世の中に戦争は今も続いている
65点ぐらい。リー・ミラー
ナチスに肉追した実在の女性カメラマン、リー・ミラー。
従軍しヒトラーの浴室まで撮影したっていうから凄いですよね。
終わってから調べたら『シビル・ウォー アメリカ最後の⽇』のモデルになった人みたいで、納得。
ケイト・ウィンスレットが惚れ込んで製作総指揮まで務めたらしいけど、
観ていて既視感を感じて『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』みたいだな…と。
ノエミ・メルランがチョイ役で出てます。
よく似た人だなと思ったらエンドロールで発覚、本人だった(笑)
ジョシュ・オコナーも出てます。
物語的に最後ちょっとサプライズがあります。
それなりに楽しめたけど、あまり響かなかった。
でも、リー・ミラーの写真集や写真展を観てみたくなった。
史実なだけにリアルな人間ドラマ
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