劇場公開日 2025年5月9日

「ケイト・ウィンスレットが美しい」リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界 アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ケイト・ウィンスレットが美しい

2025年5月17日
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鑑賞方法:映画館

リー・ミラーをネットで検索し、モデル時代、芸術家からミューズと称えらた時代、戦時中の軍服姿、そしてヒトラーの浴室などの写真を見た。どれもとにかく美しい。
そして、ケイト・ウィンスレットはこの映画を作ることを熱望し制作総指揮をし主演もした。戦時中30代前半だったリー・ミラーを40代後半になるケイトが演ずるのはややふくよかな体型からして無理があるとの向きもあるが、私は全く気にならない。リーの70歳をメイクで演じたビジュアルを含め、美しい人はちょと体型が崩れようが、老いたとしても美しいのである。
「撮られるよりも、撮る方が好き」と言っていたリーは、戦火が激しくなった頃から従軍カメラマンとなりノルマンディー上陸作戦のフランスへ行った。解放されたパリだったが、占領下にドイツ人に協力した女性は髪を丸刈りにされ迫害されたり、いい気になった米兵は弱い女性を食い物にしようしていた。更に「行方不明になった人々が何万人もいる」と知ったリーは、帰ってこいよと訪ねてきたローランド(リーを理解した実に良い夫である)を振り切り、盟友となった「LIFE」のカメラマンのシャーマンと共にドイツ国境を越える。ダッハウ強制収容所では恐ろし光景が目に飛び込んできたがそれを撮り続けたし、過酷な環境で生き残った少女に優しい目線を送った。写真で告発しようと「VOGUE」に送ったが掲載されることはなかった、。
フランスにおけるホロコーストの犠牲者は8万3千人だったようだ。
欧州各国地域で行われたホロコーストはユダヤ人だけで600万人もの人々を殺害した。
リー・ミラーの死後、息子のアントニーが家の中を探したら屋根裏からミラーが戦場で撮った4万枚もの写真が出てきた。母の物語を後世に伝えようと著者を出した。そのアンソニーは「タイタニック」を見た時「ケイト・ウィンスレットならきっと素晴らしいリー・ミラーを演じるだろう」と思ったとのことである。
そして、それは長い時を経て実現した。素晴らしい映画になったと思います、。

アベちゃん
アベちゃんさんのコメント
2025年5月18日

皆さん、コメントありがとうございました。第二次世界大戦、ホロコーストを扱った映画は数限りなくありますが、新しい視点で描かれた本作も名作の仲間入りをして欲しいと思います。

アベちゃん
talismanさんのコメント
2025年5月17日

私もウィンスレットの体型、気になりませんでした。70才のリー含めてウィンスレットは美しく演技が上手い!

talisman
トミーさんのコメント
2025年5月17日

共感ありがとうございます。
遮二無二に巨体?を揺らせて頑張ってきたんでしょうが、心身ともに大分ダメージを負ってしまった。戦争の苦痛は死ぬ迄続くのが恐ろしいですね。

トミー
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