劇場公開日 2025年4月11日

「少し説明が足りないくらいが脳みそ気持ち良い。」フーリッシュ・バード masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5少し説明が足りないくらいが脳みそ気持ち良い。

2025年4月11日
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鑑賞方法:映画館

夫婦共同監督鑑賞3本目。制作としては2作目の本作。
今回も大塚氏の撮影が素晴らしい。
一作目の卵はヒロインがまだ子供なせいもありシンプルで強力だったが、だんだん自我でてきたり社会の一員になってたりと話が複雑化して行くものだなぁと痛感。どんなに田舎でも、どんなに貧しくても今スマホは必需品だから話に深く絡むようになった。良くも悪くも出会いにはもはや必需品で、その良くない方が本作の軸になっている。
初体験、、と荒筋にはあったが年寄りの考えるロマンチックな物は現代世界のどこにもすでに無いらしく、むしろ早いとこ捨てたい物となったようだ。とはいえ自分の体内に異物が入る感覚は男性には到底想像出来ない部分で、さらにその先にある妊娠となると異世界レベルである。若い子達の危うい感覚をこうして映画でトレースして暗い箱のなかでヒリヒリする経験も老人には重要だと思う。
三作一貫して中国の田舎で女性達の生きづらさ、女性の根源的な悩み、、みたいな物をテーマにしてます。

同じ役者で3本作り、次に何作るのか興味湧きまくり。

masayasama