卵と石

劇場公開日:

解説

長編3作目の「石門」が第60回台北金馬獎で作品賞を受賞するなど高い評価を受けたホアン・ジー監督が、2012年に発表したデビュー作。夫でもある大塚竜治とともに映画制作にのぞみ、表現の規制が強い中国で女性の性を描写してきたホアン・ジー監督が、少女の性被害を題材に描いた。

中国湖南省の田舎町。14歳の少女ホングイは、都会で働く両親と離れて農村に留まり、叔父夫婦との生活がすでに7年になっていた。そんな彼女は、幼なじみの男友だちであるアジウと会えるのを唯一の楽しみとしている、ごく普通の女の子だが、実は深刻な悩みを抱えていた。

2012年ロッテルダム国際映画祭でグランプリ(タイガーアワード賞)を受賞。脚本はホアンと大塚、撮影と編集は大塚が務めた。舞台の村は、実際にホアンが幼少期を過ごした地で、彼女が8歳の頃に性被害に遭った事実が物語のもとになっている。中国の社会問題でもある、都市部へ出稼ぎにいった親と離れて暮らす「留守児童」の子どもが抱える孤独や、封建的な価値観によって女性に抑圧的な農村の姿が描き出されている。

2012年製作/105分/中国
原題または英題:鷄蛋和石頭 Egg and Stone
配給:ラビットハウス
劇場公開日:2025年2月28日

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スタッフ・キャスト

  • ヤオ・ホングイ

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