ベスト・キッド レジェンズのレビュー・感想・評価
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karateではなく空手
近年の大作映画は、
クライマックスの後にも、さらに波乱を重ね、
余韻よりも情報量で観客を圧倒する傾向にある。
だが本作は、あえてその流れに逆らうかのように、
核心となる〈気配〉だけを残して潔く幕を下ろす。
その終わり方には、シリーズを通じて確立された世界観と、
登場人物(本作で出番は無かった人含)への揺るぎない信頼感がにじむ。
いわば、これは王道物語が見せる〈横綱相撲〉の構えだ。
〈気配〉を匂わせながらも、
今作単体としての物語の円環を美しく完結させている。
物語の中盤、ジャッキー・チェンはこう語る。
「リーには、ニューヨークの〈karate〉を習わせたくない。
〈ミヤギ空手〉を学ばせたい」と。
その一言は、単なる流派の違いを超えた、
カンフーと空手と武道観と人間形成の哲学の対比を浮かび上がらせる。
このセリフに込められた想いと、
物語を通して醸成された〈気配〉だけで、
満足を得る観客も少なくないだろう。
激しいアクションや過剰な感情表現に頼らず、
静かな情熱と信念で勝負する。
それはまさに、
〈空手に先手なし〉
ミヤギ先生の、型を貫く者たちの美学そのものだ。
ライトテイスト
全く心は揺さぶられないが、それなりにおもしろかった。
ベストキッドシリーズはそれなりに観たはずだが、一作目以外の印象は希薄。
それだけにそのキッドの出演は印象深いが、期待していただけにたどたどしさにはちょっとガッカリ。
最近の媚中共ジャッキーにはかなり失望していたが、今作は裏が感じられず良かった。
壊滅状態の香港の残り香が感じられた。
ストーリーはお約束だから、無難な線で不満はない。
そんな中、前半のロッキー的なノリには好感が持てた。
欲を言えば、それぞれが何らかのバックグラウンドを持っているのに
全般に登場人物が深掘りされず、心に響かなかったのはちょっと残念。
30分延ばせば、水戸黄門以上の深みが出たのではないかと惜しまれる。
変な角度で癖に刺さる
ベスト・キッドシリーズは未視聴だけど他のジャッキー映画は子供の頃にたくさん観た私にとって
試合形式の戦いがすごく窮屈で不自由に見えるのは仕方の無いことだと思う。
路地裏でチンピラ達と戦うとこはかなり楽しめた。クオリティではなくベクトルの違いだろう。
ストーリーは極めて無難というか優等生。何を足しても引いても無粋という感じの食べやすさ重視スタイル。
……というか登場人物ほぼ全員がめちゃくちゃピュアで可愛い。ライバルの悪ガキすらよくよく考えたら元カノの男に嫉妬してるだけで可愛い。
修行期間足りねえって言ってんのに防御技でマウントを取り合うW師匠は勿論可愛いし
その間でサンドバッグにされるリー君も無論可愛い。
アランはもうなんかNYに棲む妖精とかの類だろアレ。ペプシとギターがあざと過ぎる。
深く考えずにさくっと見るが吉
戦う価値があるか、ないか
「ベスト・キッド」シリーズ通算6作目のなる本作ですが、過去のシリーズを観ていなくても充分に楽しめる内容に仕上がっています。
空手とカンフーを交えた格闘スタイルで挑む究極のアクションは見応え充分。戦うことを封印した少年が大切な人のためにもう一度戦うことを決意した姿に共感し応援したくなります。
2025-129
いろんな愛が詰まった良い映画
ドウは生地です。
北京からNYに越してきたカンフーボーイが、NY1の空手大会5ボローズに参戦する話。
1986年沖縄でミヤギ空手のルーツの説明に始まって、現代北京で大叔父だか大伯父だかのカンフー道場で修行をするリーが、母親とNYに移住することになり巻き起こっていく。
戦わないと決めたけど、ピザガールと仲良くなったおかげでその元カレに絡まれて、そして元NYボクシングチャンプのパパに見込まれて、気づけばボクサーに修行つけてるとかw
と思ったら、今度はダニエルさん!ていうかダニエルさんが達人ですか!?(*´∀`)
そしてわざわざ呼んだのに、そんな扱いって…ちゃんとやらせてあげて下さい(・・;)
過去のシリーズをカジッていないとあんた誰?が多くて楽しさが半減しちゃいそうな感じなのは否めないけれど、今作だけみても普通に楽しめる作りではあったかな。
カンフー映画の王道
これぞ王道のカンフー映画だと思う。
移民問題、恋愛要素などおりこみながらも、
芯は外しておらず、あくまでも王道で気持ち良い。
修行シーンが多めに差し込まれることで、
ジャッキー・チェンの存在感が際立ち、
往年のトリッキー且つキビキビした動きが見れて
もうそれだけで幸せだ。
そしてコミカルさも忘れないジャッキー。流石だ。
主人公リーを演じたベン・ウォンのアクションも
見応えがあり素晴らしく、
ラストファイトも映画的なカタルシスを感じられ
期待通り満足した。
こういう往年の映画を彷彿させながらも、
しっかり今風なアレンジが施されつつ、
新鮮味を出していく作品が
これからも生まれていって欲しいと切に願う。
実に楽しい映画だった。
ジャッキーにはまだまだ活躍してほしい。
戦う価値があるもの
ジャッキーの来日舞台挨拶をめちゃ楽しみにしてたけど、その前に映画が予想以上によくて感動した。
ストーリー自体はシンプルなんだけど、「諦めない精神」の大切さを改めて感じられて、心が温まる作品だった。内容は現実味のあるアクションxヒューマンドラマで、アクションの振り付けはやっぱりジャッキーらしくて面白いし、編集にも遊び心があって、家族みんなで楽しめる映画だと思う。
確かに、ほかのコメントでも書いた通り、大げさなアクションや波乱万丈の物語はないけれど、「すべてがカンフー」というテーマは一貫していて、生活の中のあらゆることがカンフーになり得る。そして、カンフーは人生そのものだという、その真っ直ぐな描写だからこそ、純粋に感銘を受けたと思う。
その中でも、ジャッキーが演じたハンさんがリーに問うたセリフ
「There’s only one question. Is it worth fighting for?(質問は一つだけ、そのために戦う価値があるか?)」
がめちゃ心に刺さって、考えさせられた。
敢えて物足りない点を挙げると、敵役コナーのその後ももう少し欲しかった。
悪ガキなんだけど、空手に関しては間違いなく努力家で実力もあるし、コーチの影響で道を外しただけで根は悪い子じゃなさそう。もし続編があれば、リーの助けを得て改心して、友達になってほしいなって思った。
PS:初めての生ジャッキー感動した!71歳になっても毎日忙しく活動して、新しい挑戦に挑み続ける精神が素晴らしい!自分もあの歳になったらあんなふうに元気で生きたい!
童心に再び帰る、血沸き肉躍る夢の顔合わせ!
本日から『ベスト・キッド:レジェンズ』が待望の日本公開。
オリジナル版(1984)の主役ラルフ・マッチオとリメイク版(2010)でカンフーの師匠を演じたジャッキー・チェンが、まさかのユニバース展開、アラフィフ直撃世代には、まさに夢の初共演。
オリジナル版の監督は『ロッキー』(1976)のジョン・G・アヴィルドセン。
彼が空手版『ロッキー』を目指した同作はシンプルなストーリーですがクライマックスに向けた盛り上がりも実に上手く、少年成長譚、青春映画としても不朽の名作。
本作『レジュンズ』もオリジナル版のストーリーの青春ドラマを継承しながらも、空手大会は格闘アクションゲームのようなルックが華やかで現代風、ワイヤーアクションも折りこみながらアクションも派手でスピーディで好印象。
小難しいことは一切なし。80年代の王道だった青春格闘アクションが見事再現されています。
本作の主役リー・フォンを演じたベン・ウォンは、青年の頃のブルース・リーを想起させる顔つき、リーの母親役も見覚えがある顔だと思っていましたが、「ストリートファイター」(1994)の春麗(チュンリー)役のミン・ナとニクいキャスティング。
そして師匠役のジャッキー・チェンの「少林寺木人拳」を彷彿させる特訓、時折みせる往年のコミカルなリアクションに思わずニンマリ。
さらにミヤギ道空手の継承者として満を持してラルフ・マッチオが登場、ジャッキーとの息の合ったコンビネーションで、リーを鍛え上げていくシーンは直撃世代には感極まりますね。
最後の最後に「あの人」も登場。
どこまでも『ベスト・キッド』ファンを喜ばせようとするサービス精神には感服です。
童心にすっかり帰れる良作でしたね。
ピザ屋さんで儲ける
ベスト・キッド レジェンズ
Karate Kid: Legends
カンフーに励むリー坊やには格闘技心的外傷後ストレス障害(PTSD)があり、母親からも格闘技をすることを止められているにも関わらず、リーはその道に進んで行く、が、やっぱり大事なときにその障害が浮かび上がってくるビビリなのだ…
それにしても、あんなにクルクル空中を回れるのなら、体操の選手になれば良いのに…
やっぱり、カンフーをしてしまう依存症なリー
そんな情け無いリーを、カンフーの師匠やその師匠のミヤギ空手達人に、カンフー反対者の母親まで巻き込んでリーを格闘家として目覚めさせスパルタ訓練を行い、格闘大会に挑戦させ、レジェンド達が新しいレジェンドを育てるシリーズ話
怖い話ですね、これは少しヤバいです
最後には、未熟なリーが指導していたボクサーのピザ屋さんが、リーの活躍お陰で繁盛して2号店もでき、次は3号店を出店する…
メデタシ、めでたし。
それにしても、
スタウトクラフトってなに?
言葉の聞き違いか、AIに聞いても分からない?
(°▽°)
ベスト・キッド レジェンズ
Karate Kid: Legends
1984年に1作目が公開されて大ヒットを記録し、続編やリメイク、スピンオフドラマ「コブラ会」も人気を博す「ベスト・キッド」のシリーズ通算6作目。
1984年のオリジナル版で主人公ダニエルを演じたラルフ・マッチオと、2010年のリメイク版でカンフーの師匠を演じたジャッキー・チェンが共演を果たした。
北京でミスター・ハンからカンフーの指導を受けていた高校生のリーは、家族の不幸により母親と共にニューヨークに移住する。
リーは周囲やクラスメイトとなじめず、不当ないじめや争いごとなど、さまざまなトラブルに巻き込まれてしまう。
そんな中、数少ない友人から助けを求められたリーは友人のために戦うことを決意するが、リーは自身のカンフーのスキルがまだ充分でないことを悟っていた。
リーのカンフーの師匠であるハンは空手の達人ダニエルを訪ね、リーへの助けを求める。
ダニエルから空手を学んだリーは、空手とカンフー2つの異なる格闘スタイルを武器に究極の格闘大会に挑む。
リー役は「ミーン・ガール」などに出演してきたベン・ウォン。
監督は「このサイテーな世界の終わり」「Vanity Fair(ヴァニティフェア)」などのテレビシリーズで知られるジョナサン・エントウィッスル。
ベスト・キッド レジェンズ
Karate Kid: Legends
2025/アメリカ
レビュー38
ドラゴン・キック!!
ドラゴン・キック!
地味な風貌の主人公と空手…という組み合わせになぜか惹かれて、ずっと待ってた作品をやっと観ることができました。
ストーリーは観る前から予想できるけど、そんなことは気にならないです。
これは観せる映画だから。
主人公リーのキレキレのアクション、特に「ドラゴン・キック」?…最高!
それから「虎の罠」作戦!?
格闘技に限らず戦うときに大事なのは、力技だけでなく頭脳戦なんだ、勉強になるし…メモメモ。
この役、ベン・ウォンで良かったと思う。
地味な風貌だけど(何回も言うな)、まだ若いから綺麗で清潔感がある。
あと、構える時のポーズと表情がとても印象に残った。
ジャッキー・チェンとラルフ・マッチオに年月を感じたけど、アクションがカッコいいだけでなくコメディもできる…って最強じゃないですか?
音楽も良かったし…カンフーと空手だけど舞台はニューヨークという背景にぴったりだと思いました。
カッコ良くて、笑えて、とても気分のいい作品でした。
もっとカタルシスが欲しかった。
暴れる君⁉️大活躍
主人公のリー少年が暴れる君に似ていた。
彼女役も特別華があるかわいさではなく、よくいるような雰囲気も良い。とても好感持てるタイプ。
敵役がいかにもというイキりっぷりが良い。
ジャッキーは老いたとは言え、短いシーンでもキレのあるアクションは凄い!
ラルフは常日頃から鍛錬をしているかはしらないが、ビジュアルは維持していて劇中のアクションも板についていて流石だった。
ストーリーは王道なので、安心して楽しめる。
ただ、昭和おっさんホイホイ的なストーリーが。。。。ちょっとご都合過ぎる部分もあるけど、リアルタイムでシリーズ一作を見ている自分は許容範囲です。
にくいねえ。 多分狙って良い意味でレトロ感出るように作ってるんじゃ...
色々な視点からの新しい師弟関係
正直昭和版のベスト・キッドの内容はあまり覚えていないが、それでもこのタイトルから想像されるところは「ライバル登場→敗北→修行→勝利」の王道ではなかろうか。
もちろん今回もこの流れに沿っている。
CMでジャッキーが主人公に教えてるシーンを見て「これぞベスト・キッド。」なんて思った人もいたはず。
が、今回はそれだけでは終わらない。
今回は主人公が師弟の”師”の立場になったりするのである。
今まで一方通行の師弟関係の映画はあったけれど、派生をやるのはなかなか珍しいんじゃないだろうか。
更に今回は色んな師弟の形が組み込まれていて、例えばガールフレンドは引っ越し先の街の先生だったり、家庭教師の先生が恋の先生でもあって仲をとりもってくれたりと、そういう色々な師弟関係が1シーンごとに切り替わりメリハリをつけてくれるので、見ていても飽きがこないのである。
悪いところを上げるとすれば、メリハリ効きすぎて全体を見た時に少し散らかってる印象を受けるかもしれないところ。
(ロッキー・クリードでやった内容を一本に凝縮させたと考えればしょうがない気もするが(笑))
それとジャッキーのシーンは昔のノリのジャッキーで大変よかったです。
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