「ベスト・キッド・レジェンズ、残念!でもありがとう。」ベスト・キッド レジェンズ もるえさんの映画レビュー(感想・評価)
ベスト・キッド・レジェンズ、残念!でもありがとう。
これから映画を見る方は読まないでください。
少々のネタバレを含む事と、期待感を損なう事になったら申し訳ないので。
期待が大き過ぎたための肩透かし感が拭えません。
ベスト・キッド初期作、ジャッキー映画、コブラ会、みなワクワクして見てきました。
心理描写が雑過ぎて、登場人物への感情移入ができず、もっとマシなシナリオはなかったのか、違う見せ方があっただろう、と心の中で悪態をついて帰路についた次第となりました。
見せ方については、ダニエル(ラルフ・マッチオ)とハン(ジャッキー・チェン)の邂逅、二人で亡きミヤギ師範(ノリユキ・パット・モリタ)を偲ぶ場面は感動の見せ場だと考えていたのですが、はあ?という間に過ぎて行ってしまいました。
見せ方についての二つ目は、ダニエルとハン二人の指導をリー(ベン・ウォン)が受けるという大変恵まれた夢のような場面が、まるでドリフのコントでした。
あい違う指導で混乱するリーが、ミヤギ師範が残したかったものがパーツとなって、会心の技に至る、といった流れを期待していました。
見せ方三、リーが兄の死を乗り越えていくのが大きな柱の一つだったと思いますが、その表現が薄かったです。我が子を亡くした母の悲しみの気持ちさえ変えて武術を続けるリーのファイトが、今一つ、心に刺さりませんでした。
一番印象に残ったのは、終盤リーのライバルが不敵な表情をしていた場面です。
何かしら、続編有り!を匂わせていました。
日常には無い感動がほしくて見に行った映画としては、残念賞でしたが、感動は誰かに与えてもらうのではなく、自分で作るものだ!と、ずっとサボっていた武術の稽古を再開する事にいたしました。
最終的にテンションを上げてくれた、この映画には感謝しております。
以上、個人の評価を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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