「2025年公開の作品…だよね?」ベスト・キッド レジェンズ キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
2025年公開の作品…だよね?
「ベスト・キッド」
おそらく1作目も2作目も公開時に映画館で観賞しているはず。
中学生だった私の印象は「ナニコレ」。
そんなシリーズ最新作。
正直、なぜ観に行ったかもよく分からないが、レビューの評価は高めの様子。
で、満を持して観賞。
いやぁ、どうなのよ?コレ。
2025年の、それなりに規模の大きな全国ロードショー作品として、どうなのよ?コレは。
という感じ。
カンフーアクションはそれなりに楽しいし、もう何しろ話が「分かりやすい」。
徹夜明けでウツラウツラ観ても、特に内容の理解には問題ないだろう。
事前のフラグ立ちまくり。
フリはそのまま漏れなくオチに繋がっていく。
軽快なBGMにのせて、CMの様に細かなカットで見せるニューヨーク。
ジャッキー・チェンの飄々とした演技も味があり、過去シリーズの有名俳優達が何人も登場するファンサービスも怠らない。
悪いヤツは徹頭徹尾悪いヤツで、しっかりやられてくれるし、千鳥ノブ似の主人公の少年は過去のトラウマを乗り越えてちゃんと成長し、見事ガールフレンドをゲット。
もう、どこをどう切り取っても、教科書みたいな王道ストーリー。
はい。
これを観て
「それ、楽しそう」と思うか、
「それ、楽しいか?」と思うか。
私は完全な後者。
前述のとおり、ジャッキー・チェンをはじめとする出演者は比較的好印象だし、アクションも楽しかった。
でも、何よりストーリーと演出ですよ。
こちらの予想を、超えたり・裏切ったり・覆したり、ということがまったくない、安心安定の予定調和・ハッピーエンドムービー。
もちろんハッピーエンドが悪いとは言わないが、それは「いろいろあって、それを乗り越えられるのか」というプロセスの後に手に入れてくれないと。
結末はまあ、当然「勝利」で終わる(このくらいはネタバレじゃないでしょ?)わけですが、その試合の流れも「事前のフリ」どおり。
ジャッキー・チェンとラルフ・マッチオの指導に関する対立構造もイマイチはっきりしない。それは、登場がただのサービスでしかないから。
ただし!
冒頭で書いたけど「ベスト・キッド」って、私にとっては「ナニコレ」映画。
別にこれを観て「期待してたのに!」ってこともない。
頭を空っぽにして楽しむならオススメ!
言語化が素晴らしい。
主役のベンのアクションも綺麗で、音楽も、敵キャラも彼女も父も、登場人物もその絡みやストーリーもアクションも、全てが無難にまとまりすぎて、ドキドキもワクワクすることもなく、笑ったり怒ったり悲しんだりもしなかった。甘くも辛くも酸っぱくもな上質ないミネラルウオーターのような映画というのが実感なのですが、これを話すと、文句を言っているだけ、として受け止められます。
この意見を持つ人がいた事に安心しました。
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