「童心に再び帰る、血沸き肉躍る夢の顔合わせ!」ベスト・キッド レジェンズ 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)
童心に再び帰る、血沸き肉躍る夢の顔合わせ!
本日から『ベスト・キッド:レジェンズ』が待望の日本公開。
オリジナル版(1984)の主役ラルフ・マッチオとリメイク版(2010)でカンフーの師匠を演じたジャッキー・チェンが、まさかのユニバース展開、アラフィフ直撃世代には、まさに夢の初共演。
オリジナル版の監督は『ロッキー』(1976)のジョン・G・アヴィルドセン。
彼が空手版『ロッキー』を目指した同作はシンプルなストーリーですがクライマックスに向けた盛り上がりも実に上手く、少年成長譚、青春映画としても不朽の名作。
本作『レジュンズ』もオリジナル版のストーリーの青春ドラマを継承しながらも、空手大会は格闘アクションゲームのようなルックが華やかで現代風、ワイヤーアクションも折りこみながらアクションも派手でスピーディで好印象。
小難しいことは一切なし。80年代の王道だった青春格闘アクションが見事再現されています。
本作の主役リー・フォンを演じたベン・ウォンは、青年の頃のブルース・リーを想起させる顔つき、リーの母親役も見覚えがある顔だと思っていましたが、「ストリートファイター」(1994)の春麗(チュンリー)役のミン・ナとニクいキャスティング。
そして師匠役のジャッキー・チェンの「少林寺木人拳」を彷彿させる特訓、時折みせる往年のコミカルなリアクションに思わずニンマリ。
さらにミヤギ道空手の継承者として満を持してラルフ・マッチオが登場、ジャッキーとの息の合ったコンビネーションで、リーを鍛え上げていくシーンは直撃世代には感極まりますね。
最後の最後に「あの人」も登場。
どこまでも『ベスト・キッド』ファンを喜ばせようとするサービス精神には感服です。
童心にすっかり帰れる良作でしたね。
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