「ジャッキー、まだまだつっっっんよ!!!w」ベスト・キッド レジェンズ ゆーきちさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャッキー、まだまだつっっっんよ!!!w
原題はKarate Kid Legends で、ベストキッドの過去作を見る限り、日本人キャストもほとんどいないし、この作品にも期待はあまりせず、老いたジャッキーを拝みに行く気で、ミッションインポシブルのついでに観ました。
しかし!!!!!!
私の涙腺は3度も緩むほど、美しい作品でした。ジャッキーは長年にわたって日本に香港映画の面白さを全力で教えてくれたレジェンド、髪も薄く白髪になり、肌はすっかり好々爺のテイでしたが、やっぱりアクションシーンになると、80年代に私たちをときめかせた俊敏な動き、そのまんまなんです🥲…(あー、でも今から考えると、暗闇のシーンは、きっとスタントマンかw)
今回の主役のベン・ウォンくんは金八先生の息子役っぽい典型的なアジア顔、眉毛も繋がりそうなM字で角度によっては暴れる君も彷彿とさせ、ヒロインより背が低い?この子がなんで主役?と正直思ったけど、主演でも助演でもいいからこの子にアカデミー賞あげたい!ってなるくらいカッコいい役者さんでした。
この少年がカンフーを続けることも人と闘うことも禁じられた理由も切なく、その子に武道を指導するジャッキーと、ミヤギの愛弟子ダニエル(何とトムクルーズより一つ上!)の二人三脚の指導、最後の決勝戦…見応えのある素晴らしいシーンの連続ですが、やはり最初に泣けたのは、若かりしジャッキーと写っていたある写真…。
もう何のネタバレもしたくないくらい素晴らしい作品、全編カンフーかと思いきや、ちゃんと美しい日本の武道に軌道修正していく様(カンフーが美しくないという意味でなく)、審判役のノブヤ・シマモトさんの日本語、美しい所作、卑怯じゃない日本の武道をそのまま実感し、日本人であることを誇りに思えた作品でした。
海外にいると、いい人もいれば、え?嘘でしょ?と思うくらい卑怯で自分勝手ないて、昨今のオリンピック柔道を観るくらいイライラすることもありますが、最後の最後はスカッとできる作品です。少年成長物語としても素晴らしいので、ぜひ皆様に見ていただきたい作品でした!ちなみにロケ地、東京タワーが入ってます!