レッド・ツェッペリン ビカミングのレビュー・感想・評価
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スクリーンに甦る,ロックの神話
本人たちでさえ初めて目にするという初期の貴重なライブ映像に加え,健在の3人がじっくり語るインタビューがふんだんに盛り込まれ,圧倒的な臨場感を持って彼らの軌跡を浮かび上がらせていた.
ドラマーのジョン・ボーナムについてはインタビュー映像が存在せず,生前の音声だけが流された.その声を聞きながら,3人がやさしげに微笑む場面が忘れがたい.彼らの強い絆と友情がそこににじみ出ており,ボーナムの急死に際して「代わりのドラマーはあり得ない」と即座に解散を決めた心情が,ごく自然に伝わってくる.
さらに初期のコンサート映像には,困惑した表情を浮かべる観客や,大音量に思わず耳を塞ぐ人の姿まで映されていた.よくぞこんな映像が残っていたものだと驚かされると同時に,イギリスのエンターテインメントにおけるアーカイブ意識の高さを感じさせる.
この映画は『ボヘミアン・ラプソディ』のような再現ドラマではなく,純粋にアーカイブ映像だけで構成されている.それでいてここまで強烈な迫力と説得力を生み出せるのだから,ただ「凄い」としか言いようがない.ツェッペリンという存在の大きさを,改めて痛感させられた.
「天国への階段」と「移民の歌」がないだと?やり直し!
先日入口を間違えて「キャプテンアメリカ」を観たので、またチケットを買い直してやっと観られました。
レッドツェッペリンは世代ではないですが、もし「スクールオブロック」で学んだら、真っ先にジャックブラック先生から長い講義が聴けるだろう、ロック史に燦然と輝くレジェンドバンドです。
知る人ぞ知る、「ロッキンオン」の初代社長、渋谷陽一氏は当時「好きなDJ」「嫌いなDJ」同時一位を誇る、超人気DJでしたが、彼のレギュラー番組の一つだった「サウンドストリート」の最終回、彼が最も愛するレッドツェッペリンの特集を哀しそうに放送したことを、今でも覚えています。
曲は数曲しか知りませんが、ジェフベック、エリッククラプトンとともに三大ギタリストと言われたジミーペイジは、もはや音楽室に飾られている大作曲家のような風貌だし、ロバートプラントも今だにイケオジだしで、もうすぐ喜寿とは思えない若々しいおじいさんたちですw。
1968年結成、ドラマーのジョンボーナムが飲み過ぎて32歳の若さで亡くなった1980年に解散、ビートルズのように、短い活動期間でした。
長きにわたって再結成を望まれてきましたが、ようやく2007年、ジョンの息子のジェイソンがドラマーとなって、再結成が叶ったそうです。
前半は3人のメンバーのインタビューと子供の頃の写真や懐かし映像などが延々と続き、こりゃ退屈かなと思いましたが、後半からは彼らがどんどんスターになっていくドラマを堪能することができます。まあ、ロバートはめちゃくちゃハンサムで歌がうまいし、ジミーペイジのギターテクはやっぱりすごいし、例えるならB'zの4人組バージョンw
東京ヒルトンが永久に出禁になるなど、素行の悪いバンドですが、一応日本でもコンサートやってるんですね。
IMDbの評価7.9/10、世界総興行収入もうすぐ1000万ドル、北米ランキングにも10位に入るなど、この作品はそこそこ人気ですが、私としては、現在病気療養中である渋谷陽一さんの回復を祈り、ツェッペリンのメンバーもお元気ですよと伝えたい、今日このごろです。
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