「半ケツと蛮血と判決」犬の裁判 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
半ケツと蛮血と判決
クリックして本文を読む
題材と犬の可愛さに惹かれて鑑賞。
「負け事案専門」と揶揄され、実際に負ける弁護士にしつこく食い下がる依頼主。
いないと話にならないとはいえ、それでええんか。
物語は法廷と幕間を交互に繰り返す形で進むが、とにかくひたすらコスモスが可愛い。
カット割りのタイミングも上手いので、その可愛さがクスッとした笑いにも繋がっていた。
コメディパートのほとんどを犬に頼っていた部分は、作風としては正解か。
ただ、法廷劇としては物足りなかった。
あの手この手を尽くすのはいいが、論理の積み上げによるものがなく基本は単発。
撫でようとした手に怯えて顔を噛むかとか、原告がやたらマスクを触る様子が気になったが、何もナシ。
原告が医者と手術プランを話すシーンの意味は?
主人公がナンパされるくだりや、少年がエレベーターで羅列する人名もよく分からず。
児童虐待も何故入れたのかというレベルで無関係。
オフビートな笑いは常にあるものの、どこか散らかった印象を受けてしまった。
極めつけは物語の結末。
コメディであのオチは予想してなかったのもあり、面食らってダメージを受ける。
アヴリルの前向きな変化はまだしも、原告がコスモスと同じくらいの大きさの牧羊犬を飼ってたのは疑問。
トラウマとか無いんか。
というか、3回も人を噛んだ犬をリードも付けずに放してあることにも首を傾げた。
結末さえスッキリさせてくれたら全然違ったのだが…
裁判所につめかけたデモ隊の中に、マネスキンのベースみたいな格好の女性がいて笑った。
コメントする