「現代解釈のモンテクリスト伯!」モンテ・クリスト伯 うさぎさんさんの映画レビュー(感想・評価)
現代解釈のモンテクリスト伯!
現代的な解釈のモンテクリスト伯になっていた。
小説、モンテクリスト伯の魅力は、南総里見八犬伝のような勧善懲悪の短絡さがないところ。それが、長年読み継がれてい理由であると思う。
それをふまえて、この映画では、正義とは、復讐とは、そして、本当の女性の美とはがしっかりと描かれているのではないかと思う。
一番印象的だったのは、エダが、モンテクリスト伯に盲目的に従順ではないこと。
しっかりと、自分の意見を持ち、モンテクリスト伯の矛盾点を指摘する。
それにつらなって、エドモンダンテスの正義と復讐がけっして100%正しいといえないことが描かれる。
そして、それは、あの有名な、待て、しかして希望せよ、と繋がるのである。
本当によく考えられ脚本だと感心した。
ただ、その分、華麗さとか、すっきり感は、減じてしまうのは仕方がないことだろう。
また、原作とは相関関係が違う部分はあるが、この長い小説を、3時間に納めるためには仕方のないことかもしれない。
それらをふまえても、よくできた映画だと思う。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
