劇場公開日 2025年11月7日

「人々を魅了する映画の力で、原作が時を経てもなお大衆の心を掴む力強い作品であること証明している」モンテ・クリスト伯 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 人々を魅了する映画の力で、原作が時を経てもなお大衆の心を掴む力強い作品であること証明している

2025年11月8日
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生きてるか?作中撒いた種が、計画がじわじわと進むにつれて、繋がっていく感じが良かった。裏切りや欲望、自分かわいさの保身など、様々な醜い面を体現する三人に破滅への罠を仕掛けるダークヒーローっぷり(自分ではそれを"善行"と呼ぶ)。
原作当時から(タイトルのその有名さからも)庶民の絶大な支持や心を捉えて離さなかったであろう、寓話的でもある壮大な復讐劇は、豪華絢爛なアクション・アドベンチャーとして生まれ変わった本作においてもそうしたオリジナルが持ち合わせているであろう根幹に関わる求心力を損なうことなく、作品に落とし込んでいたのでは?
ただ、純粋に映画として観たときには、面白いけど長い。あと、あの当時にあそこまでの変装技術があったのだろうかと思うのは、野暮だろうか。そして、あの復讐の内容で、本当に奴らが終わるのかも少し疑問に思った。奴らがした内容に対して釣り合いが取れない気もする。
復讐の連鎖に巻き込まれる子ども世代のロミジュリは、はたして自分たちの未来を生きて幸せになることができるのか?死ねば英雄となって罪が許される、それはさせない。生きている。

P.S. 指カタカタの手遊びに呪われた日だった。
隣が、劇伴のストリングスパートとかのリズムに合わせて指カタカタカタカタとポップコーンの箱だかを指で叩くという手癖の悪い人でイライラした(たまに音楽がないタイミングでもカタカタしていた)。影響されたのかもう片方の人まで終盤ちょっと指カタカタし始めた。おまけに帰りの電車の隣の人まで持っている紙袋のショッパーに指カタカタし始めたときはマジかと一周回って笑ってしまいそうになったほど呆れた。
…なんて思っていたら、指カタカタ野郎のせいも絶対にあって映画館に忘れ物してきたし、なぜこうなる?

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とぽとぽ
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