GAMA
劇場公開日:2025年6月21日
解説・あらすじ
「セノーテ」「鉱 ARAGANE」の小田香監督が、沖縄戦で多くの人々が命を落とした自然洞窟・ガマを題材に、沖縄の戦火の記憶に触れた中編作品。
戦後80年の沖縄。戦争で住民たちが防空壕として避難・生活し、多数が命を落とした自然洞窟・ガマの中で、平和の語り部であるガイドの男性が、当時の出来事を語り継いでいる。あるガマでは、集団自決により多くの命が失われた。また別のガマでは、米軍との対話によって多くの命が救われたという。男性はガイド活動のほかに、ライフワークとして遺骨収集にも取り組んでいる。男性の傍らでは青い服をまとった女性・シャドウ(影)がたゆたい、現代と過去の交差を表現するかのように、波打ち際で珊瑚のかけらと戯れる。そこに切り裂くような轟音が響き渡り、シャドウの頭上を米軍機が飛び交ってゆく。
実際に沖縄で平和ガイドと遺骨収集の活動をしている松永光雄さんが出演し、映画作家・ダンサーの吉開菜央が、2024年の小田監督作「Underground アンダーグラウンド」へとつながる存在・シャドウを体現した。
2023年製作/53分/日本
配給:スリーピン
劇場公開日:2025年6月21日