配信開始日 2025年2月5日

「小さな大事件」アヌジャ 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0小さな大事件

2025年2月24日
iPhoneアプリから投稿

見ないふりしてませんか、
と言われている気がした。

世界中の大きな問題が、
日々ニュースであふれている。

そんな中、

ニュースにならない、
小さいけど大事な事を、
観客に突きつける作品。

突出した才能を発揮する子ども、
「型破りな教室」はメキシコ、
「スラムドッグ・ミリオネア」は同じインド。

EDロールで、
子どもたちの鑑賞会、

400ルピー、40ルピー、
ケタが違うことに、みんなが笑っていたのか、
それとも、
同じような経験があるからなのか、
または、
それ以外の理由か。

その前のアヌジャの選択、
彼女自身の成長と自己理解の過程、
姉への共感を象徴するシーンだ。

鑑賞会の子どもたちは、
どう解釈したのだろう、
また、
同じ状況なら、
どちらを選んだのだろうか。

こっちを選ぶ人!
はーい!

あっちを選ぶ人!
はーーい!

鑑賞修了後に、
みんなで手を挙げて、
私ならこっち、
僕ならあっち・・・
やっていたのかもしれない。

観客自身も社会的背景、
自分の価値観や判断基準、
共感ポイントについて問い直すことになるだろう。

蛇足軒妖瀬布