「人の業や高潔さを描いた秀作」ナイブズ・アウト ウェイク・アップ・デッドマン ホラー好き2さんの映画レビュー(感想・評価)
人の業や高潔さを描いた秀作
ミステリーの王道を逆手に、シニカルでユーモアある展開が魅力のナイブズアウト。
今回はユーモアはなりをひそめたため、本作の魅力が損なわれたかのように思えたが、
後半に監督の意図がわかる。
なぜ、この犯行が起こってしまったのか。
人の業、そして高潔さにより深く踏み込んだ。
そしてシリーズで私たち観客が歓迎したブノワの行いは正しいのか、3作目にして改めて問いかける。
派手さもケレン味もなく、地味である。
これまでと毛色は違うが、
これはこれで良い。
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ホラー好き2さんのコメント
2025年12月14日
私も同じ感想ですが、
ネタバレを避けたくて、あえて抽象的なレビューにとどめました😅
今までのナイブズアウトを期待すると、ガッカリする視聴者もいるかもしれませんが、
推理の常道を逆手にとるシリーズだったので、ラストもそうされたのかもしれません。
もしかしたらキリスト教圏だと、また違った視点もあるのかもしれませんね。
talismanさんのコメント
2025年12月14日
レビューにとても共感しました。今までのブノワは最後の問題解決を勝ち誇って述べることで大きな高揚感と快感を得ていた。それを彼は今回封印した。一緒に解決のために動いていた若いジャド神父(ジョシュ・オコナー)の言動を見ていたからだ。問題解決の為の重要情報がすぐに欲しいのに、電話越しに、ルイーズとその母のための祈りをジャドは捧げた。サム殺しの疑いが自分にかかった際には、(自分の記憶が曖昧にも関わらず、逃亡したり逮捕を
待つのでなく)「自分の意志で出頭しなくては意味がない」とジャドは言った。他人によって変化したブノワがそこに居た。
ということで、ブノワを変えることでこのシリーズを終えたのかな、と私は思い、かなり感動しました。
長々とすみません

