ライフリストのレビュー・感想・評価
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幸せもんですよこの主人公は
技巧派アダム・ブルックス
アレックスの部屋の壁、
ヴァージニアウルフ、
グリーンデイ、
白鯨、ドビュッシー等々
主人公の部屋、愛読書の、
主張が強すぎる作品はだいたいがヤバいフラグ、
個人的にはやや拒否反応、
好きな本、バンドならなおさら。
小道具や美術を、
キャラクターのバックグラウンドや内面を
深く掘り下げるための手段として活用するなら、
しっかりやる、
哲学書を置くなら、
それがストーリーにどう影響し、
キャラクターの行動原理とどう結びつくかを丁寧に描写する、
描写できないなら、素直にあきらめる、
ロックスターを貼るなら、
そのバンドの音楽性がキャラクターの心情や、
物語のテーマとどう呼応するかを掘り下げる、
尺は使えるのか、
使えないならやめとく、
小道具や美術は、
単なる装飾ではなく、
ストーリーの展開やキャラクターの成長に不可欠な要素として組み込んでほしい、
あるいは、
全く逆で、
目立たない、
詠み人知らず、のように知らんぷりを通す、
または、
あくまでも道具として、
セリフだけでなく、
表情、仕草、行動など、
多層的な演出にアクセントを与えるものとして、
有効利用も可。
そして本作、
ママのDVDの展開は先が読める、
だが、
先読みができるから楽しめる、
ママの気持ちが伝わってくる仕掛けだ、
道具として成立している。
中盤以降の
各キャストの説得力ある芝居がいい。
ポスターに絡める、
でいうと、
グリーンデイの曲、
「Dilemma」
I don't want to be a dead man walking
I don't want to be a dead man walking
ママもアレックスも気持ちは同じ、
アメリカン・ゾンビ、
つまり、
デッドマンウォーキングはいやだ。
大事なTシャツは、
日本語で、
ソニックユース。
「ブリジット・ジョーンズ」
「ラブ・ダイアリーズ」の、
技巧派アダム・ブルックスの、
シナリオ、演出は健在。
リスト消化が雑で、主人公のキャラも鼻に付き苦手だった!!
ライフリストという、人生におけるxboxゲームの実績リストのような感じですが、これを1つ1つクリアしていくカジュアルな自己啓発本的な内容かと思ったらそうでもないです。主人公は強気な性格で、すぐ言い返してくるので一緒にいてしんどいです。またリストについて早々に全部はやる必要ないと言い訳したり、結局喋ってばかりでセックスして、得るものは無い気がしました。何かとことん挫折して乗り越えて欲しかったです。他の人の「片付けてばかりで『こんまり』と言われます」という台詞は少し笑えました。
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