「配信スルーでも違和感はない」モリー・シンガー “2度目”のキャンパスライフ 最高な大学生活の過ごし方を教えます!! kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
配信スルーでも違和感はない
アメリカの高校や大学を舞台にしたコメディ映画は、日本との文化の違いを感じることが多い。大学生の遊び方の違いとでも言えばいいのだろうか。社交クラブとか、寮とか。本作を観ていて感じるのは、あるある!という笑いではなく、アメリカではそうなんだという納得だ。とにかくパーティーやって飲んで騒ぎまくる。家や寮で開かれるだけで、日本の大学生も似たような感じと言えばそれまでだけど。
事務所の上司の息子が大学でうまく過ごせるように身分を隠して手ほどきするという内容自体はコメディとして悪くない。でもあまり笑えない。これはこの映画のセンスが自分と合っていないのか、自分が若い感覚とズレているからなのかわからなくなった。流れてくる音楽も基本的には知らない曲ばかり。加えて登場する人たちがちっとも魅力的に見えないことも問題だ。アメリカのB級映画でありがちな現象。
結構意外だったのが、主人公の恋愛もしくはセックスがほとんど描かれなかったこと。上司の息子エリオットの恋愛だけではラブコメとは呼べない。もっと面白くなった題材だと思うのにともったいない。劇場で鑑賞することができたが、配信スルーでも違和感のない映画だ。
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