「チャン・ゴンジェ監督の意欲作」5時から7時までのジュヒ sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
チャン・ゴンジェ監督の意欲作
40代の大学教授ジュヒの現実のストーリーと夫ホンジ演出の演劇の場面が交差して静かに進行していく。
ホン・サンス的とも言えなくもないが、構成と雰囲気に酔うなんとも心地よい映画体験だった。
ジュヒは乳ガンの可能性を宣告され、「わたし怖いの」と口にするが、それ程の悲壮感は感じないし、逆に他者を優しくハグし癒しを与える。まるで聖母のように。
ジョヒ役のキム・ジョリン、「眠れぬ夜」にも出ていたが、いい女優さんだ。本劇中の台詞にあったが、自然な演技なのに何故か惹きつけられ目が離せなかった。
一方韓国インディーズ界の実力者チャン・ゴンジェ監督からも今後も目が離せない。
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