「南新町」6人ぼっち ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
南新町
クラスの中でぼっちたちが集まって班行動をするといった学校生活で味わったかもしれないあるあると、突飛な設定も合わさりつつ、こういう修学旅行したかったな〜というのが詰まっていました(修学旅行は面白いくらい良い思い出が無い…)。
特典はキャラクターカードで馬場さんでした。
クラスでそれぞれの事情でぼっちになっている6人が修学旅行で一緒の班になるという、自分がその状況になったら勘弁してくれ…と思う状況、なんなら逃げ出したくなる状況のところを一つ一つの行動で軌道修正していくという綱渡り状態での鑑賞でした。
最初こそギスギスした空気の中で、なんとかリーダーシップを発揮しようと奮起する加山くんの頑張りは応援したくなりましたし、バッティングセンターやカフェ、城やお好み焼き屋だったりで各々が行きたいスポットを巡るたびに関係性が深まっていく様子は微笑ましかったです。
ただ元々ぼっちだったメンバーだからこそちょっとしたきっかけで関係性が崩れてしまう事もあり、本心ではないのに張ってしまった見栄のせいで元通りになってしまったりとこれまた学生らしい悩み全開で心苦しかったです。
メンバーの1人の行動がきっかけで再びメンバーの士気を高め、より結束していく様子は心強かったです。
復讐を誓う6人、その展開に進んじゃうのはもったいないぞ〜と思っていたところで加山くんがストップをかけてくれて、復讐よりも6人の思い出を作りたいと言ってくれたところはグッときました。
ラブホ前呼び出しからーのLINEのやり取り削除からーのやんわり復讐完遂というのも策士らしくて好きでした。
そこから笑顔で集合写真を撮って、集合場所まで全力疾走していく様子とかキラッキラすぎて眩しかったです。
修学旅行が終わってからは再びぼっちに戻る6人だけど、心の中ではもっと仲良くしたい、もっと6人でいたいと思っていて、それをMVにしてみたりしてまた6人で集まるといった感じで終わっていくのが良かったです。
加山くんの不器用なジャンプがより尊さを増していました。
まぁフィクションという事を考えても色々とうまくいきすぎなところがあったり、他の生徒の心の声が漏れ出しすぎだったり、ぼっちである事ももっと肯定してくれてもいいのになとは思いましたが、爽やか青春ものとしては満点なくらいの終わり方をしたのでオールオッケーかなと思いました。
中々無い視点の映画だったので新鮮でしたが楽しめました。
1人も誰かといるのも好きなので色んな考えがあるよな〜と思いながら劇場を後にしました。
鑑賞日 5/8
鑑賞時間 8:20〜10:00
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