「【”ぼっちだから、存在価値が無いなんて事は絶対にない!”今作は、様々な理由でクラスの中でぼっちだった高校生男女6人が、修学旅行の自由行動を一緒にする中で徐々に絆を作って行く姿が沁みる作品である。】」6人ぼっち NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ぼっちだから、存在価値が無いなんて事は絶対にない!”今作は、様々な理由でクラスの中でぼっちだった高校生男女6人が、修学旅行の自由行動を一緒にする中で徐々に絆を作って行く姿が沁みる作品である。】
ー 個人的には、自主的ぼっちは良いんじゃないかと思う。周りを気にして、無理に友達を作るよりはね。けれども、今作の6人のぼっちの男女はそれぞれにぼっちになる理由がある。
そして、その事に引け目を感じている。
だから、政池洋佑氏によるオリジナル脚本の、後半の展開は沁みるのである。ー
◆感想<Caution!内容に触れています。&沁みたシーンを記す。>
・前半は、6人のぼっちの男女の姿が映されるのだが、一番気になったのは、一生懸命に自分はぼっちではないと、仲間に入ろうとする男子生徒の姿である。
だが、最後半の彼の態度の変わり方が、上手いと思う。
・修学旅行で、自由行動の二日間一緒に行動する事になった6人のぼっち高校生男女。リーダーのコミュニケーションの取り方が上手くないけれど、真面目な男子は皆の連絡先をライン交換するのである。これも、中盤から効いてくる。グループラインでやり取りできるし、最後半の沁みるシーンに効いてくるからである。
・6人のぼっちの中で、不登校だった男子生徒が参加するのだが、彼の参加した理由が皆の思い出になる修学旅行時に自殺をする事で、黒歴史にするためだった事が分かる、皆が夫々行きたい所に行くことになった時に、橋の上を選んだ彼がいなくなって、皆が彼を探して、”あの橋の上じゃない?”と気付いて駆けつけてそこから河を見ている彼に夫々が言った言葉が、ちょっと沁みる。
勉強ばかりしている女生徒は、飛び込むと車に撥ねられる時と同じくらい痛い事を、
内気な女生徒は、小さい時にお父さんが自殺した哀しみを、
そして、自主的ぼっちだと思っていたSNSに夢中だった女子生徒が、カバンの中身を橋の上にぶちまけて、精神安定剤を飲んでいる事を皆に示すのである。
けれども、夫々が抱える負の部分を晒した事で、彼らの絆は強くなるのである。
・そして、不登校だった男子生徒を苛めていた生徒会長に復讐しよう!という事になりSNSに夢中だった女子生徒が彼をラヴホテルに呼び出すのだが、彼らは”あんな奴のために、この自由行動の時間を使うのは、無駄だ。”と言う選択をし、内気な女生徒が調べていた原爆ドームとその前を流れる元安川を眼下にする長めの良い場所で6人揃って笑顔で写真を撮るのである。
そして、自殺を考えていた男子生徒は、皆に呼ばれた時に遺書が入った封筒を破り捨てて皆の所に走って行くのである。このシーンは沁みたなあ。
・更に、修学旅行が終わり日常に戻った時に、SNSのフォロワー数を気にしていた女生徒は、自由行動の二日間の動画を編集して、夫々の人にコメントを入れてラインで送るのである。そして、皆はもう一度集まろうという事になり、一生懸命に自分はぼっちではないと、仲間に入ろうとしていた男子生徒は、何気なくカラオケに行かないか?という誘いを”俺、これから連れと会うから。”とやんわり断り、嬉しそうに皆の所に向かうシーンも沁みたなあ。
<今作は、様々な理由でクラスの中でぼっちだった高校生男女6人が、修学旅行の自由行動を一緒にする中で徐々に絆を作って行く沁みる作品なのである。
そして、もし自分がぼっちであり、自分に存在意義がないのでは、と思いながら日々過ごしている人がこの映画を観て少しでも元気が出れば良いよなと思いながら、映画館を後にしたのである。>
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