プロフェッショナルのレビュー・感想・評価
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まず声がいい。
なんでこのタイトルにしたんだ。
朝アマチュア観て、レイトでプロフェッショナル観たんだけど、50のオバチャンには圧倒的にプロフェッショナルの方が刺さるwラスト切なくて泣いたし。とても良いノワールですね。邦題やポスターの雰囲気と内容が違いすぎるw
原題は「In the Land of Saints and Sinners」聖人と罪人の地でみたいなしっとりしたタイトルだよ。同じ日にアマチュアとベテランとプロフェッショナルが公開になったのは面白いけど、邦題め。
リーアム・ニーソンが大暴れして無双するアクション映画なのかな?と思いながら観たら、全然違った。50年前のアイルランドで、そろそろ隠居して庭いじりでもしようかなんて殺し屋の、田舎の村での人情物語だったよぉ⋯もう、50にもなると、こういうので泣いちゃうんやて。
風景も良いし、劇伴も良いし⋯建物とか部屋の装飾とか、アイルランドのパブで笑顔で過ごし、陽気に踊る人達。イイ⋯。なんだこれ、めっちゃイイやん⋯。
パブで話した内容と本の意味が繋がって、伝えたい言葉になってる。おじの友情ぉ!
メインキャラクターそれぞれ丁寧に描いてて良かったな、分別ある大人も多くて良い。そしてIRAとか関係なくあのロリクズは死んでヨシ過ぎた。もっと長く長く苦しんで欲しかったぐらい許せん。
ともかく、猫ちゃんと幸せになって欲しい。
みんな善悪が中途半端で入り込めなかった
2025年劇場鑑賞119本目。
エンドロール後映像無し。
リーアム・ニーソンが殺し屋という事であーまた悪党が迂闊にリーアムに手を出して痛い目見るやつか、と思ったのですが今回は違いました。
テロリストが子供を巻き込んで爆発させてしまう所から始まったので、てっきりその家族の元殺し屋が復讐するののかと思っていたのですが、リーアム全然元じゃなくて現役バリバリだし、特殊工作員的な強さ持ってるわけでもないんですよね。
このリーアム演じる主人公は、村では人当たりのいい人物として描かれており、それは溶け込むための演技ではなく、仕事をしていない時は心から村の人達を大事にしているのですが、そんな人が人殺したらダメでしょう。ターゲットも今殺さないと被害者が増えるという悪人でもなく、テロリストも一応子供が巻き込まれるのに多少の躊躇をしたり、弟には愛情があったり、リーアム側の殺し屋の仕事仲間もどこかいいところがあって、善人でも悪人でもない中途半端な人たちばっかりなんです。村の人達は善人として描かれますが戦いにはただ巻き込まれるだけなんですよね。
善の心を持つ者が悪人を許さないみたいな感じだと感情移入できたのですが、誰にも感情移入できず入り込めなかったです。
ジャック・ヒギンズ作品のような味わい
最近はシロートが殺し屋になる映画が多かったけど、こちらは正真正銘のプロの暗殺者のお話しで、ドンパチだけでなくドラマ的にもいい感じでした。爆弾テロ犯のIRAテロリスト達が逃げ込んだ先のアイルランドの田舎で、引退間際の初老の殺し屋と対決するストーリーです。まず何よりもカメラが素晴らしく、アイルランドの田舎の美しい風景に引き込まれます。殺し屋と言う裏稼業をしながら主人公が、この美しい田園で友人の警察署長や村人達との交流する穏やかな生活が丁寧に描かれています。また、聖人と罪人の狭間に立つ矛盾を抱えた主人公や、彼の正体を薄薄知りながら見逃す警察署長、凶暴でいながら弟を盲愛する女テロリストなど、登場人物の描き方も魅力的です。クライマックスの銃撃戦からしんみりとした幕切れと、昔読んだジャック・ビギンズの冒険小説のような味わいでした。監督のロバート・ローレンツの演出は、目新しい物はないけど手堅くまとめた感じで、西部劇調なのはクリント・イーストウッドのスタッフだからかな?役者では、リーアム・ニーソンが、アイルランド人だけに役柄にガッチリとはまっていて、ショットガンを抱えて佇む姿が絵になります。女テロリスト役のケリー・コンドンも、迫力ある演技でした。
想像とは違いましたがなかなか良かったです
北欧の美しい景色をバックに人それぞれの正義が描かれるハードボイルドアクションの秀作
重厚な映像美と落ち着いた演出、そして主演のリーアム・ニーソンさんのシブい佇まいが上手くマッチしていて、更にストーリーも冒頭のド迫力の爆破テロシーンから目が離せない展開でグイグイ引き込まれるとても見応えのある作品でした
大好きな『ベルファスト』(2021)や『イニシェリン島の精霊』(2022)と同じアイルランドが舞台、映し出される風景がすごく雄大で綺麗、それだけでも観て良かったと思える作品です
リーアムさん演じる主人公は自身との葛藤を続けながら人をあやめる“始末屋”となっていたが、引退を決意した所で不本意な闘いに巻き込まれていくという展開
やるせない複雑な心境に加え爆発しそうな感情を押し殺し冷静に努めようと振る舞うリーアムさんがメチャクチャかっこよかったです
と、いろいろ魅力的な本作ですが、そんな中でも一番印象的だったのは過激派グループのリーダー格を演じたケリー・コンドンさん
すごく美人で『イニシェリン島の精霊』(2022)でも出番が少ないのにまあまあの存在感を残していたのが記憶に新しいですが、本作では打って変わって常に落ち着かなげにイライラしていて、感情むき出しで直ぐにヒート・アップする怖い怖〜い姐さんを演じていて強烈に印象的でした
起承転結に見せ場を感じない、リーアムの存在感だけ
邦題タイトル詐欺だ!
アイルランド映画
なんとアイルランド映画のようだし、主要キャストもちゃんとアイルランドにゆかりの方々のようなのが素晴らしい。監督はアメリカ人みたいだけど。
映画としてはかなり地味だしミニマルなんだけど、なによりもアイルランドの風景が美しく、なんでもないシーンも見蕩れてしまう…
地元の人たちとの繋がりがかなりじっくりと描かれてるのも良いが、アクションやサスペンス展開はちょっと物足りないかな…
まぁIRAも実際にはあのくらいボンクラだったんだろうし(だってやっぱりもともとは素人な訳だし)、フィンバーもかなりお粗末な辺りがリーアム・ニーソン映画としては新機軸か。
しかし「イニシェリン島の精霊」で妹を演じたケリー・コンドンに演らせるのがあのキレ芸、ってのはいかにも勿体ないよ…
プロフェッショナルという邦題は疑問だが、人間模様がじっくり描かれた佳作!
原題は「In the Land of Saints and Sinners」で直訳すると聖人と罪人の国で。
この映画を絶対見ようと思った理由は敬愛するクリント・イーストウッドの映画クルーが撮った作品だからです。
リーアム・ニーソンはわりと好きな俳優でもありますし。
感想ですが、このありふれた邦題とはうらはらに、引退したはずの殺し屋フィンバーが知り合いの少女モヤを救うために虐待していた若者を殺したことからはじまる復讐の連鎖、IRAの爆破テロ集団との対峙を詩情豊かに描いた良質の作品だと思いました。
IRAということでミッキー・ロークが主演した「死にゆく者への祈り」という昔の映画を思い出しました。あの映画も味わい深い映画でした。
リーアム・ニーソンは現在72歳ですが、同じ年齢のクリント・イーストウッドが演じても違和感のない渋い作品に仕上がるだろうなと思いましたよ。
1974年の北アイルランドを舞台に詩情豊かな風景とフィンバーの心情が重なり、哀愁漂う映画です。
殺す相手自らに墓穴を掘らせ、そこに埋葬して苗木を植えるところは西部劇のようでした。
プロフェッショナルというか彼の仕事の流儀というものでしょうか。
IRAの女性デランの人物描写もきっちり描かれており、単なるテロリストではなく、子供たちは巻き添えにしたくない、弟の敵は絶対取るといった人間味のある側面も見せ、単なる悪と善との話ではないのがいい。
教会でのラストシーンも秀逸。
地元警察官ビンセントもいい味を出していました。
金を貰って殺しをしてきた人間がそうやすやすと庭造りで人生を終えれるはずがないというのは当然かもしれませんがなんだか切なさも感じる映画でした。
個人的にはすごく気に入った作品です。
聖人と罪人の地にて、リーアム兄貴のいぶし銀!
まずは、リーアム兄貴に乾杯!
そして、これから観る方にお伝えしたいこと。酷い、ひどすぎる邦題は無視してください。むしろ客を遠ざけるようなタイトルにしか思えない!!
原題をしっかり把握していると
この作品の魅力がさらに伝わると思います。
主人公の渋さ、グッとくる言動!!リーアム兄貴だからここまで感動できた。
弟分な役の俳優も、敵役の女優も本当に素晴らしかった!!
ひどい邦題をつけたスタッフにディスリスペクト。
俳優リーアム兄貴の生き様にますますリスペクトです!!
やったぜ〜!!
アイルランド、IRA
アイルランドが舞台の作品って好きなんですよね、どこか東欧を扱った作品とも通ずる雰囲気があって、西欧に置いて行かれた寂れた空気感と荒涼とした大地が堪らんのです。そんなアイルランドですが今や個人当たりGDPが世界第3位の勝ち組国家になっています、意外に知らない人が多いのではないでしょうか。リーアムニーソンの哀愁漂う表情がマッチしてます、クライマッチョとほぼ同じ内容のマークスマンという作品もあったのですが、イーストウッドみたいになってきました。個人的にはチャラ男の若手殺し屋がとても良かった、初見時は絶対裏切るなこいつ、と思わせておきながらあのラストは予想外に泣けてしまいました。そんなバディがいるからかニーソンもそこまで追い詰められない感じがまた良しです。こういう大作とB級の中間みたいな映画が一番面白いんですよね、どんどん洋画人気が衰える中、この手の作品が上映されなくなるんじゃないかと戦々恐々している日々です。
今作のリーアム・ニーソンはちょっと違う戦うおじさん
予告やフライヤーでは「96時間」みたいなバンバン敵をやっつけるおじさんと思っていたら全然違いました。
邦題もねぇ…な感じでした。
でも作品は楽しめました。
戦うおじさんではあるけど、今作では孤独を抱えた暗殺請負人、これもリーアム・ニーソンにピッタリでした。
周りの人も良い人ばかりで、ケビンも警察署長も隣のおばさんも良かったです。
アクションを楽しむというよりフィンバーの孤独な人生を見守る気持ちで観ていました。
パブの雰囲気も良かったし、ロケーションがとっても美しくて、でもどこか寒々しいというか寂しさを感じさせる風景でした。
それがまた今作にピッタリすぎる程で、フィンバーの孤独感をさらに表していたと思います。
その美しいロケーションのあのラスト、フィンバーがずっと安心して暮らせる場所を見付けてほしいなぁと思いながら切ない気持ちで終わりました。
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