「幸福を与える宝物・・・そう呼ばれるフーバオの物語」私の親愛なるフーバオ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
幸福を与える宝物・・・そう呼ばれるフーバオの物語
美パンダのフーバオにメロメロでした。
韓国の動物園で最初の自然繁殖によって生まれた
ジャイアント・パンダのフーバオの、ドキュメンタリー映画です。
フーバオは本当に愛らしい。
0歳から4歳少し前のその子供パンダは、
一番可愛い時期かも知れない。
フーバオを生後4年で中国に返還することは、最初から決まっていた。
どんなに可愛がっても、返さなくてはならないと、
ワシントン条約で決められているのです。
フーバオの生まれた姿。
まるで毛のないハムスターみたいに小さくて驚く。
日本でも上野動物園で生まれたばかりの赤ちゃんパンダを
お母さんパンダがを踏んでしまったとか、ミルクが気管支に入ったとかで、
死んでしまった悲しい経験がある。
赤ちゃんパンダは本当に100グラム〜200グラムくらいなのだ。
フーバオはスクスク育って、女の子らしい優しい性格。
私はいつも思うのだけれど、パンダってめちゃくちゃ
恵まれた生活ですよね。
飢えることも絶対にないし、冷暖房完備の生活で、
虐待されたり貧困に苦しむ人間の子供より、ずうっと
幸せですよね。
(それは置いておくとして・・・)
飼育菌のおじさんふたりの献身愛が泣かせます。
“フーバオのおじいちゃん“と呼ばれているカン・チョルウォン飼育員。
彼はフーバオが帰る前日に母親を亡くします。
葬儀も途中で、フーバオに付き添い中国へ。
もう一人の陽気なソン・ヨンヴァン飼育員。
2人はそのフーバオのいない喪失感を、その後に生まれた
双子の姉妹ルイバオとフイバオに注ぐのです。
それにしてもフーバオのお別れに来場したファンの人の多さ。
420分待ちでしたよ。
雨の降る中、涙、涙のお別れでした。
4年で返還というレンタル契約。
日本でもパンダは全部がレンタル料を払う契約で借りています。
10年レンタルとかが多いようです。
そろそろ変えてもいい頃ではないのではないかしら?
悲しいお別れをみながら、ふとそう思ったりしました。
誠実な心暖まる映画でした。
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