プレゼンス 存在のレビュー・感想・評価
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物語として中々面白かった。音楽が全編通してすごく良い
ホラーミステリーにジャンル分けされているけれど、全く怖くないミステリー映画。
物語として中々面白かった。特に、音楽が全編通してすごく良い。
表面的には、どっちかというとコメディ寄りだと思うけれど、ゲラゲラ笑えるのではなく、ニヤリとする感じ。
立場の違いについては、観ていると色々と考えさせられるものはある。多分、そういうことを狙っている映画なのだと思う。
機会があれば、もう一度観ても良いかも。
色々惜しい
私はホラーやサスペンスをあまり観ないので、最後のシーンまで幽霊の正体に思い至らず、そうだったのか!という驚きは確かにあった。でも、それだけのために無駄にわかりにくい映画になっているのでは?母親の秘密(?)も、一体なんだったのか。あれも、本筋から目をそらさせて撹乱させるためだけのものでは。映画として、もう少しうまく構成できなかったのかなあ…
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幽霊の視点でお送りする探索型ゲーム的な作品。
色々な事象は人からしたらホラーになるんだけど、幽霊からだとなんでもない日常のシーンという不思議さがありました。
幽霊視点を通して引っ越してきた一家の過ごし方や関係性なんかを知っていくのですが、母親がグレーな仕事をしていそうだったり、父親はこき使われてそうだし、タイラーは自由だし、クロエは大人しめだったりと、早い段階でスッと設定が入ってくるのが良きでした。
家族自体は完璧には不仲では無いけれど、どこか距離が離れているという感じから起こる不和が妙にリアルで、それについて絡んでいく幽霊の行動がフフッてなるようなものになっているのも面白かったです。
霊感がある人には速攻で察されるみたいで、幽霊視点でも誰かにじっと見つめられるとギョッとするもんなんだなと人間視点と幽霊視点を同時に味わえたのは収穫でした。
途中から入ってくるタイラーの友人が中々にヤバいやつだったのも印象的で、何言ってるんだお前は?となるくらい口が達者でよく回るからこそ気色悪さが際立っていたなと思いました。
終盤の展開は怒涛かつクロエを救うために懸命に動いたという幽霊なりの正義というのがあって良かったと思います。
そこまではわずかに揺れる程度だったカメラワークがぐわんぐわん動いて窓パリーンなんかしちゃったりしてドッタバタでした。
しっかりと人怖なところを体現していて宣伝文にほぼ偽りなしってやつでした。
どうしても予算の関係とかでうまいこと映像化できなかったんだろうなぁという場面がちらほらあったのはご愛嬌かなと勝手に思っております。
幽霊ならその行動ができるのでは?だったりが多くありましたが、こればっかりは仕方ないんだろうなーとなりました。
一家が家を去るシーンでの鏡越しに写った幽霊の姿を見て阿鼻叫喚しているシーンから成仏までの流れがとってもコンパクトなオシャレが詰まっており、ホラー映画を観終わったとは思えないくらいおぉ…ってなりながらエンドロールに突入しました。
起伏が激しくないのでゆったりした感じはどうしても好みが分かれるとは思いますが、実験的な作品を映画館で観れるのは健康にとてもいいのでたくさん輸入してきてください。
ジャンル的にジャンプスケアが無かったのも安心して観れた要因だったかもです。
鑑賞日 3/13
鑑賞時間 19:25〜20:50
座席 B-4
幽霊の正体
2025年劇場鑑賞88本目。
エンドロール後映像有り。
基本自分のレビューはまだ観てない人への参考になればとネタバレを避けて書いていて、前情報無しが楽しめるなら本当に癒やされるフワッと書くようにしているのですが、今作は幽霊の正体に気づいていない方が結構いらっしゃるようなので、ネタバレ全開で書こうと思います。
まず、この映画を観る前にケイシー・アフレックが出番の9割シーツをかぶって演じた(スタントとかじゃなくて本人らしいです)幽霊が主人公の「ア・ゴースト・ストーリー」を観ているかでピンと来る具合が違ってきます。「ア・ゴースト・ストーリー」では幽霊の時間は過去から未来へ必ずしも流れるものではなく、未来から過去へ進む時もあるということが描かれていました。そして、この作品でも霊能力者がその設定を語っていました。
それを踏まえてラストに亡くなった兄が鏡に映った後、家から初めて出て空へ昇っていったのは目的を果たして成仏したからに他ならず、では目的はといえば妹を助けた、ということです。他にも普段は妹を気にして妹にしか反応していなかった霊が唯一兄の部屋を荒らした時、兄はクソ野郎的話を得意になってしており、自分に腹を立てた霊が部屋を荒らしたと思えばあのシーンも納得です。あと、閉じられた窓というのが、実際ラスト窓をぶち破って落下したので、そこを暗示していたのかなとここはこじつけかもしれませんが・・・。
妹を邪険にしていた兄が実は死んでも妹を守っていたと考えると結構くるものがありました。
ソダーバーグも老いたか?
こんなに、山もオチも無い腑抜け脚本を読んで映画化しようという神経が分からない。ソダーバーグは今までの実績をドブに捨てたようなものだ。
何がつまらないって、のっぺりした奥行きのない映像、多分、ビデオ撮りだとは思うが、今どき、あり得ないくらい安い映像にがっかり。
一軒家に同居している幽霊が移動するのだが、カメラを台車に取り付けて移動するから、動きがスムーズすぎて不自然。階段を降りる時もスムーズなんだよな。
全ての映像がワンシーン、ワンカットで単調すぎる演出でつまらなくて寝てしまった。最後のシーンは何だ?ありゃ?成仏エンドか?陳腐すぎて哀れの一言しか言えない。
同じ地縛霊モノなら、2017年のA24制作の、
ア・ゴースト・ストーリーがお勧め。
こっちの地縛霊は、シーツを被って、目の穴が二つ空いているスタイルで、事故死した夫が妻をストーキング...、でなく、暖かく見守る映画で、
こんなお化けだったら、いてもいいかも?
っと、思えるくらい、お化けの所作が可愛いのだ。U-NEXTで見れるからお勧めです。
この映画に関しては、配信で見ても途中で断念すると思います。ソダーバーグのファンでも見る価値無し。
大作ではないが、同時期に見るものがない人向け
海外でも、何かしらの意味を求める人には好印象、普通に眺めている人には不評という所からも、このホラーの意味がよく分かると思う。結局、この『存在』とは何だったのかと自分で考え続けながら視聴する必要があるため、とても万人向けとは言い難い内容だ。
この『存在』は人なのか? 感情があるのか? 干渉してくるのか? 彼女なのか? むしろ、最初に本を片付けた意味は? それでは最後のアレは何だったのか。
母親にだけ見えてしまっている、父と娘は気がついていない、しかし、カメラワークはどんどん外に向かっている、しかし、息子は鏡に残り続けている、そして最後は空に。答えなんてない。それを楽しむしかない。
明らかに大作ではないし、暇つぶしにはなるぐらいだが。
クローゼット大好き幽霊ちゃんの、崩壊寸前ファミリーを愛でる映画でした
2025.3.11 字幕 MOVIX京都
2024年のアメリカ映画(84分、PG12)
ある一家が訳あり物件に移住する様子を描いた幽霊目線のスリラー映画
監督はスティーヴン・ソダーバーグ
脚本はデビッド・コープ
原題の『Presence』は劇中では「存在」と訳されている「幽霊的な物体」を指す言葉
物語の舞台は、アメリカの閑静な住宅地のどこか(ロケ地はニュージャージー州クランフォード)
ある物件の内観に訪れたペイン一家は、不動産屋のシーシー(ジュリア・フォックス)から、「最近、住人が引っ越したばかりの掘り出し物」だと説明される
アンティークの家具が置かれ、暖房器具が設置されていた物件は、母レベッカ(ルーシー・リュー)の一言で決まってしまった
夫のクリス(クリス・サリヴァン)は、妻が何かしらの金融詐欺に加担していると疑っていて、友人たちに「自分に影響があるか」などと相談していた
離婚を前提に関係性の見直しを考えているものの、長男タイラー(エディ・マディ)は水泳部のホープで、妹クロエ(カリーナ・チャン)は親友を亡くしたばかりで不安定な時期だった
クロエに対する接し方もクリスとレベッカは正反対で、「時間が必要」というレベッカに対して、「それは放置しているのと同じだ」と憤った
物語は、内観の段階から家に何かを感じているクロエを描くのだが、最初から最後まで「存在」目線に固定されている
いわゆる幽霊的なものの視点によって家族を見ているというもので、その存在に気づいているのがクロエだけという構成になっている
クリスは心配性ゆえに色んなところに相談をし、シーシーは知り合いの「視える人」を無理やり派遣してしまう
霊媒師的な存在であるリサ(ナタリー・ウォーラムス=トレス)には何か見えているようだが、それを理解できているのはクロエしかいない
元々は無償で見てもらう予定だったものの、リサの夫カール(Lucas Papaelias)に少し言われただけでお金を払ったりしていた
お金に細かいレベッカはそれが許せないのだが、それだけでは家族崩壊には至らなかった
映画は、タイラーの友人ライアン(ウェスト・マルホランド)が登場したあたりからおかしな空気になっていく
ライアンは友人の妹に手を出すロクでもない人間で、クロエの亡くなった友人たちをジャンキー呼ばわりしていた
実際に薬物使用の異常行動が原因だとされてはいるものの、デリカシーのなさというところは救いようがない
それでもクロエはライアンを気に入って大人の関係になろうとしていて、それを阻もうとするのが「存在」だったりする
結局のところ、存在にできることは限られていて、クロエはライアンとセックスをするし、タイラーはあっさりと睡眠薬で眠らされたりする
だが、タイラーが目覚めてライアンの蛮行を知った時に決定機が訪れ、それによって一家はこの家を出ざるを得なくなってしまう
それが「存在」が望んだことかはわからないが、あの家に住めるのはクロエぐらいなので仕方ないのかもしれない
いずれにせよ、ホラー映画と言うよりは、幽霊目線による家庭崩壊を目の当たりにするスリラーのような印象があった
存在はクロエを助ける方向に向かうのだが、クロエは存在を友人のナディアだと思い込んでいる
だが、おそらくは地縛霊のようなもので、これまでの住人の誰かがそこから出られなくなったと言うものなのだろう
窓を開けない家というワードがあり、どの部屋もほとんど窓を開けないのだが、唯一開いたのがタイラーとライアンのダイブになっていた
それによって何らかの流れが起こったのかはわからないが、存在は正面玄関から抜け出して召されたように描かれている
成仏したのか、別の家を探しているのかはわからないが、もしかしたらクロエの行くいって先々に現れてしまうのかな、と思った
怖くないホラーを見たいならお勧め
自分的ブッチギリ本年度最低最悪ホラー:スミナマリンクより酷い事がないだろーと鑑賞。
欧米受けしそう(=日本では非モテ)な我の強いアジア人母と禿げたアメリカ親父+ハーフ要素皆無(連れ子か?)なホルモンバランス崩壊寸前の妙齢兄妹家族が、薬学に詳しい(意味深)兄のサイコパス友人と繰り広げるA GHOST STORY的な悲劇?
リアルだったのがアマチュア霊能者が霊視した際に「今と過去がごっちゃになってる」的な台詞。確かに肉体が無いのであれば3次元の時間概念にも縛られんのかも?とか色々考えさせられた。
ミステリーにホラーの薬味を加えた新しい視点の作品
幽霊目線というのが、旧作にもあったとは思うけれど、
私としては新しい視点として鑑賞動機になった。
冒頭からゲーム感覚というか、3D化された家の中を散策している動画を
見せられているような感覚で、ちょっと酔いそうになったけど、
だんだんと慣れていき、人物も現れて物語が進行にするにつれて
面白くなった。
家にいるのは、この家に住む長女の友人ナディアの霊(以下ナディア)らしい。
ナディアはクロエにさまざまなメッセージ(ポルターガイスト現象)を送り
自分の存在を気づかせていき、クロエはちゃんと気づいた。
長男タイラーの友人ライアンが自分を殺した犯人だと気づかせるために
試行錯誤するも、そこはクロエも気づかず。
このあたりは霊の限界を表現していて、何となくせつなくなった。
最終的にはライアンの計画をタイラーに気づかせ、
ふたりとも死んでしまうという結末、そして今度はタイラーが霊化するという
何とも悲しいラスト。
この家族、特に母親は立ち直れるのか、すごく心配。
そのくらいタイラーを溺愛していたから。
クロエは精神的に参っている状態から脱したような感じがした。
タイラーもちゃんと妹を守って、良い兄だったことに
あらためてクロエも気づいたに違いない。
この家族の今後が幸せであってほしいと切に願いながら劇場を出た。
パンフレットはスティーブン・ソダーバーグ監督と脚本のデビッド・コープの
インタビューが良かった。
オススメ。
【その家に居た”存在”が、親友を亡くし兄を溺愛する母親、兄との関係性が微妙な中、傷ついた妹の”守護霊”になる様を静かなトーンで描いた作品。スティーヴン・ソダーバーグのセンスを感じさせる作品である。】
<Caution!内容に触れています。!!鑑賞後に読んでね!!>
■レベッカ一家は、母レベッカ(ルーシー・リュー)が溺愛する息子タイラー(エディ・マディ)の水泳競技に有利な学校があるという理由で、新しい家に越してくる。
父クリス(クリス・サリヴァン)のみが、娘クロエ(カリーナ・リャン)が親友ナディアが就寝中に突然死したことで心傷つき、学校にも行けない事を心配している、云わば家族の形態が崩れつつある家族である。
◆感想
・カメラは、”存在”の視点でレベッカ一家を映し出す。そこには、息子タイラー(エディ・マディ)を溺愛する仕事も忙しい母レベッカが、家の全てを決めて行く姿が序盤は描かれる。
・そこに現れるタイラーの友人、ライアン(ウェスト・マルホランド)。彼は、部屋に閉じこもるクロエに興味を持つ。カメラは、クロエのクローゼットから二人の会話する姿を映し出す。
・タイラーが、クロエについての悪口を言った時に、カメラは二階に走り上がるように視点を映し、タイラーの部屋に誇らしげに置かれていた数々のトロフィを叩き落とすシーンを映し出す。
・ライアンは、クロエと近づき親密になる。ライアンはクロエのオレンジジュースにクスリを入れるが、不思議な振動が起き、ジュースを入れたグラスは床に落ちる。更にクロエのクローゼットに掛かっていた服を支えていた棒が落下する。
だが、ライアンはその後も諦めずに、到頭ベッドの上で彼女と交わる。カメラはそのシーンをクローゼットの中から映し出す。何故か、クローゼットの織戸を入れて良く見えないアングルで。
・更にライアンは、クロエから週末に両親がいないと聞いて、タイラーと共に家にやって来る。ライアンは再び酒をオレンジジュースで割り、タイラーに飲ませるグラスに眠りクスリを入れるが、そのグラスは割れない。
だが、タイラーが眠った後に、ライアンはそのサイコキラーの本性を表すのである。激しい鳴動により目を覚ますタイラー。彼は二階に駆け上がり、ラップを眠ったクロエの顔に被せるライアンに飛び掛かり、二人は窓を突き破って落下し、死亡する。クリスが連れて来た霊能者の女性が言った”窓”という言葉の意味が明らかになる。
<そして、タイラー亡き一家は、その家を引っ越す。その際に、母のレベッカは家に備え付けられていた鏡の中に、タイラーが映っているのを見て仰天する。そこで、クリスが連れて来た霊能者の女性が慄きながら見た”鏡”の意味が明らかになる。
タイラーは、その家に居た”存在”と共に、同じくその家の”存在”となったのである。
今作は、ナカナカ斬新な、スティーヴン・ソダーバーグのセンスを感じさせる、ある家の”存在”を静かなトーンで描いた作品なのである。>
怖さを求める作品ではないのね
幽霊の目線というのは斬新であるが、そこが上手く生かされていなかったのが惜しい。
ただ、ラストで明かされる幽霊の正体が“彼”ならば、生前の自分の姿を見るのは地獄みたいなモノだろう。
パパは辛いなぁ⋯⋯
見える見えない感じる感じないはさて置き。
立派な家だなぁ。なかなかの掘り出し物感が充分伝わる物件。
子供部屋にもトイレシャワー完備。
海外はそれが当たり前なのか?とビンボー日本人丸出しでスタート。
ママ。も少しパパに優しくしてあげて?娘には甘々なんだから。どこもさ。
てか生まれつき感じる感じないはあるんだろうけど人間弱りきっている時につけ込まれるように見える聴こえる感じるは何だろう?
あれこそ真の気の迷いという奴か。
そっちの世界とこっちの世界。軽いタッチならいいけどディープなのは帰って来れなさそうだから勘弁やね。
兄と妹の距離感。微妙な年頃だし国は違えどなかなかのリアル感が伝わる。
片付けまでやってくれるならうちにも来てくれないかなぁってみんな思うんじゃない?食費や光熱費かからないしちょっとクローゼットに間借りさせてくださいみたいな。
どうせ見えないんだから一家に何体か居たらええのにね。
うーむ....
元々は妹がチャラくなければ....
とか色々考えたが、元はと言えばスクールカーストで生き残ることに必死なお兄ちゃんのせいでもあり....
結局、親が気の毒でならない....
オバケは結局なにがしたかったんだ?
神は死んだ‼️❓maybe‼️❓
幽霊目線の映画との事なので、ほとんど日常生活の映像と展開、だから間延びして、何を見せられてるんだ、安上がりな映画だな、なんて観てると、最後に衝撃の結末。
殺人鬼に殺された幽霊が、その殺人鬼から友達を守る話、最後の鏡に映る誰かに、驚いた。
なんか、座席がバイブレーション起こるような音響にゾクゾクする、なかなか上手い取り組みだが、衝撃が弱い、暇ならどうぞ。
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