プレゼンス 存在のレビュー・感想・評価
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【守護霊付きスマートホーム】
「存在」は家族、特に娘を観察し物を操作する能力を持ち、娘の感情状態や危険を検知し最適な環境調整をする。「見えない監視者」としての幽霊の役割は、カメラやセンサーの機能と酷似している。視点が家の中だけに限定されることからスマートホームの機能と言って差し支えない。
その機能が善意を持つ反面、生活に土足で侵入する二面性をホラーとして描き出している。独特のカメラワークを駆使し、「存在」の目線から家族を覗き見るが、これはスマートデバイスの「視線」を可視化する試みとも言える。若者の薬物汚染という由々しき事態を見守り、ここぞとばかりに干渉する。
幽霊映画のお決まりの文法を借りながら、存在への依存とそれに対する不安を扱っている。私たちは「見守られている安心感」と「監視されている違和感」の狭間で揺れ動く。その両義性こそまさに親しい者に対する態度そのものだ。
パパは辛いなぁ⋯⋯
見える見えない感じる感じないはさて置き。
立派な家だなぁ。なかなかの掘り出し物感が充分伝わる物件。
子供部屋にもトイレシャワー完備。
海外はそれが当たり前なのか?とビンボー日本人丸出しでスタート。
ママ。も少しパパに優しくしてあげて?娘には甘々なんだから。どこもさ。
てか生まれつき感じる感じないはあるんだろうけど人間弱りきっている時につけ込まれるように見える聴こえる感じるは何だろう?
あれこそ真の気の迷いという奴か。
そっちの世界とこっちの世界。軽いタッチならいいけどディープなのは帰って来れなさそうだから勘弁やね。
兄と妹の距離感。微妙な年頃だし国は違えどなかなかのリアル感が伝わる。
片付けまでやってくれるならうちにも来てくれないかなぁってみんな思うんじゃない?食費や光熱費かからないしちょっとクローゼットに間借りさせてくださいみたいな。
どうせ見えないんだから一家に何体か居たらええのにね。
オチに感動!!!(ネタバレなし)
あまり相性が良く無い監督スティーブン・ソダーバーグさんの最新作。同監督の映画は「ローガン・ラッキー」以来なので久しぶりだった。
映画開始5秒で「これは行ける!」と思わせるわかりやすい設定だった。
内容としてはとある一軒家に引っ越してきた一家が体験する心霊現象!というよくある設定だが今作の魅力は家の中にいる「誰か」がドキュメンタリーに近いPOV視点でひたすら登場人物を背中から追いかけるというとても気持ち悪い設定。クローゼットがお気に入りスポットというのもストーカーみたいで気持ち悪い。観てる側は常に監視してる側なのでシーンから目を逸らすことが出来ない。人間ドラマがしっかりしていて物語は飽きない。ポルターガイスト現象をPOV視点で見せる工夫も面白かった。昔「パラノーマル・アクティビティ」みたいなのが流行ったがあれを固定カメラでは無くPOVでやった感じ。音楽はまぁハリウッド王道系。
映画を沢山観ていると「どうやって撮影したの?」にばかり気を取られてしまいホラー要素とかどうでも良くなってしまう。実際怖いかと言われたら衝撃は薄い映画なので怖さを求める人には物足りなさが残るかもしれない。
ただ「体験型」映画を求めてる人にはめちゃくちゃハマると思うしホラーを普段見ない人も今作は間違いなく映画館向きな作品なので是非トライしてほしい。
とにかくカメラマンが凄いと感じた。身体能力相当高く無いとこんな撮影できない。明らかに歩いて撮影しているがドローンとの違いもわからないぐらいに滑らかなシーンもある。それから長めのワンカットシーンばかりで構成された映画なので計算尽くされた登場人物達の動きにも注目した。音響もとても素晴らしい映画で木造の床が軋む音や外からの騒音なんかに聞き入ってしまう。これから撮影中の雑音を起用に抜いているのだから現代の音響技術の高さも感じさせてくれる映画だった。
面白い演出といえば登場人物が家から出たりドアを閉めた先の声がクリアに聞こえると言う演出が良かった。霊だからどこにいてもクリアに聞こえますよという。
最後にこの映画はオチが素晴らしい。個人的にはこのオチには納得したし最後の開放感も含めて満足度は高かった。誤解している人や謎に思ってる人もいるみたい。このレビューはネタバレはしないが家の中にいるものの正体が「ナディア」という名前だけの登場人物では無いことだけは付け加えておこう。ヒントは古い鏡と霊感が強い女性が登場するシーンで話る言葉。あと批評の中に幽霊は物を動かせるのに人間には触れないの?みたいなのを見たが「ゴースト/ニューヨークの幻」でもそうだったじゃん。。。と思ったりするのです。幽霊が何でも出来ちゃうみたいな最近の心霊物は過激な描写ばかりなのでこういう作品もあっていいかなと思う。
ソダーバーグ監督の映画では「トラフィック」以来の傑作だと思った。ちょっと近いものを感じる映画だった。
着眼点や語り口は面白かったのだが・・・
幽霊目線ということで、ほとんどのシーンをワンカットで描いた、長回しのカメラワークが面白い。
はじめの頃こそ、自分も、幽霊と一緒に家族の様子を「盗み見」しているような感じになって、画面に引き込まれたのだが、話自体にメリハリがなく、だんだんと飽きてきてしまったのは残念だ。
おそらく、幽霊の正体は、一家の娘の友人だった「ナディア」なのだろうが、決して家の外に出ないところを見ると、その場に取り憑いている「地縛霊」であるとも考えることができる。物を動かす能力を持っているのに、人間に対しては物理的な作用を及ぼすことができないなど、幽霊の設定そのものに疑問を感じるところもあった。
ラストは、娘が、連続殺人鬼に命を狙われるという展開になって、俄然話が盛り上がるのだが、その一方で、兄の末路については釈然としないものが残る。
父親が娘を思いやり、母親が息子を可愛がるという構図や、母親が違法なことに手を染めているらしいという疑惑が、特段、掘り下げられないところにも、不完全燃焼さと物足りなさを感じざるを得なかった。
それから、ラストで、初めて家の外に出て、天へと昇っていったのは、鏡に映っていた兄の霊という解釈で良いのだろうか?
いずれにしても、着眼点や語り口は斬新で面白かったのに、肝心のストーリーが「舌足らず」で、それを活かし切ることができなかったのは、返すがえすも残念としか言いようがない。
あんた誰?
中古の家に引っ越してきた4人家族と彼らを近くでみている幽霊の話。
内見にやって来た家族、そして内装業者のペンキ塗りと始まって、幽霊の視点で家族を観察している様な映像が続いていく。
ペンキ塗りの1人と、有人が2人も亡くなりメンヘラな高校生らしき娘は何かを察知したらしいけれど、ちょっと息子ちゃんよりなママと、妹に厳しい兄ちゃん、そして家族がバラけそうで不安なパパは何も気づかず…。
あらすじ紹介を読んでいたらなんのこっちゃ?な設定と序盤だったけれど、とりあえず設定の説明的に意味無くお片付け…ものは触れるんですね。
今度は兄ちゃんの友人的一軍選手が現れて、サイコキネシスもできるんですね。
そして何より気になるのは幽霊視点にしても距離感おかしくない?
なんだかタラタラと退屈な家族模様をみせられてなんだコレ?と思っていたら、それが本題?
しかもさっきまでの能力はどこ行ったの?
えっ!終わり!?
なかなかひどいっすね…(*_*)
うーむ....
元々は妹がチャラくなければ....
とか色々考えたが、元はと言えばスクールカーストで生き残ることに必死なお兄ちゃんのせいでもあり....
結局、親が気の毒でならない....
オバケは結局なにがしたかったんだ?
見守っている存在
やや存在が埋没しているが良い映画。
今年75本目(合計1,617本目/今月(2025年3月度)9本目)。
いわゆる中古物件に引っ越してきた家族と幽霊のお話。
分類として言えばホラー映画でしょうし、80分と「時間にやさしい」ので展開が早く進む点は高評価かな、といったところです。
ただそのことはわかりにくいという点も同時にあり、分類としてはホラー映画になりますが、直接的なホラー描写が少なく(まったくないわけではない)、人どうしのコミュニケーションの比重が多いので(登場人物が少ないため、誰が誰かわからないことは少ない。序盤で自己紹介的なパートもある)、そこが好き嫌い分かれるかなと思います。
今週(3月2週)はどうしても、ウィキッドか「顔だけ」かドラえもんか…といったところで3番手以降にきそうな作品ではありますが、それでも80分でさくっとみられる(ウィキッドが3時間給なのが厳しい…)のは良いところかなといったところです。
内容として特にネタバレになることはないのでしょうが、80分と短く誰がどうだの書き始めるとネタバレどころの話ではないので細かいところはあえて省略で。
採点に関しては特に気になる点までないのでフルスコアにしていますが、序盤になぜか法律ワードが固まって出てくる(上記のようにホラー映画なので、出てくるだけで裁判所ネタ等にはならない)ところがやや厳しいかな、といったところです(かなり難しい語ですが、日本語が漢字文化圏なので、ある程度の推測がつきますので、減点なしにしました)。
神は死んだ‼️❓maybe‼️❓
幽霊目線の映画との事なので、ほとんど日常生活の映像と展開、だから間延びして、何を見せられてるんだ、安上がりな映画だな、なんて観てると、最後に衝撃の結末。
殺人鬼に殺された幽霊が、その殺人鬼から友達を守る話、最後の鏡に映る誰かに、驚いた。
なんか、座席がバイブレーション起こるような音響にゾクゾクする、なかなか上手い取り組みだが、衝撃が弱い、暇ならどうぞ。
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