「判断を観客に丸投げする」ナイトフラワー minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
判断を観客に丸投げする
映画がむちゃくちゃだったとしても、そこには目を瞑り役者のことを褒めちぎるタイプのレビューをよくみるけど、この映画がまさにそうだった。
冒頭、スナックのトイレから始まり、カラオケの順番で呼ばれる北川景子。「深夜高速」をわめき散らす。がなり立てて歌う曲じゃないのにと思う。ここまで5分くらい。リアリティが全くなく、もう席を立つ準備をしていた。おもしろくなる予感が全くしない。
後半、女子格闘家が絡んできて、映画としてなんとか踏ん張りはじめる。後半の総合格闘技の試合シーンが際立っていた。レフリー和田良覚。それだけでたまらない。試合内容も、スクランブル柔術のTシャツ着てるのに全然寝技の練習をしない格闘家が、バックチョークされるのも納得度が高い。邦画で総合格闘技を誠実に描いたことの意義は大きい。ただ、映画的には意味がわからなかった。
300万円で拳銃を売る人物が「変な事考えてないですよね?」と確かめる。シナリオのおかしさに首を捻る。
夜しか咲かない花が最後に昼に咲く。
なるほど、観客に丸投げするタイプの映画だったかと気付く。
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minavoさんのコメント
2025年12月3日
ひいき目でみたら、あのおかしなシナリオの段階から、田中麗奈の脳内パートが始まると理解することもできますが、どちらにせよ丸投げしてるのは変わらないので、ひどい映画だなと思いました。
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