劇場公開日 2025年11月28日

「寓話的ではあるけれど」ナイトフラワー Rubyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 寓話的ではあるけれど

2025年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

トレーラーで出ているのでここまでは大丈夫だろうと思うけれど、いきなりこんなきっかけで違法薬物の売人にはなれないと思うし、たった一日でこんなに簡単にそれをみつけられもしないだろうと思う。

それはそれとして、泣き叫ぶ子供と同じ様に泣き叫ぶ母親の図は、小さな子供を育てた事のある人ならば共感できる場面だと思う。
女性が女性を守るのもこんなに簡単ではないだろうけれど、ところどころの疑問点を北川景子さんと森田望智さんの熱演が払拭している。

森田望智さんの運動能力の凄さには驚かされる。
ここまで演じるためにはかなり鍛えたに違いないし、その努力に敬意を表する(どこから目線…すみません)。

ヴァイオリンが所々で効果的に使われているし同監督の「ミッドナイトスワン」でもそうだったように、何かひとつの道を目指している人達には希望の光が見えるのだ。

全体としては最後まで寓話的な話だとは思う。
同じような題材で「愚か者の身分」を観たけれど、あちらは男性が主人公なのでああなるのだろうし、こちらは女性が主人公なので、この終わり方で良かったのだと思った。
しかしこの終わりは人によって解釈の分かれるところだとも思う。
そこがまた面白いのかもしれない。

北川景子さんと森田望智さんの熱演を観るだけでも、劇場に行く価値は十分にある作品だと思う。

Ruby
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