俺ではない炎上のレビュー・感想・評価
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長ネギ?
偶然ですが、公開初日に観てきました。
予告、公式HPがシンプル過ぎて不安でしたが、阿部寛さん、芦田愛菜さんに惹かれて観に行ってきました。
脚本(構成?)が面白いと思いました!
終盤、頭にハテナ?が浮かぶ時間が有りましたが、最後まで観て、なるほど!!となりました。
"ありきたりな演出"と感じる方もいるかも知れませんが、令和の現代の話なのに?…ん?え??と楽しめました。
また、自分の出身地がロケ地となっている事に観ている途中で気が付き、それもまた楽しめた要因の一つでした。
ドラマちはやふるで話題の藤原大祐さんや、クセモノ俳優浜野さん、芸人の板倉さんなど、前述のお二人以外も定評のある俳優さんが多い中、長尾謙杜さんだけが個人的には残念でした。(どこか見覚えがあるなと思ったら、なにわ男子なんですね。知らなくてすみません。) 滑舌の不明瞭感は役作りだったのかな?気になりました…。もっと感情の振り幅を魅せて欲しかったです。
せっかく令和日本が題材で、CGで盛り上げているのも良い感じだったので、映画らしく音での盛り上げがもう少しあると、TVドラマとの差別化が出来て良いのになー。なんて思いました。
同上映回で観ていた客層としては高校生〜シニア世代まで様々。
若い子達は、SNSを題材にした内容に惹かれたり、若い俳優陣のファンだったりしたのかな?
年配の方は、阿部寛さんのファンの方の様でした。(鑑賞後、阿部さんの肉体美にキャッキャしてる声が聞こえてきましたw)
公式HPにもう少しお金掛けたり、SNSを使ったPRももっと駆使できていたら、公開初日からもっと話題になったのでは!?と残念に思いました。
連想される事件について(収束に向けて)説明がやや足りない
今年191本目(合計1,732本目/今月(2025年9月度)10本目)。
いわゆる無関係なところから突然出てくるネット炎上を描いた作品で、今風の作品とも言えます。誰が犯人かなんていうのはネタバレなのでアウトなのでしょうね。
SNSについて詳しいと個々有利なところはありますが(特にツイッター等)、一般的なSNSの理解で足りるのではないかな、というところです。
いわゆる問題提起の映画にしたかったのだと思いますが、そうすると説明が足りず(タイトル通り。後述)、また究極論を言えば、ツイッターにせよここにせよ、思想良心の自由・表現の自由と、個人のプライバシー権との衝突という憲法論に飛びまくる内容で、さすがにそこまでは難易度が高すぎるので飛ばした模様です。それに関しては仕方がないのでは、と思います。
作品の関係上、どうしても問題提起型の作品と解するとそのような論点がほとんど存在せず(事情を知っている人はわかる程度に過ぎない)、一方で誰が犯人か等書き始めるとアウトであり、なかなか難しいところではあります。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/私人逮捕について(刑訴法))
私人逮捕は、現行犯である場合以外に適用はありません(刑訴法参照)。
(減点0.4/民事訴訟、刑事訴訟についての考察が足りない)
この点は最大の減点幅になりますが、以下に記述します。
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(減点なし/参考/民法上の不法行為(名誉棄損)と刑法上の名誉棄損罪と裁判について)
この作品で明確に背景として考慮されている実際にあった事件として、実際に何らの関係もないところから勝手に炎上して被害にあった事件があります(スマイリー菊池さん事件。詳しくはネットで)。
この事件自体、実際にツイッター等での誹謗中傷が極端に多く、刑法上の名誉棄損罪等(当時。当時と今とでは法定刑が多少違います)も考慮されたものの、警察の言い分は「仮に全員を起訴するなら、刑事訴訟法が想定しないほどの数を起訴することになり裁判が成立せず、一方で全く関与しないとするとつり合いも取れない」というもので、いわゆる開示情報などでわかった数人のみを起訴猶予等にして終わりになっています。この点に関しては、かかわった加害者が極端に多く、それらを全員逮捕して刑事訴訟法に基づいて裁判を行うことを現行の刑法・刑事訴訟法が(当時も、現在も)到底想定しておらず、一方で「誰も責任を取らないのは納得できない」という被害者の言い分も通って、数人は寄起訴猶予等になるなど、かなりあいまいな結果を残した(1件だけ書類送検もあるのだが、それも形式的に過ぎない)実際の事件が存在します。
ただ、そのことと、民法上の不法行為(名誉棄損/709条以下)とは話が別で、民事訴訟で争うことも当然可能です。しかし、上記のことは民事訴訟にも該当し、当時の事件、あるいはこの映画で描かれるように「加害者」には未成年者も含まれるところ、その場合の立証責任が複雑怪奇になる(未成年の親側が、適切な監督を行ったか、行ったとしても事件が起きたということを立証できないとアウト(立証責任の転換論)。立証責任が相手側にうつる特殊なケース。中間責任論といったりする)等、かなり面倒な状況になります(参考にされたであろう元の事件では、民事訴訟には発展していない模様)。
※ この問題は、未成年者を被告として訴えた場合、共働きが当たり前となった今日において、本人がある程度理解して和解に向けて話が進んでいるケースは別として、軽度知的障害等が想定できる場合、「親が仕事を辞めてでも本人の世話をしろ」という議論になると、この問題とは別に、いわゆる「経済格差」が生じる問題があるため、一定の理解があればこの問題が勃発することが想定できるので、未成年者を被告とすることはまれなケースです(裁判のみならず、究極論は経済格差や共働き、年収や労働契約といった問題に分散してしまい、本人ではどうにもならない(国家(日本)の福祉の在り方といった問題に飛んでしまうため)。
ただ、本映画の内容は、何かしら元の事件(上記の事件)を参考にしていると思われるところ、民事訴訟といっても裁判所が刑事裁判か民事裁判かで異なるだけで裁判所がパンクする状況は変わらず(しかも、加害者が未成年者だと、さらに裁判は大混乱と化する)、弁護士がいくらいても足りない(訴額が140万円を超えないなら司法書士でもできるが、簡裁のみ。2審以降では登場できないため、被害者が嫌がらせで控訴した瞬間に司法書士が全員消えるという珍妙な事態も起きる。もちろん、特定の被害者が司法書士というレアな法律職にに「恨みを持つ」ということは普通ないので、「裁判を混沌とさせる」という嫌がらせ目的のほうが普通(ただ、それも法律上禁止はされない))という、民事訴訟法も想定していない状況になるため(日本の刑訴・民訴法は、このようにネット炎上により加害者が何万人単位で出てくるような状況を明らかに想定していない)、この点を問題提起したかったのかな、とは思ったものの(行政書士の資格持ちレベルではこれは明確にわかる)、それらが一切出てこないので、どうしたものかなぁ、といったところです。
俺ではない炎上
人間の悪いところが垣間見える
ちゃんとしたサスペンスミステリー
もう1度観たくなる映画でした
映画「俺ではない炎上」初日に観てきました。
いや~~、面白かったです!!
映画の仕掛けに気付いたとき「なるほど」となりました。
舞台挨拶でも話されてたように、阿部寛さんはコメディ部分が入った役柄はお久しぶりだったので、すごくハマり役で魅入りました。
SNSが核となる映画なので現代社会の通ずるところが多かったです。
発言する人、それを広める人、便乗する人、とさまざまなジャンルの人がSNSで混在して、自分もどこかの一部になっていないだろうか、飛び交う情報が本当かどうかを見極めなければ、と改めて考える映画でもありました。
そう言ったテーマ抜きに、阿部寛さんの逃亡劇だけでも見応えがあり、芦田愛菜ちゃんの迫真の演技や、長尾謙杜くんの今までにない役柄など、ストーリーが複雑なようで登場人物はそこまで多くないので、役者さん一人ひとりの魅力が光る映画ですごく見応えがありました。
ネタバレになるので、深く話せなくてもどかしいですが、ぜひ劇場で観て終盤の展開を目撃して欲しいです。
わたしは悪くない
他責思考への批判的指摘
やや道徳&ネットリテラシーを啓蒙する要素が強かったんですが、けっこう楽しめました。
・SNSでデマを拡散しておいて「自分(俺)は悪くない」と逃げる他責思考なネット民
・自分の成功体験でマウントを取る老害な上司
・普段から自分の意見を持たず、周囲に流されて雰囲気で他人を評価し、陰で悪口を言う同僚会社員
・助けを求める人間を面倒臭げに切り捨てる所轄の交番勤務の警官や、ろくに調べもせず先入観で犯人を決めつける刑事
・独善的正義漢で私人逮捕、暴行傷害、殺人を行うYouTuberや犯人
など、現代社会の歪みを徹底的に並べて、嫌味っぽく皮肉に落とし込む展開は見ごたえあり。
ただ、時間軸をずらした表現で観客にミスリードさせる点と、犯人は割と早い段階で気づいてしまった。
原作未見で拝見ながら、同じ方が書かれた『六人の嘘つきな大学生』で作家さんの癖がわかっていたことと。
昔なら『獄門島』、最近だと『ブラック・ショーマン』でもそうであったように、それなりの存在感あって配役されている役者が、どうしても犯人だとまるわかりになってしまう。
そこが惜しいところでもありますが、仕方ないところでもありますね。
誰かに陥れられて、犯人にされてしまう主人公・山縣泰介を演じるのが、阿部寛なのがよかった。
彼が、普段からSNSをまったくやっておらず、未だにシンプルな「阿部寛のホームページ」を運営しているような(しかも元はファンサイトで譲ってもらったらしいw)ネットに距離を置いていることで有名な人物なのが、役にハマっていてすごく可笑しかったです。
そして、観た後しばらく、デマと偏見と差別と分断で混迷する日本の政治と、それに対する他人事で文句ばかりなくせに平然とデマと偏見と差別と分断をリポスト拡散し、罵詈雑言飛び交うSNSでの攻撃合戦・炎上ぶりを見て、本作中の「他責思考」の指摘があまりに的を射ていることに気づかされるという皮肉さから、後味を長く楽しむ羽目になりました。
暴走するSNSに翻弄される男・・・でも実は家族の話し
芦田愛菜にハズレなし‼️
芦田愛菜ブランドは不滅。
その言葉を裏切らない映画でした。
阿部寛さんはもちろん実力派ですし、メジカラも押し出しも
言うことなしです。
SNSの功罪がテーマですが、
意外なことに【本格ミステリー】のカテゴリーに入る映画だと思います。
《ネットの炎上》がテーマ的宣伝なのですが、意外やミステリーでした。
ただ殺人犯に疑われた阿部寛が、“なぜ逃走するのか?“
これは最初から謎で説得力がないですよね。
でもプロットとして、阿部寛が逃走することでしか展開しないプロット運び
なのですね。
逃走することで、SNSが加熱して、追っかけYouTuberの行動が盛り上がる。
だから致しかたない・・・それがストーリーを転がして行くので。
最大の謎(ポイント)は芦田愛菜の存在。
隠し通した宣伝は難しかったと思います。
結果、多くを語らないことで、見た私は“なるほど、そういうことか?“
と、とても楽しめました。
(10数年のタイムラグ・・・うまく組み込んでいます)
これから見る方達のためにもネタバレは伏せておきたいと思います。
阿部寛の逃走劇はロードムービーみたいで面白かったです。
パンツ一枚で崖を落っこちたり、頑張ってます。
肝心の犯人の動機・・・なんですが、
これがいささか弱いんですよね。
でも観終わった気分は爽やかで、2時間を楽しく有意義に過ごした
満足感は味わえました。
お勧めです。
「ゴールデンスランバー」よりコメディ。Theエンタメ作品
原作は既読。「六人の嘘つきな大学生」もだが、原作が大変面白い。
本作も面白かった。原作とかなり違う所はあるが、映像化するにはわかりやすくていいかも。
阿部寛はみんなが好きな阿部寛。「ショータイムセブン」「キャスター」よりも断然良い。
阿部寛は真面目にやればやるだけ面白い。
ミステリーとしても秀逸。
時間軸がキーポイント。伏線回収が気持ちいい。
子役含めキャスト全員演技が上手だった。
とりわけまたもや長尾謙杜。良い意味で今作でもアイドルらしからぬ演技力を発揮している。
無責任なSNSの使い方で他人を傷つけていないか、「僕は悪くない」と他責思考に陥り、明らかに間違った正義感で突っ走っていないか。
現代人が考えなくてはいけない問題作でもある。
自分的には今年一番の邦画サスペンスだと思う。大きな歴史のうねりの中で、SNSが淘汰される未来も見えてくる作品。
久しぶりにレビューに困る作品を鑑賞しました。「ネタバレあり」にチェックを付けても、読んでもらって1ミリでもシナリオがバレたら、原作読了でも100%つまらない作品になってしまうと思ったからです。
という事で、キャストの演技のイメージだけ書いてお茶を濁す事にします。最後にスペースを開けて注意事項(?)を書いておきますので、チョットだけよ(by加藤茶)と思う人は読んで下さい。
阿部寛=同郷で同い年なので親近感があるのですが、この人のために脚本を書いたのでは? と思わせるくらいイケおじ感のある良い演技でした。つい自分と比べてしまったら、あれ?なんか目から汁が出て来たぞ・・・
芦田愛菜=子役から俳優を続けている人は、大人になるまでに98%ぐらい挫折しているイメージがありますが、この暗黙の了解を打ち破ったのはこの人だと思います。学業を疎かにしないで常に演技力に磨きをかけている姿は尊敬出来ます。
夏川結衣=もうすっかり「善良なお母さんキャラ」が定着してますね。
美保純=スナックのママです。
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※上映が始まって前半は伏線がいっぱい出て来ます。後半は答え合わせと解決パートですが時系列が激しく前後するので、ミステリーやサスペンスに慣れていない人は要注意です。あと、花澤香菜(声優)並みの芦田愛菜の「キレ芸」が見どころです。
現代の情報社会に切り込む作品にしたいのだろうな、 というのはわかる...
結婚できない男ファイナル
本当にあり得るネットでの拡散・恐ろしいです。
「僕は悪くない」この一言に尽きる。
公開記念前日祭 良かった
良くも悪くも邦画であり、日本人が作った作品と言う印象かな・・・・
阿部寛さん出演の「俺ではない炎上」をひと足早く見てきました。
まずは、単刀直入に言ってしまえば、良くも悪くも邦画であり、日本人が作った作品と言う印象かな・・・・
SNSの誤認炎上って誰ももしかすると被害を受ける事もあることなんだけど、本作品は、その事を映画の内容的に、少し捻りと言うかしっかり観客に、質の高い内容的な要素でお話を進めて行くんだけど・・・・
私から言えば、少しテンポが遅く、炎上で逃げ回る主人公をもっと煽るようにスピーディな展開にして、真面目に現実的に作り上げた方が、結末が大きく生きて来たのではないかと思うんだけどね。
もっとスリリングになるような作り方だと良かったかな・・・この辺がまだまだ邦画と言うか日本映画の駄目なところかな・・・
だから、内容の方が、中途半端な感じして・・・要所、要所は、よく出来ているんだけどね・・・
私的に、美保純さんが久しぶりに見れてなんか嬉しかったな・・・
阿部寛さんのキャラクターをもっと生かし欲しかったかな・・・
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