「面白かった。」俺ではない炎上 黒伊邪那岐さんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった。
序盤に意味ありげに日付がアップになっていたから
日付の叙述トリックあるかな?とか思っていたのに、
話にのめり込み過ぎて、すっかり忘れていた。やられた。
途中、芦田愛菜が、例のアカウントを
「私が管理していた」と言った時点で、
気付けそうなものを、すっかりミスリードにやられて
芦田愛菜の役をパパ活女子だと思い込んでいたので
????となっていた。くやしい・・・
えばたんが、ネット検索しながら、すごい浅い正義感を語り出して
大丈夫かこの子?と思っていたら、全然、大丈夫じゃなかった。
すみしょーと芦田愛菜の車に、青江が近づいてきた時点で、
こいつ怪しいと疑い、芦田愛菜と青江が相手を見て、
お互いハッとしているので、何かあるなと思っていたが
↑のとおり気付けず、芦田愛菜が「お父さん」と爆発直前に叫んだシーンで
ようやく、叙述トリックと青江=えばたんに気付けて納得。
なにわ男子、アイドルスマイルじゃない、いっちゃた笑顔もできるのかとビックリ。
途中、阿部寛の行動に、なんで警察に行かない?頼らない?
とモヤモヤしていたが、
SNSで失敗した娘を言い分を聞かずに物置に閉じ込める。
自分のパワハラ気質に気付かず、職場で好かれていると
思い込んでいる。といった人物描写が出てきたことで、
この人ならなんとなく、そういう行動もとりそうだな。
と思えてしまうのが上手いと思った。
(きっと、最初に呼んだ警官の対応が気に食わなかったので、
もう頼らんと無意識に意固地になってしまったのかな?と)
座標の謎に気付いて、スマホを借りたはずなのに、
突き付けられた現実にそんなことすっかり忘れて
エゴサするところも、短絡的な性格がにじみ出ていて
いいシーンだなと思いつつ、壁が崩れて一面に
SNSのメッセージが出てくるのは(「竜とそばかすの姫」に似たシーンなかった?)
過剰演出かなとも思う。
最後もいい意味でモヤッとした終わり方で私好み。
あれだけ、非を咎められたにもかかわらず、すみしょーは
「僕が悪かった」と断言せずに「悪いかもしれない」と
あいまいな言い方。しかもシュポッと音はするものの
投稿した瞬間の画は見せず。本当にすみしょーは
投稿したのか、それとも「僕は悪くない」「僕が悪かった」等と
打ち直してから投稿したのか、音はフェイクで投稿してないのか、
見た側に委ねているのが面白い。
総じて、軽めのサスペンス・ミステリとして、2時間楽しめる
エンターテイメントになっていたと思う。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。