「【"素直になれなくて。そして恋の矢印。”今作は友人を思い遣りながら、自分の恋心を想い人に素直に伝えられない心優しき男女高校生達の姿を描く中で、人を愛する事の辛さや素晴らしさを描いた作品である。】」か「」く「」し「」ご「」と「 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"素直になれなくて。そして恋の矢印。”今作は友人を思い遣りながら、自分の恋心を想い人に素直に伝えられない心優しき男女高校生達の姿を描く中で、人を愛する事の辛さや素晴らしさを描いた作品である。】
■大人しく、自己肯定感が低いが心優しき京(奥平大兼)。彼は、いつも明るくてクラスの人気者のミッキー(出口夏希)の事を、密かに好きなのだが、”自分なんて”釣り合わない。”と思っている。
そして、彼は移動教室で、隣の席に座った宮里(早瀬憩)に軽い気持ちで”シャンプー変えたでしょ。人気のモノに。”と言ってしまい、宮里は学校に来なくなってしまった苦い過去があった。
更に、モジモジ京の周りには相手の気持ちを察する事に長けたヅカ(佐野昌哉)や、同じく相手の気持ちを察する事に長け、且つクラスの中心で機転も効くバラ(菊池日菜子)が居て、皆、仲良しなのだが、5人は少しだけ他人の心の機微が見える能力を持っていたのである・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・原作は読んでいたので、どのように描いて行くのかな、と楽しみにしていたのだが、いやあ、映像で頭の上にビックリマークや、”・・・”を可視化したり、鼓動の速さを数字で表す斬新な映像演出にはヤラレマシタね。
・京と同じく自己肯定感の低い宮里が、シャンプーを変えた事を彼に言われて、ドンドンネガティブ思考に陥って行くシーンの黒い矢印が、ザー!と現れる映像演出も凄かったよ。
・一方、心優しき京の事が好きな(見ていれば、分かるよね!)ミッキーが、”アタシ、どこか変わってない?”とキラキラした目で京に聞き、彼がオドオドとシャンプーの事を告げた時のミッキーの頭の上のビックリマークの大きい事ったら!そりゃあ、嬉しいよねえ。且つ、彼女のポジティブさと京への強い想いが分かるのである。
・面白かったのは、似たモノ同士のヅカとバラの、修学旅行先での二人っきりでの部屋での会話かな。”俺の事が嫌いでしょ。””嫌いって言うより、・・。”可愛い同族嫌悪カナ。
・ミッキーが、勝手に京が宮里の事を好きだと勘違いしていて、二人が学校図書館で紙に”おはよう”と書いている所に、意を決した表情で現れて紙に自分の京への想いを書くシーン。
京はその言葉に対し、”ゴメン”と書いてしまうのだけれども(心の中で、何やってんだ!と苛つく私が居た。)、宮里は京に”後を追って行かなきゃ駄目だよ!”と、ミッキーの背中から京に向けられて伸びる恋の矢印を見て叫ぶシーンは、ハラハラしたなあ。
・そして、京はミッキーに自分の想いを告げるのだけれども、このシーンで敢えて”その風景だけ“を映す手法はナイスだと思ったな。
そして、モジモジだった京とミッキーは、教室の中で仲良さそうに、お互いに恋の矢印を向け合って話しているのである。
その姿を教室の入り口からコッソリ見ていた宮里とヅカとバラ。
そして、バラの胸から伸びる恋の矢印の行き先の人が分かるシーンは、ちょっと切なかったな。
彼女がミッキーから修学旅行の時に二人だけの時に渡すとずっと一緒に居られるという鈴を貰った時の、ミッキーが”皆に上げたんだけどね。けど、バラには二人だけの時に渡すんだよ!”と言われた時の複雑な表情が、思い出されたシーンだったからね。
<今作は、友人を思い遣りながら、自分の恋心を想い人に素直に伝えられない心優しき男女高校生達の姿を描く中で、人を愛する事の辛さや素晴らしさを描いた作品なのである。悪人が一切出て来ない、ちょっと切なくて涙が滲む作品でありました。>
おはようございます!
私も本作は観る前は勝手に☆4~5だろって決めつけてたんですが、観たら惹きが弱くてウトついちゃったんですよね、ラストの図書室からは良かったんですが。
これからBAD BOYS観てきます!
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