劇場公開日 2025年4月18日

「自分の最期は笑顔で自分らしく!」ハッピー☆エンド hakkoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0自分の最期は笑顔で自分らしく!

2025年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

食育や教育の素敵な映画を撮っている
大好きなオオタヴィン監督の新作。

萬田緑平先生の在宅緩和ケアは、
昔ながらの人情町医者にプラスαして、
手品や音楽など面白いことを次から次へとしかける
ユニークな先生でした。
ホント、めちゃコミュニケーション能力の高い先生でした。

監督や先生がかわれば、こんなに暗くなりがちな
死というのテーマがここまで明るく描ける、
明るく最期まで生き抜けるんだという希望が見えました。
だから観ていて、笑って泣いて笑っての繰り返しでした。

なにせ出ていらっしゃるご家族が、
みなさん素敵な笑顔で、
安心感に満ち溢れていました。

がんがありがとうが言える良い病気だなんて、
確かにどうして!?と困惑することですが、
家族に感謝の気持ちを伝えあう時間が
残されていると思うと、本当に心持が、
変わってくるものですよね。

私もコロナ禍で父を亡くしたのですが、
家から緩和ケア病棟に入院して
入院中の2週間はほとんど会えず、
家に帰りたいという父に寂しい思いをさせました。
家に戻った後は、約2週間でなくなりました。

この映画を観ても、病院から出せて本当に良かったと
その時の答え合わせをさせてもらった気がしました。

最期は本人の好きにさせたい。
緩和ケア病棟から、在宅緩和ケアに移行するときも
介護の方から訪問看護の方までそろって計画を立てていただき、
それが私も難しくなくできたので、
この映画を観て在宅緩和ケアが、
ぜひ広がってほしいな~と思います。

全国民に自分のために、
家族のためにぜひ観ておいてほしい映画です。

追記)エンディングの「笑えれば」が、よく聞く名曲なのに、
こんなに沁みたのは初めてでした。

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hakko