爆弾のレビュー・感想・評価
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二朗さんはF田組卒業された方がいいかも!(あくまでも私見です!)
これは面白い!二朗さん劇場でした。なんだ、こんなシリアスな役どころ大丈夫なんだ!地元愛知県出身の二人、山田裕貴さんとまさにドラゴンズ対決!息を呑む頭脳戦展開と怪しさ満開のタゴサクさん。(宮舘さんの怪しさとは別物でしたが)2時間半近くの長さが全く気になりませんでした。
自信家で上司より自分の方が優ってると自負している類家(山田裕貴さん)!かつての部下にもこんなヤツいたよな、なんて思い出しながら、今思えば若い頃の自分自身もそうだったかもなんて今更反省したりして。ある意味シンドラーにも通じるものがあったりして。
この作品でもネットの大罪が見えてましたが実のところネット犯罪も蔓延している今日この頃、考えさせられます。冷静に語るタゴサクには腹が立ちますが一方彼の言い分には納得させられる部分さえあり清宮(渡部篤郎さん)と同じく苦々しい気分になります。(関係ないけど日ハムの清宮、痩せましたよね!?)
山田裕貴さん、伊藤沙莉さんの熱演は安心の域で見られましたが『死に損なった男』で見事な幽霊の国語教師を演じられてた正名僕蔵さんの昭和の上司像、素晴らしかったです。50代半ばと意外にお若いことに感心したりして!
タイトルにも書きましたがF田監督の作品に欠かせない感のある佐藤二朗さんですが、個人的にはあまり笑える作品に出会えてないためそろそろ離れられた方がいいような気がしてなりません。こんなに素晴らしい演技なので。それってあなたの感想ですよね?!はいその通りです!
佐藤二朗さんの「面白いから信じてください」は本当だった!
前情報無しで佐藤さんの言葉を信じて見に行ったがめちゃくちゃ良かった!自分の好きな映画ベスト4「羊たちの沈黙」「セブン」「ダークナイト」「ジョーカー」の要素をギュッとして煮詰めた作品が邦画で撮れるとは!佐藤二朗さんの演技には日本アカデミー賞どころか本家のアカデミー主演男優賞をあげたい(どうせ日本アカデミーの主演男優賞は吉沢亮だろうから)脇を固める山田裕貴、渡部篤郎、伊藤沙莉の演技も素晴らしい。他にもあまり名前と顔を存じ上げない役者さんが主要キャストにいたので名前を知りたくてパンフを買った。スズキタゴサクはホームレスになる前何をしてたのか分からないがとにかく不気味。(飄々としているように見せ掛けているが頭が切れ、人の心理を支配するのが上手いレクター博士のようなクセモノ)
スズキタゴサクについての描かれていない部分をも想像させる含みのある佐藤さんの演技が素晴らしい。原作にはスズキが裁かれる法廷がテロリストに占拠される続編があるようだがこの事件にもスズキが絡んでいるのかも。きっとこの作品は口コミでヒットするだろうから続編に期待したい。ちなみに佐藤二朗さんの主演映画次回作は佐藤さん自身が原作脚本を務めている「名無し」でこの作品でも坊主頭の名無しの連続殺人犯「山田太郎」役!「スズキタゴサク」の次は「山田太郎」での怪演がまた見れるのが楽しみだ。佐藤さん出演の作品は「宮本から君へ」以降特にシリアスな役を演じるようになってからの作品がどれも素晴らしい。完成披露試写会で渡部篤郎さんが昔自分の主演作品で脇を固めていた佐藤さんの主演作品で脇を固めれた事に感極まって涙していたが作品中の渡部さんと佐藤さんの演技合戦を見ると「お前、ここまでの凄い役者になったんだな」という渡部さんの気持ちが伝わってくるようだなと思った。あとVFXやエキストラの人達の演技も相まって爆発シーンがどれもリアルで恐ろしく、緊張感が凄くて映画館を出てからの帰り道も「今どこかで爆発が起こるんじゃないか」と恐怖の余韻に浸ってしまった。とりあえず映画好きの知り合いには「爆弾、良かった、オススメ!」と伝えようかと思う。
無邪気な怪演
佐藤二朗さんの化物っぷりが
嫌らしいほど凄まじい。
汚れた歯、荒れた指先がより恐怖をあおる。
相手をおちょくりながらの爆弾知能合戦。
ヒントをあげつつ謎解き映画としても成立。
静と動を上手く組み込んでくるなぁ。
スズキタゴサクは論理観を揺さぶり、ぶち壊して
精神に踏み込んでくる。
人間の本質にある醜い悪意を絞りだし
心の蓋を抉じ開けていく。
憎たらしい犯人だが魅力もある人物。
俳優の方々も演技派揃い。
演技合戦で見応えあり。
キャラクター一人一人が個性もあるので
一人でスピンオフも出来る感じ。
欲望まじりの願望に心の闇。
無邪気で邪悪で空っぽな人間が
おぞましい。
下手なホラーよりスズキタゴサクの方が
恐怖である。
安っぽいサスペンスドラマ
音が大きく大画面映えをねらっているが
内容は陳腐、本筋?の理由が浅いとしか思えない
不幸そうな主婦が項垂れるのは本当に勘弁してほしい
役者達に助けられて映画が成立したとしか思えない
なんだかスッキリしない
とりあえず自販機で飲み物買うのは怖いな〜と思いました。それと。。イマイチ事件の全容がよく分からないというか。
終盤に説明は一応ありましたが、
母親が息子の危険な計画を知った、同居人も息子が殺したと知って、これ以上この計画を進めて爆発を起こさせるのを止めようとするだけでなく、
自らそれで息子を殺せる?いや、殺すまでして計画を止めさせないと、と思い詰めたにせよ、
正面から突こうとした時に、大人になった息子が母親に簡単に刺されるか?母親の腕なんて止めて終わりでしょう。
しかもあれだけで致命傷になるのか?体力のある青年が?
そして自ら殺めたとして、気が動転してたとしてもホームレス時代に知り合っただけの他人の男性にこの秘密を打ち明けるか????こちらの秘密を知ったその男性が何故爆弾事件の真犯人の罪を被ってくれるなんて期待したのか??
逆にこの秘密で一生脅されてもおかしくない。
息子を殺めてしまったとしても、いきなり他人に打ち明けるという母親の行動が全く理解出来ない。
タゴサクの、自分が犯人のような、いや霊感があるだけで真犯人じゃありませんのように警察を惑わす言動も意味不明。
注目されるのが楽しい?それだけで真犯人に間違われてもずっとゲームが続けられるから?こんな言動をし続けるのか???
。。。で、この作品は何が言いたかったのか。
映画として何を表現したかったのか。
そこもよく分からなかったです。
山田裕貴さんの演技は良かったですけど。。「映画」としてはあまり刺さらなくて残念でした。
ずーっと佐藤二朗、最後に染谷将太の映画
原作は未読。終始、佐藤二朗、最後に染谷将太が締める映画でした。
佐藤二朗さん演じるスズキタゴサクと山田裕貴くん演じる類家の対話では、二人が合わせ鏡のように見えます。それぞれがそれぞれに社会に対して厭世的。
でも最後の最後、本当にスズキと合わせ鏡なのは染谷将太さん演じる等々力のほうなんだと思いました。
類家は明日香が最初からスズキを利用するつもりはなかったのではないかと話します。それはそうかもしれない。でも(その時点ではスズキも類家も知らないけれど)、実際のところ明日香は罪を認めない。娘もいるからさもありなん。類家の捉え方はまだロマンチストなんですよね。それにスズキは答えない。
それに対して、取り調べ室を出た後、等々力と対面したスズキの言葉に等々力が「でもなスズキ、俺はそれを不幸せだとは思わないよ」(とかなんとか)と答えたときは、「なるほどです」(だったか)と発話します。等々力は類家よりも社会への厭世が深く、でもそれを受け入れている。彼のほうがスズキに近く、その上で違う選択肢を取った、それがスズキに響いたのだと捉えました。
この作品は観客に結構なもやもやを残す作りです。
満を持してスズキに対面する類家は、挑発的な言葉で言うほどスズキに迫れていない。
爆発は防げないし、最後の爆弾も見つからない。動画でスズキが言ったように爆発は10年後かもしれない。動機だってスズキ自身の言葉では語られない。
類家はああ言ったけれど、明日香はすべてをスズキに被せて逃げ切ろうとする(例えば、犯人が自らの小さな救いとなった誰かをかばうという点で共通項のある「容疑者Xの献身」のようなカタルシスがない)。ついでに言うと長谷部もえん罪とかじゃない。
何も解決していないし、報われないし、わからないままです。結末がもやもやとフェードアウトしそうなところ、あの等々力のセリフで締まったと思いました。あれをこざっぱり決められる染谷将太、素晴らしい。山田くんも頑張ってたけども、染谷が持ってった。あれがあるからあの役は彼なのだと思うほど。
あと良かったのは渡部篤郎、坂東龍汰。
渡部篤郎さんは自分の力不足を突きつけられたところで部下の能力を認めて任せられる、部下を肯定して類家の代わりに即座に「悪人だ」と断言できる、すごくいい上司で、一組織人として「あんな上司ほしい」と思いました。
坂東龍汰さんは、上手ですね。なんてことないシーンをあんなに自然にできるの、本当に力のある俳優さんだと思いました。ついでに言うと彼の演じる「きのう何食べた?」のタブチくんも大好きです。
一種の
ホラーですね、結構楽しめました。全駅の自販機のチェックはしたんでしょうか。
最後の方かなり駆け足で、野方署の下りはちょっとお粗末でしたけど。
頭の良さは見た目じゃないですね、二朗さん。
山田くんより、染谷くんと篤郎さんが立ってたと思いました。
不気味なリアリティ
犯人役の話し方や表情の作り方が非常にうまく、不気味を通り越して恐怖すら覚える。
登場する警察関係者は各自信念を持って行動している一方、それを際立たせるためか一般人は愚かな大衆といった印象で描かれている。
社会的弱者や自己顕示欲、ネットリンチ等、現代社会の根底にある問題が事件の引き金として描かれていることや、最後の爆弾が見つかっていないことなど、不穏な雰囲気のまま終幕を迎えている。
ややグロテスクなシーンもあるが、爆発の凄惨な描写と俳優の高い演技力が相まった没入感が高い良作だと思う。
原作が気になる
前半のスズキタゴサクと警察との駆け引きは、ミステリー要素もあり、頭は良いが狂った犯人像でまるでブラピの『セブン』を彷彿とさせるワクワク感たっぷりな展開。正直ここ10年くらいで1番好きな映画。
後半は一回戦よりも二回戦のワクワク感がない。3回戦の結局爆弾について明かさない感じは嫌いじゃないが、動機や石川明日香とのやりとりがあまり描かれていないため、20倍に薄めた『容疑者Xの献身』という感じ。
「等々力を用意しとけ」というセリフがあったり、タゴサクが初め等々力としか話さないと言っていたので、三回戦でその辺の回収をして欲しかった。
原作が面白いらしいので、気になる上、小説は続編もあるようなので、そちらもチェックしたい。
とは言え、前半の盛り上がりは一級品なので4.5で。
まさに傑作!最後までハラハラの展開が終わらない!
タイトルにも書きましたが、個人的な感想でいうと想像のはるか上をいく傑作でした!まずストーリーや演出が素晴らしい!登場人物のキャラクター性がいちいち面白いですし、共感も持てました。もちろんフィクションですが変なリアルさ(撮影場所がリアルに散らかっていたり、汚れていたり、役者の細かい不潔で異様な感じとか)と説得力を感じ、途中から引っかかること(映画を観ていると必ず毎回、そんなやつおらんやろとか、タイミングや演出に無理があるとか)がほとんどなく没頭して映画を思う存分楽しめました。
佐藤二郎の怪演を初め、山田裕貴の目線や表情、伊藤沙莉の心情や人間臭い部分、渡部 篤郎、染谷将太を含めた脇役たちが振り回され、次第に壊れていく流れ、このジャンルの映画でいうとここ数年ではトップクラスの面白さと満足さでした。セリフも一字一句無駄のない流れだったので、是非大ヒットしてほしいと思うそんな映画です。最後の意味深な変にスカッとさせていない終わり方も好きで素晴らしかったです。ちなみに所々グロテスクなシーンがあるのでその辺が苦手な方はご注意を。
圧巻の佐藤二朗 vs 山田裕貴!!
原作未読。
メインは取調室内での対話劇であるため、画面の変化には乏しいのだが、
それでも魅せ切るのは巧みな脚本と俳優陣の演技によるものだろう。
演技は指・手の使い方や表情で視覚的に、
声の強弱で聴覚的に訴求してくるので、全く飽きない。
むしろ、佐藤二朗演じるスズキタゴサクは巧妙な話術で爆弾のしかけられた場所の
ヒントを出すのだが、そこはちゃんと紐解かないと解明できない。
そして、解明できるのは山田裕貴演じる類家のみ。
この構図が実に面白かった。
事件の全貌が少しずつ明かされていくと、
各登場人物との知られざるつながりが見えてきて、なるほどと感心させられた。
ただ、人物像というか人物の深掘りが今ひとつなされていないし、
爆弾犯グループの動機や、既にしかけられた爆弾以外に
どうやってタゴサクが爆弾をしかけたのか、、、などなど、謎のまま終わってしまった。
しかし、ミステリー作品で、ここまで爆弾が爆発する映画もなかなかないのではないか。
もはやテロレベルなので、めちゃめちゃ恐ろしい。
佐藤二朗は本作が代表作になるのではないか。
山田裕貴も染谷将太も渡部篤郎も伊藤沙莉も素晴らしかったが、
佐藤二朗は圧巻の演技で、今まで見たどの佐藤二朗よるも素晴らしかった。
ラストはどう捉えるか、、、
小説では続編があるので、映画もぜひ続編をつくってほしい。
佐藤二郎さんの怪演だけでも高評価になる作品。
原作買いましたが、
先に映画を拝見。
純粋に面白いし、
佐藤二郎さん無しでは
ここまで高評価に
ならなかったのではないか。
というくらいの迫力と無垢な悪意の表現。
その他刑事については鈴木に比べて
存在感が抑え目に見えるキャラクターも多いですが
狙ってかどうかは別として
それは今回の作品では成功している印象です。
クイズの精度が微妙な面も
鈴木が飽くまで真犯人の中にいなかったなら
納得です。
本来なら自分の身の上も諦め、
慎ましく現状を受け入れていたとき
さした石川の一つの『帽子』という
形の光。
それすら
鈴木からすれば
思い込みの可能性があるとはいえ
石川に利用されるのだと地に落とされ
何もかもどうでもよくなった。
その時に、純粋で無邪気なただの悪意
そのものになったのだと。
純粋無垢な『悪』を
怪演した佐藤二郎さんを見るだけで
本当に見る価値があります。
是非劇場で。スクリーンで見る価値があります。
壮大な心理戦
壮大な話しでした。
スズキタゴサクvs刑事たちという図式で、壮大な心理戦が取調室で繰り広げられ、俳優たちの怪演に圧倒される。
まだ見終わったばかりなので整理ができていないが、壮大すぎてラストの展開が難しすぎた。
一度見ただけでは整理がつきそうにない…とも感じている。
世界と人間の矛盾について
映画「爆弾」を語る上で佐藤二朗の怪演について避けて通るわけにはいかない。
それくらい、「スズキタゴサク」のキャラクターは強烈で、沼のように対峙する人間を飲み込んでいく不気味な魅力が鈍く輝いていた。
映画を振り返って考えてみると、酒屋で暴れていたタゴサクの調書を取った倖田巡査の台詞で、すでに警察が「タゴサク沼」に足を踏み入れていることがわかる。
「舐められないように気合入れてたら、思ったより下手に出られて拍子抜けした」
他社と対峙する時、大なり小なり身構える最初の心理的ブロックを自分を下に見せることで取り払い、あたかも主導権を握っているのは自分だと勘違いさせるような誘導を行うことで、実際はタゴサクのペースに乗せられていく。
この後の取調室での対話も、タゴサクは似たような手法で相対する人間を巧妙に絡め取ろうと画策し、警察はタゴサクの思惑に引きずり込まれていく。
催眠と霊感を盾に、爆弾のヒントを出しながら、タゴサクが本当に突きつけている問題は常に「矛盾」である。
タゴサクの言葉を借りるなら、学校で会社で社会で、常に命は選別され格差をつけられ、誰の命に最も価値があるのかを競い合う。そしてその基準は結局のところ、「誰が自分に利益をもたらしてくれるのか」つまり「その人がわたしに10万円貸してくれるわけじゃないし、どうでもよくないですか?」で決まっている事を突きつけてくるのだ。
どうやらホームレスをしていたらしいタゴサクだが、タゴサクがホームレスになった理由は明かされない。
想像に過ぎないが、多分彼は全てに絶望し、全てを諦め、全てを手放すことにしたのだと思う。
人が人を判断する。神のいない世界で、仕方なく神を代行するシステムを人が運用する限り、どうしても利害や価値観がその判断を鈍らせる。
多分、「昔から人の顔色をうかがって生きてきましたから」というのは本心なのだと思う。タゴサクの考えていることと世間の常識に齟齬が生まれる度、タゴサクはどちらが「正しいとされているか」を合理性ではなく観察によって知る。
警察や政府でなくとも、我々人間一人一人が常に善悪と真実のジャッジを行い、偏った判断を多数決の御旗の元に「正義」と呼称している世界。
その世界で生きていくのに、タゴサクは少し賢すぎたのだ。そして少し不器用すぎた。タゴサクの感じた絶望は、不完全を許容するしかない世界への絶望である。
ここまで考えてみると、さらに興味深いことにも気づく。
不完全世界に絶望し、全てを捨てたタゴサクが、それでもやはり「求められること」にに尊さを感じているらしいことだ。
タゴサクが明日香と接触したのは、明日香を気にかけたからであり、明日香に頼られた時、タゴサクは再び世界と関わることを決心した。
明日香がタゴサクに求めたことが、タゴサクが行った一連の行動と合致しているのかは正直わからない。もっと単純なことだったかもしれないし、もっと精神的なものだったのかもしれない。
ただ、求められそれに応えようとしたという事実だけが、人間の持つ善なる力であることだけは間違いない。
タゴサクというキャラクターが「鈍く輝いていた」と感じたのは、不気味な言動の数々の中に、どうしようもなく美しい高潔さが確かに存在していたから、なのかもしれない。
ムリムラムダ
佐藤二朗
1969年愛知県出身で俳優を志したのは
小学生の頃だったが適性に不安が
つきまとい働きながら役者の
勉強をしたいという現実的な方針
30代から劇団を立ち上げその
個性的な演技が堤幸彦の目に留まり
2000年代後半からドラマ等にも出演
素か演技かあやふやな危ないラインで
起用する監督によっては
アドリブでほったらかしにされ
空気読めない気のいいおっちゃんから
狂気あふれる殺人鬼まで
個性派俳優が生き残りやすい
日本演劇界でその存在感を
いかんなく発揮している
主演は一応山田裕貴となっているが
まあ実質佐藤二朗であろうという今作
酒屋で暴れた酔っ払いを捕まえ
事情聴取をしていると奇妙な事ばかり
言い始め連続爆弾魔事件へと発展していく
その真相は?というサスペンスミステリー
どうだったか
ハッキリ自分はダメ
取調室にもう犯人が拘束されている
状態から外界で事件が起こっていく展開
これは面白い発想なのだが
見せ方がダメダメすぎる
まずいらないシーンが多い
登場キャラにやたら性格や関係性を
説明したがりな描写を入れすぎで
展開上うるさいのである
男女の警官の長々した
くだらない会話シーン
てっきりパトカーのエンジンかけたら
爆発するんか?と思ってたら
しないでそのまま終わり
は?
あれひょっとしてそう思わせる
演出だったのか?
そうであったと信じたい
ムラ
こういうどうでもいいシーンが
多すぎる
頭が固い警察署長のシーンも
多すぎる
刑事ドラマで毎週やってる
シーンを何度も繰り返してる
感じでもうええわってなる
ムダ
ストーリーは緊迫感重視で
整合性はほったらかし
まあある程度はいいのだが
スズキタゴサクが石川辰馬の
犯行計画をどうしてそこまで
乗っ取り切れたのか
突然始まるミステリー仕立ての
謎解きとか急に何が始まったのか
と思わされます
話が進むごとにタゴサクの
動機がどんどん弱くなっていき
部屋でやってることと
外で起こってる事のつながりが
なくなっていくのに
無理矢理解釈を長台詞で
山田裕貴は頑張っていますが
展開はダラダラ
長谷部の奥さん
(長谷部も正直全体的には
ただのクズ)
も気の毒だが
この事件に関わってくるには
あまりに存在感が弱いし
突然現場に行く娘が止める
お涙頂戴にすることで余計に
陳腐化している
あと何故何より
長谷部のスキャンダルを
リークした病院を
吹き飛ばさないのか
タゴサクは
洗脳されていて記憶が無い
と言い張ったで放り投げる
ナレーションエンドは
( ゚д゚)です
理解しろとか
ムリ
じゃあなんですか結局
社会への不満とか
理不尽な攻撃とか
クズはクズとか
色々な主語の大きいメッセージを
言うだけ言えたら話がまとまらなくても
満足みたいなのですかね
それでは自己満足です
そのためにいくつかの
オムニバスを無理矢理くっつけただけ
のよくわからない映画になったのかね
・・とここまで書いて
この監督の名前なんかどこかで
と思って調べたら「キャラクター」
撮ってた人なんすね
それも映画館観に行ってました
当時の自分のレビュー見返したら
全く同じように酷評してました
とにかくみーんな登場人物が
薄っぺらいんです
自分この監督は合わないんだと
確信しました
健康のために
次作は行くのやめとく
演者たちの冷静さが生み出すリアル感
これまでの日本映画に良くある、激昂して、分かりやすく怒りを表すような演出が殆どなく、冷静に状況に対応する警察官たちの演出がリアル感をもたらし、彼等と一緒に物語を進んで行ける良作。
佐藤二朗演じる容疑者のキャラクターは、佐藤自身の個性か、演出か判断出来ないが、内面を想像させない演技は見事だった。
「セブン」のジョン・ドゥ、ホアキン・フェニックスが演じたジョーカーなどのキャラクターに通じるものを感じた。
ただ、事件の発端となる警察のスキャンダルが、こんな事で世間が大騒ぎするか?といったものだったのが、リアルさを欠いている様に思えた。
主演佐藤二朗でしょ。
佐藤二朗って、ヨシヒコとかのコメディ演技しか見たことなかったけど、すごい役者だな。みごと。文字どおりの怪演。ずっと引き込まれて観た。ストーリーは最後のオチに向かうところが強引に感じてしまい、納得いかないけど、佐藤二朗の演技がとにかくすごい。それだけで観る価値あった。
追記
物語の後半気になったこと。
明日香は衝動的に息子を刺してしまってたけど、あれでは計画の全容は把握できてなかったのでは。
ブービートラップを爆発物素人の明日香とタゴサクが仕掛けるのは無理では?
自販機の中身に爆弾が仕込まれてたけど、指定時間前に買われてしまい、爆発物が発見されたり、爆発してしまう可能性があったのでは?
タゴサクは明日香からのまた聞きでしか計画を知らないと思うのだけど、それであそこまで計画を乗っ取って犯人を演じられるのか?
まあ、細かい気になることはあったけど、それを吹き飛ばすくらい佐藤二朗の演技が圧巻だったから良いけど、原作読んだら疑問は解かれるのかな?
結局
タゴサクが勝った感があっての終わりでしたよね。宣伝で類家が「俺に会った事を後悔させてやる。」って言うセリフがあったので、最後は大逆転の結果かと思ってました。でも、息をつかせぬ展開で面白かったですが。佐藤二朗さんは大変な役ですね。
伊藤沙莉で犯人いっちゃう
わからなくもない
佐藤児朗爆誕
でもいつもこんな感じかな
今回も笑いなしです
寒くないだけよかった
声を荒げるシーンは泣きました佐藤二朗で泣きました
ホームレスのシーンでやたらデカイなって調べたら180以上あるんやね
そんなホームレスいる?
爆弾があるかもしれない駅になだれ込む東京人
わからなくもない
案の定爆発してざまぁって思いましたごめんね
最初の爆発で誰も死ななかったからラストマイルみたいに死なない展開かなってテンション下がりましたがばんばん人が吹っ飛んで面白かったです
迫力がある、良い。
全体的に良い点が目についた。面白い。客入りもそれを反映していたようだ。
ストーリーもそうだが、何より演出がいい。
例えば、緊迫したシーンで視界が揺れるカメラアングル。今日は目を酷使していたから、いよいよ限界が来たかと不安になったが、演出の創意工夫で一安心した。ただ、その演出に頼りがちな印象を受けたので、製作陣には観客の眼精疲労にもう少し配慮していただけると幸いだ。普段はまっすぐな清宮のネクタイピンが代々木の爆弾事件後は曲がり、スズキタゴサクの指は折れ、「命の選択」では子供に天秤が傾き...一連の演出がいい感じに雰囲気を作っていた。悪い点はあまりないが、あるとすれば爆発のCG。日本のドラマでよく感じるあのチープさが序盤、秋葉原のシーンで惹起された。
ところで、命令無視・感情優先の警察が多く、群衆は愚かに描写されていた。
現実はどうなんだろうか。警察のことはわからないが、連続爆破事件が起きたら、自分なら駅や人混みには近づかないから、警察署の前に大挙していたのは不思議な感覚だった。
終わり方が好みではないので、星5ではない。
締めに一言。伊勢くん、ずっと情けなかったね。
全307件中、261~280件目を表示
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